サン・マイクロシステムズ(株)は、ラックマウント型サーバー『Sun
Enterprise 220R』および『Sun Enterprise 420R』、『Netra t 1400』、『Netra t
1405』、ディスクストレージ製品『Netra st D130』を発表した。いずれの製品も、19インチラックへの設置に対応し、省スペース化を図った設計となっている。
発表会場に陳列された、サンのサーバー製品群。手前の3台が、今回発表された新製品 |
Sun Enterprise 220RおよびSun Enterprise 420Rは、企業を対象としたサーバー製品で、両機種ともCPUにUltraSPARC-II-450MHzを採用。220RはCPUを最大2つ、420Rは最大4つ搭載可能。256MBのメモリー(SDRAM)と9.1GBのHDD(UltraSCSI)を搭載する。電源ユニットは最大2台搭載可能で、ホットスワップに対応。価格は、Sun
Enterprise 220Rが265万円、Sun Enterprise 420Rが328万円。両機種とも12月上旬に出荷を開始する。
Netra t 1400およびNetra t 1405は、同社のサーバーおよびワークステーション製品群のハイエンドに位置づけられ、おもにインターネット接続サービス業者や電気通信事業者を対象とするサーバー製品。両機種とも、CPUにUltraSPARC-II-440MHzを採用(最大4CPU搭載可能)し、256MBのメモリー(SDRAM)と18.2GBのHDD(UltraSCSI)を搭載する。HDDは最大4代搭載できる。Netra
t 1400は、通信事業局などで一般的に利用される-48/60Vの直流電源ユニットを搭載。Netra
t 1405は一般的なAC電源ユニットを搭載する。いずれも、冗長電源構成(最大3台)をとることが可能。価格は両機種とも384万8000円。12月上旬より順次出荷を開始する。
Netra st D130は、最大3台のHDDを搭載できるマルチディスクエンクロージャー。Netra
st D130自身を2台デイジーチェーン接続することで、最大108GBのHDDが設置できる。HDDインターフェースはUltra
Wide SCSIを採用。ホットプラグにも対応する。価格は118万5000円で、今月下旬に出荷を開始する。
ISPや通信事業者を対象としたサンのビジネス戦略を語る細井洋一取締役製品事業統括本部長。「ユーザーはパソコンではなく、携帯電話などの端末を利用して、プロバイダーのサービスを受ける時代になっている。サンは、そのプロバイダーに対して、信頼性の高い製品を提供していく |