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キヤノン、211万画素CCDと2倍光学ズームを搭載したデジタルカメラ『PowerShot S10』と昇華型プリンター『DigitalPrinter CD-300』を発表


1999年9月28日

キヤノン(株)とキヤノン販売(株)は、211万画素CCDと2倍光学ズームを搭載したデジタルカメラ『PowerShot S10』と、昇華型プリンター『DigitalPrinter CD-300』を発表した。S10は光学ズーム搭載機では世界最小、最軽量を実現したという。またCD-300は専用紙と画像処理技術の向上により従来のデジタルプリンターにはない色再現を可能にしたという。両製品は10月16日発売予定で、価格はS10が8万9800円、CD-300が6万9800円。

PowerShot S10

レンズは沈胴式で、パワーONでレンズカバーがスライドしてレンズ本体がせり出してくる。ボディー正面に配置したことによりホールディングしやすくなっているという
レンズは沈胴式で、パワーONでレンズカバーがスライドしてレンズ本体がせり出してくる。ボディー正面に配置したことによりホールディングしやすくなっているという



PowerShot S10は、今年4月に発売した『PowerShot A50』の上位機。CCDは1/2インチ正方画素211万画素CCD(有効画素数202万画素)を採用。独自開発のデジタル信号処理ICを搭載したことにより、従来機に比べ輝度と色のS/N比が向上した上、垂直方向の偽色(明部から暗部の境界付近などで発生する、あるはずのない色のにじみ)が低減したという。記録画素数は1600×1200ピクセル(“Largeモード”)、1280×1024ピクセル(“Middleモード”)、800×600ピクセル(“Smallモード”)の3種類。感度はISO100相当で、感度アップを設定するとISO400相当になる。

レンズは非球面レンズ3枚を含む7群8枚の構成。6.3〜12.6mmの焦点距離を持ち、35mmカメラ換算で35〜70mmの光学2倍ズームとなっている。4倍デジタルズームを併用すれば最大8倍までのズーミングが可能となる。絞りはワイド側でF2.8〜8.0、テレ側でF4.0〜8.0。マクロ撮影は12cmまで。

また新ICにより、レリーズタイムラグを約1秒、インターバルは約2秒を実現。高速連写機能を使えば毎秒1.7枚の連写も可能となっている。

新機種では新たに“イメージモード”を搭載。“風景”“高速”“スローシャッター”“白黒”“夜景”の5モードで、それぞれの撮影目的に合わせてカメラの設定を自動的に行なってくれるという。

露出モードはプログラムオートのみ。測光方式は中央重点測光と、新たにスポット測光を加えた。シャッター速度は1/1000〜2秒(2秒は“スローシャッター”か“夜景”モード時)。露出補正は1/3ステップで+/-2.0EVまで可能だ。

ボディーはアルミ合金によるフルメタル外装。サイズは幅105.4×奥行き33.8×高さ69.4mmで、重さ約270g(電池、記録メディア除く)。同社によると、200万画素以上のCCDと光学ズーム搭載機の中では世界最小、最軽量という。

実像式光学ファインダーと、1.8インチ低温ポリシリコンTFT液晶ディスプレーを装備。背面に大型十字ボタンを装備し、操作性が大幅に向上したという。

記録メディアにコンパクトフラッシュを採用。Type IIにも対応するため、日本アイ・ビー・エム(株)の『マイクロドライブ』を利用できる。画像はJPEG方式で記録され、撮影枚数は同梱の8MBカードで1600×1200ピクセルの場合、“Super-fine”で4枚、“Fine”で12枚、“Normal”で24枚となっている。

パソコンとのインターフェースに、シリアルに加え新たにUSBインターフェースを搭載した。パソコン接続キット(オプション、1万円)に付属する専用ケーブルを使用すると、ケーブルをパソコンに接続するとキットにバンドルされる同社の画像取り込みソフトが起動。スムーズなキャプチャーが可能という。NTSC方式のビデオ出力端子も備えている。

電源は、同社の35mm一眼レフカメラ『EOS』シリーズに採用されている2CR5タイプのリチウム電池のほか、ニッケル水素充電池が利用できる。充電池と充電ユニットのセットはオプション(1万円)。

DigitalPrinter CD-300

操作性を重視し、各種の操作ボタンやインクカセット扉、ペーパーカセット挿入部。各インターフェースを本体前面に配置した
操作性を重視し、各種の操作ボタンやインクカセット扉、ペーパーカセット挿入部。各インターフェースを本体前面に配置した



CD-300は、パソコンがなくてもデジカメで撮影した画像をプリントできるプリンター。印刷方式は昇華型熱転写方式を採用し、解像度300×300dpi、256階調の出力が可能で、銀塩写真に迫る高画質を実現したという。さらに印刷の際、各色のプリントの上にオーバーコート処理を行なうことで、昇華型のプリントで問題となる変色や褪色にも強くなり、銀塩と同等以上の耐久性と光沢が得られるという。

印刷は専用紙で行ない、プリントサイズは“標準”が169×100mm、“シール”が169×100mm、“パノラマ”が276×100mm。標準での印刷時間は1枚95秒で、クラス最高速を実現したという。専用紙の左右にはミシン目が設けられ、印刷後に切り取ることで銀塩と同様に縁がない写真が得られるようになっている。

さらにプリンターだけで3枚の写真を合成してパノラマ写真を作成する機能を装備。明るさ、コントラストなど画質調整機能も備えている。

インターフェースはコンパクトフラッシュスロット(Type II対応)、PCカードスロット(Type II対応)、ビデオ入出力端子(RCA)、ビデオ入力端子(S端子)、パラレルポートを備える。

サイズは幅249×奥行き262×高さ94mm。重さ約2.7kg。

(編集部 小林伸也)


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