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IBM、B5サイズで1.32kgの『ThinkPad 240』ほか、ThinkPadシリーズ3機種5モデルを発表

1999年05月26日 00時00分更新

文● 編集部 佐々木千之

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日本アイ・ビー・エム(株)は、B5サイズの筐体に18mmピッチのキーボードを搭載した『ThinkPad 240』2モデル、モバイルIntel Celeron-366MHzを搭載した『ThinkPad 570』1モデル、家庭向けオールインワンノートパソコン『ThinkPad i Series』2モデルを発表した。価格はいずれもオープンプライス。

『ThinkPad 240』

『ThinkPad 240』
『ThinkPad 240』



Escキーがファンクションキーのすぐ左に配置されていたり、Page Up/Downキーがカーソルキーと統合されているなど、18mmキーピッチを実現するため、ほかのThinkPadシリーズとは異なった配列になっている
Escキーがファンクションキーのすぐ左に配置されていたり、Page Up/Downキーがカーソルキーと統合されているなど、18mmキーピッチを実現するため、ほかのThinkPadシリーズとは異なった配列になっている



ThinkPad 240は、B5サイズで重さ1.32kgという省サイズながら、キーピッチ18mmにキーストローク2.5mmとA4ノートパソコン並みの大きなキーボードを搭載した製品。『ThinkPad 535』や『ThinkPad 235』の後継となるモバイルノートパソコンで、上位機種同様、机に置いたときに持ち上げやすいよう、サイドが斜めにデザインされた“C面カット”となっている。

シリアル、パラレル、外部ディスプレー、PS/2などの各種ポートは、ThinkPad 235同様にフルサイズのものが装備され、ポートリプリケーターが不要な作りとなっている。HDDは着脱可能で、ユーザーが自分で交換することができる。オプションの大容量バッテリー(2万2000円)使用時は、キーボードが手前に傾く仕組み。世界中のIBMで修理などのサービスが受けられる国際保証製品となっている。

ソフトウェアは『VoiceATOK for ViaVoice』、『ロータス スーパーオフィス 98 with ノーツパーソナル』、『JRトラベルナビゲータ』、『CD革命Virtual』などが付属する。また、動作保証OSは、Windows 95/98だけでなくWindows NT Workstation 4.0も含まれる。ThinkPad 240の主な仕様を表に示す。

製品名 ThinkPad 240(2609-21J) ThinkPad 240(2609-25J)
CPU モバイルIntel Celeron-300MHz
メモリー 64MB(SDRAM、最大192MB)
ディスプレー 10.4インチ800×600ドットTFT液晶(1600万色表示)
グラフィックチップ NeoMagic MagicGraph 128XD(ビデオメモリー2MB)
HDD 6.4GB
インターフェース シリアル、パラレル、外部ディスプレー、PS/2、USB×1、赤外線、外部FDD
PCカードスロット Type II×1(Card Bus、ZVポート対応)
内蔵モデム V.90、K56flex対応56Kbpsモデム
バッテリー駆動時間 約1.9時間(標準バッテリー)、約4時間(大容量バッテリー)
サイズ 幅260×奥行き202×高さ26.6mm/約1.31kg
OS Windows 98 Windows 95
出荷予定 6月26日
PCダイレクト価格 23万9000円


『ThinkPad 570』

『ThinkPad 570』
『ThinkPad 570』



ThinkPad 570(2644-AA7)は、CPUにモバイルIntel Celeron-333MHzを搭載し、CD-ROMドライブを標準装備したモデル。4月に発表された前モデルでは、CPUがモバイルPentium II-333/366MHzで、CD-ROMドライブはオプションだった。

ソフトウェアは、『VoiceATOK for ViaVoice』、『ロータス スーパーオフィス 98』など。また、ThinkPad 240同様、動作保証OSとしてWindows 95/98だけでなくWindows NT Workstation 4.0も含まれる。

ThinkPad570の主な仕様を表に示す。

製品名 ThinkPad 570(2644-AA7)
CPU モバイルIntel Celeron-366MHz
メモリー 64MB(SDRAM、最大192MB)
ディスプレー 13.3インチ1024×768ドットTFT液晶(1600万色表示)
グラフィックチップ NeoMagic MagicMedia 256AV(ビデオメモリー2.5MB)
HDD 6.4GB
インターフェース シリアル、パラレル、外部ディスプレー、PS/2、USB×1、赤外線、外部FDD
PCカードスロット Type II×2(Card Bus、ZVポート対応)
内蔵モデム .V90、K56flex対応56Kbpsモデム
バッテリー駆動時間 約3.3時間
サイズ 幅300×奥行き240×高さ28mm/約1.83kg
OS Windows 98
出荷予定 5月29日
PCダイレクト価格 32万9000円


『ThinkPad i Series』

『ThinkPad i Series』
『ThinkPad i Series』



家庭向けノートパソコン『ThinkPad i Series』は、デスクトップパソコン“Aptiva”と同等の機能を盛り込んでいるのが特徴。今回の新モデルでは、液晶ディスプレーが従来の13.3インチから14.1インチにスケールアップされ、CPUもMMX Pentium-300MHzからモバイルIntel Celeron-333MHzまたはモバイルPentium II-366MHzへと大幅に強化されている。また、DVD-ROMドライブ内蔵モデルもラインアップに加わった。

Windowsのスタートメニューから“終了”を選ばなくても、電源ボタンを押すだけで自動的にWindowsを終了する“セーフオフ ユーティリティ”がプレインストールされている。FDDやCD-ROMドライブ、PCカードスロットなどは従来同様、すべて本体右側に集中して装備され、実使用面積は本体サイズ+右側およそ10cmですむという。また、ほかのThinkPadシリーズと同様の堅牢な設計となっており、多少乱暴に扱っても支障ないとしている。

ソフトウェアでは、『PostPet ver.2.0jp』、『ホームページ・ビルダー 2000』、『メールの王様 バージョン1.0』といったインターネット関連ソフトが付属。ホーム/オフィスソフトについては『ViaVoice 98日本語版』、『VoiceATOK for ViaVoice』、『Excel97 & Word98 & Outlook98 with Bookshelf basic』、『ロータス スーパーオフィス98』などが付属している。

ThikPad i Seriesの主な仕様を表に示す。

製品名 ThinkPad i Series 1456 ThinkPad i Series 1476
CPU モバイルIntel Celeron-333MHz モバイルPentium II-366MHz
メモリー 64MB(SDRAM、最大256MB)
ディスプレー 14.1インチ1024×768ドットTFT液晶(1600万色表示)
グラフィックチップ NeoMagic MagicMedia 256AV(ビデオメモリー2.5MB)
HDD 4.8GB 6.4GB
CD/DVD-ROMドライブ 最大24倍速CD-ROM 最大2倍速DVD-ROM
インターフェース シリアル、パラレル、外部ディスプレー、PS/2、USB×1、赤外線
PCカードスロット Type II×2(Card Bus、ZVポート対応)  
内蔵モデム V.90、K56flex対応56Kbpsモデム
バッテリー駆動時間 約3時間
サイズ 幅350×奥行き258×高さ47mm/約3.5kg
OS Windows 98
出荷予定 5月29日
PCダイレクト価格 27万1000円 34万5000円


日本IBMのパーソナルシステム事業部PS製品事業部長加賀山進氏「今回の発表で、モバイルでは240、モバイルおよびデスクトップ代替として570、収納できるデスクトップ同等マシンとしてi Siriesと、コンシューマーユーザーの多様なニーズに答えられると考えている」
日本IBMのパーソナルシステム事業部PS製品事業部長加賀山進氏「今回の発表で、モバイルでは240、モバイルおよびデスクトップ代替として570、収納できるデスクトップ同等マシンとしてi Siriesと、コンシューマーユーザーの多様なニーズに答えられると考えている」

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