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ミノルタ、デジタルカメラの撮影画像で3D画像を合成できるポータブルシステム『MINOLTA 3D 1500』を発表


1999年12月14日

ミノルタ(株)は14日、特殊なデジタルカメラで撮影した複数の画像を貼り合わせて3次元画像を作成できるポータブルシステム『MINOLTA 3D 1500』を発表した。従来の3Dスキャナーなどと比べて機器が小さく低価格で、また3D画像の作成作業に掛かる時間を短縮できるという。オンラインショッピングサイトなどで、商品カタログを3D表示するといった用途が見込まれている。発売は20日で、価格は49万5000円。ミノルタは同日、都内で製品発表会を開き、「3D画像作成を身近にしたい」と製品の狙いをPRした。

『MINOLTA 3D 1500』。レンズ左のフラッシュユニットを利用して被写体の形状を記録する。左側のシルバーの部分が『Dimage EX ZOOM 1500』のボディー部分で、取り外してオプションの交換レンズを取り付ければ通常のデジタルカメラとして使用できる
『MINOLTA 3D 1500』。レンズ左のフラッシュユニットを利用して被写体の形状を記録する。左側のシルバーの部分が『Dimage EX ZOOM 1500』のボディー部分で、取り外してオプションの交換レンズを取り付ければ通常のデジタルカメラとして使用できる



MINOLTA 3D 1500は、デジタルカメラで撮影した画像を貼り合わせて合成し、被写体の3D画像を得ることができる3D撮影/加工統合システム。

3D画像を作成するには、まず特殊なフラッシュユニットを装備したデジタルカメラで被写体を撮影する。撮影では、1度シャッターボタンを押すと、自動的に2枚の画像を撮影する。1枚は通常のフラッシュ撮影画像だが、もう1枚を撮影する際には、フラッシュの前に4色のカラーストライプが施されたフィルターが瞬間的に現われ、被写体にカラーストライプを投射した画像が記録される。

撮影には三脚が必須となる
撮影には三脚が必須となる



撮影アングルは90度ずつ周囲を4面、上と下から1面ずつの計6面が基本となり、この場合画像数は合計12枚となる。画像をパソコンに取り込むと、通常のフラッシュ撮影画像からは被写体のテクスチャーを読み取り、カラーストライプを投射した画像からは、ストライプのラインのゆがみを計算して高低差を読み取り、被写体の形状データとして出力する。これらの画像をソフトウェア上で貼り合わせて合成することで、最終的に被写体の3D画像を得ることができる。

パソコンに取り込んだパーツ
パソコンに取り込んだパーツ



貼り合わせると、3D画像が出来上がる。1被写体につき、撮影から仕上げまでおよそ3時間かかるという
貼り合わせると、3D画像が出来上がる。1被写体につき、撮影から仕上げまでおよそ3時間かかるという



デジタルカメラは、'98年11月に同社が発売したデジタルカメラ『Dimage EX ZOOM 1500』がベースとなっている。1/2インチ150万画素CCDを採用し、35mmフィルムカメラで約50mm相当のレンズを搭載。撮影距離範囲は50〜90cm、オートフォーカスは外光式。撮影可能な被写体サイズは10〜40cm立方まで。

システムの要となるフラッシュユニットは、米MetaCreations社が開発した技術“MetaFlash”を採用したもの。被写体の斜めからカラーストライプを投射することで、被写体の形状を捉えることを可能にしている。フラッシュはキセノン管を使用し、発光可能回数は約4000回。1/3EVステップで+/-2EVまでの調光補正ができる。デジタルカメラのホワイトバランスはキセノン管の色温度に固定され、変更はできない。

画像を合成するソフトウェアも、MetaCreations社の製品である『MetaFlash Studio』がバンドルされている。作成した画像データは3DSやVRMLといったフォーマットで記録できるほか、同社と米インテル社が共同開発した“MetaStream”形式で保存することも可能。同形式で保存されたデータは、専用プラグインビューアーをインストールすれば、ウェブブラウザー上で画像を自由な角度から見ることができる。またファイルサイズも比較的小さくて済むという。

発表会で行なわれたデモの作例は、MetaFlash形式で記録することで元データの2万ポリゴンから6000ポリゴンにまで圧縮、ファイルサイズは約330KBになっているという
発表会で行なわれたデモの作例は、MetaFlash形式で記録することで元データの2万ポリゴンから6000ポリゴンにまで圧縮、ファイルサイズは約330KBになっているという



価格はデジタルカメラやソフトウェア、ACアダプターなどを含めて49万5000円となっている。主に業務用途を想定しているため、量販店などでの小売りは行なわれず、購入を検討しているユーザーにデモなどを通じて説明を行ない、その上で販売する形をとるという。

ミノルタDP開発部次長の唐崎敏彦氏(左)と、MetaCreations社東京支店ジェネラルマネージャーの吉原周路氏
ミノルタDP開発部次長の唐崎敏彦氏(左)と、MetaCreations社東京支店ジェネラルマネージャーの吉原周路氏



発表会では、ミノルタDP開発部次長の唐崎敏彦氏が、「3Dデジタイザーをできるだけ身近に、と持ち運びやすさや操作性などに配慮した。パソコンの性能向上とインターネットの普及で、ウェブ上の画像を3Dで見たいというニーズが出てきており、ミノルタとしてそれに応えていきたい」と語った。

またMetaCreations社東京支店ジェネラルマネージャーの吉原周路氏は、「メタクリエーションズでは、“3Dオンザウェブ”というスローガンを掲げ、ウェブの3D化を目指している。電子商取引におけるカタログ写真や、博物館などのデジタルアーカイブなどを実現するために、MetaFlash技術を使用した3D 1500は非常に有効だ」と話した。

(編集部 小林伸也)


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