このページの本文へ

IBMがシステム管理機能を強化した『Netfinity』、『ThinkPad』などを発売

1998年05月12日 00時00分更新

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷


 日本アイ・ビー・エム(株)は、同社が推進するネットワークを基盤とした業務行為や商取引全般を指す“e-ビジネス”を実現するための以下のPC製品群を発表した。

●PCサーバー『Netfinity』

 基幹業務アプリケーションサーバー向けの『Netfinity 5500』は、Pentium II-350MHzまたは400MHzを搭載し、100MHzのシステムバス、2WayのSMPに対応。リモート管理プロセッサーを搭載。またハードウェアの障害の箇所を自己診断する機能がある。価格、出荷時期は未定。

 エントリーモデルの『Netfinity 3000』は、単一プロセッサーでPentium II-266MHzまたは、300MHz、350MHzを搭載。100MHzのシステムバスを採用。価格は41万円より。出荷開始は5月20日。

 またそれぞれに、PCネットワーク管理ソフトウェア『Netfinity マネージャー5.1』と、クライアントPCにアプリケーションを配布可能なソフトウェア『NetCube1.3』(キャンペーンにより本年末まで)を添付し、システムの総管理費用のTCO(Total Cost of Ownership)を軽減するという。

●ノートPC『ThinkPad』



 最上位機種の『ThinkPad 770E/ED』は、モバイルPentium II-266MHzを搭載し、32MBまたは64MBのSDRAMを標準で搭載。14.1インチTFT液晶ディスプレーを採用し、XGAで1024×768ドット、1677万色。着脱式のDVD-ROMドライブを内蔵可能。サイズは幅313×奥行き254×高さ56mm。重さは3.5kg(FDD装着時)。

 『ThinkPad 600』は、モバイルPentium II-233MHzまたは、266MHzで、32MB SRAMを標準で搭載。13.3インチTFT液晶ディスプレーを採用し、XGAで1024×768ドット、65536色。着脱式の24倍速CD-ROMを内蔵。サイズは、幅300×奥行き240×高さ36.5mm。重さは2.5kg(FDD装着時)。また770E/EDおよび600は、オプション製品のセレクタドック(ドッキング・ステーション)を用いることで、クライアントPCの使用環境を更新する“LCCM(LANClient Control Manager)”やネットワーク経由でPCの電源を遠隔操作する“Wake on LAN”機能など同社独自の機能をサポートする。

 『ThinkPad 380XD』は、企業向けの普及機種で、モバイルPentium II-266MHz、32MB EDOを標準で搭載。12.1インチTFT液晶ディスプレーを採用し、SVGAで800×600ドット、1677万色。固定式の24倍速CD-ROMを内蔵。サイズは幅300×奥行き233×高さ62mmで、重さは3.2kg。

 価格は57万8000円からで、本日出荷開始。

●企業向けデスクトップPC『IBM PC 300シリーズ』



 最上位機種の『IBM PC 300PL』は、Pentium II-333MHz、350MHzまたは400MHzで、32MBまたは64MBのSDRAMを搭載。チップセットにIntel 440BX、グラフィックアクセラレーターに、米S3社のTrio3D AGPを採用。Windows95モデルと同NTモデルがある。また同社の新しいシステム管理機能で、システムの異常発生の検知と同時に管理者に知らせる“Alert on LAN”、クライアントのHDDに故障の危険がある場合に、サーバーのHDDに内容を一時的に自動でバックアップする“SMART Reaction”に対応する。

 普及モデルの『同 300GL モデル6272』は、MMX Pentium-233MHz、32MBのSDRAM、チップセットにIntel 430VX、グラフィックアクセラレーターは米シーラス・ロジック社のGD5446を採用。『同 モデル6561』は4モデルあり、Celeron-266MHz、Pentium II-266MHz/300MHzを採用。32MBのSDRAM、チップセットにIntel 440LXを搭載。グラフィックアクセラレーターは、米シーラス・ロジック社のLaguna AGPを採用。価格は22万8000円からで、出荷は本日より順次開始する。

 その他に、PC 300シリーズのオプションのカラーディスプレーを発売した。また、既存のPCサーバー、メモリーなどの平均20パーセントの値下げを発表した。

 製品発表会では、ネットワークで接続した2台のPCで、Web上の操作が共有できるソフトウェア『ContactFusion(仮称)』(6月発表予定)のデモも行なわれた。詳しい仕様は未定だが、今年の後半以降に、個人のユーザーサポートなどへの応用を検討しているという。(報道局 若名麻里)

http://www.ibm.co.jp/

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン