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24インチiMac-2.16GHz(2006年9月発表)

“素人お断り”の難しさ! 写真でわかるiMacのHDD交換方法

2006年09月29日 22時47分更新

文● 柴田文彦、編集部

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新iMac
新iMac

CPUに“Core 2 Duo”を採用する新しいiMacシリーズは、シリアルATA接続で、ディスク回転数が7200回転/分のHDDを搭載している。

まず覚えておいてほしいのは、メモリーとは異なり、iMacはユーザーの手によるHDD交換を想定した作りになっていないということ。HDDを交換するためには、フロントカバーに加え、液晶パネルも取り外して内部にアクセスするしかない。ネジやコネクターも数多く外すため、作業の難易度はかなり高い。

もし手順を誤れば、ケーブルが断線したり端子が破損して、最悪、iMacが動作しなくなるかもしれない。特に液晶パネルは高価な部品であり、重く、傷も付きやすいので、細心の注意を払って扱おう。アップルによる製品保証が無効になる可能性もあるため、以上のすべてを承知の上で作業してほしい。

もし自信がない人は、購入時にアップル直販などのBTOを利用して大容量の内蔵HDDに交換しておくか、外付けHDDを導入するといいだろう。特に次期Mac OS X“Leopard”では、バックアップ機能の“Time Machine”を使うために外付けHDDが必要になるので、今から準備しておいても決して無駄にはならない。



注意:作業前には、本体を落下の危険性のない場所に置き、必ず静電気を除去してください。分解作業はユーザー自身の責任のもとに行うことを前提としており、個々の環境に関してASCII24編集部やメーカーでは問い合わせに応じられません。また、分解作業に伴ういかなる損害も、ASCII24編集部/メーカー/ショップは補償できないことをご了承ください。

1.底面のネジを外す

ねじを外す
底面にはメモリースロットカバーの2本以外に、4本のネジがあるので、それらをトルクスドライバー(T8)で外す。メモリースロットカバーのネジとは違って完全に取れてしまうので、なくさないように安全な場所に保管しておく

2.前面カバーを外す

前面カバーを外す
iMac本体をひっくり返して、背面を下に、液晶面を上に向けて置きなおす。カバーの底面側を持ち上げ、上面側を軸に回転するようにゆっくりと持ち上げる。iSightのケーブルがつながったままなので、細心の注意を払おう

3.iSightのコネクターを外す

iSightを外す
カバーの上面側には、iSightの小型カメラとマイクロフォンが取り付けられている。本体から伸びてくる2本のケーブルとそれぞれコネクタで接続されている。それらを外してからカバーを本体と分離する

4.液晶パネルのネジを外す

液晶パネルのねじを外す
カバーを外すと液晶パネル全体が現れる。液晶パネルは左右4本ずつのネジで本体に固定されている。パネルの下側に留められているテープをはがして、ネジをトルクスドライバー(T8)で外す。本体内部にネジを落とさないように注意しよう

5.ビデオケーブルのコネクターを外す

ねじを外す コネクターを外す
本体と液晶パネルを分離する前に、まずメモリースロット右側にあるビデオ信号のケーブルを、本体ロジックボード上にあるコネクタから外しておく。2本のネジで固定されているのでネジを緩めてから外す

6.バックライトのコネクターを外す

バックライトのコネクターを外す1 バックライトのコネクターを外す2
手順5と同様に、メモリースロットの左側にある液晶パネルのバックライトのケーブルもロジックボード上のコネクタにつながっている。こちらはネジ止めされていないが、無理な力を加えないよう注意しながら引き抜く

7.液晶パネルを取り外す

液晶パネルを取り外す
液晶パネルの上部に近い中央付近に透明な“ベロ”が出ているので、まずそれを引いて少し浮かせ、隙間ができたら下に手を入れて持ち上げる。すでに何もつながっていないので、簡単に分離できるはずだ。外した液晶パネルは安全な場所に保管しておこう

8.HDDのコネクターを外す

HDDのコネクターを外す
HDDは液晶パネルのちょうど真下にある。まずはSATAの信号/電源ケーブルを引き抜く。その反対側には温度センサーが張り付けてあり、ケーブルがつながっているので、それも外しておく

9.HDDを外す

HDDを持ち上げる1 HDDを持ち上げる2
HDD本体にはプラスチック製のホルダーがネジ止めされており、ホルダーごと本体に固定されている。このホルダーの取手部分を強くディスク側に押しながら持ち上げるようにすると、ホルダーごと外せる

10.ホルダーを外す

ホルダーを外す
HDDのホルダーはディスクの両側にそれぞれ2本ずつのネジで固定されている。これを交換するディスクに付け直すために、元のディスクから外しておく

11.温度センサーを外す

温度センサーを外す
元のディスクには、温度センサーも両面テープで張り付けられている。これも新しいディスクに付け直すため外しておく。粘着力が強いが、ゆっくりと引っ張って徐々に剥がせばいい。あとで取り付けるために、位置と向きも覚えておこう。HDDを交換したらあとは逆の手順でiMacを戻す


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