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NEC、“Lモード”対応の家庭用普通紙FAX“speax@”を発表


2001年4月20日

日本電気(株)は20日、(※1)“Lモード”に対応した家庭用普通紙ファクシミリ“speax@(スピークス・アットマーク)”の出荷を、5月18日に開始すると発表した。今回発表されたのは、子機が2機付属する『SPL-N11W』(8万5000円)と1機付属する『SPL-N10』(7万5000円)。

※1 東日本電信電話(株)と西日本電信電話(株)が6月から提供する情報サービス。主婦や家庭向けに、生活・地域に密着したコンテンツを提供する。iモードと同様に、コンテンツはCompact HTMLで記述する。

“speax@”『SPL-N11W』
“speax@”『SPL-N11W』

ホームネットワークソリューション事業部 商品企画シニアエキスパートの加藤貞幹氏は「iモードはエンターテインメント系のコンテンツが主流だが、Lモードはそれぞれの地域に特化したコンテンツになるだろう。iモードのように爆発的に伸びることはないだろうが、じわじわと浸透していくと思う。インターネットはブロードバンド化していくが、もっと簡単な形での利用もある」と、高速・大容量化するインターネットに対して、簡単で手軽なLモードにも需要があると予測している。

NECソリューションズ ホームネットワークソリューション事業部商品企画シニアエキスパート 加藤貞幹氏
NECソリューションズ ホームネットワークソリューション事業部商品企画シニアエキスパート 加藤貞幹氏

“speax@”は家庭用ファクスにLモード対応機能を搭載したもの。約5インチのモノクロ液晶ディスプレーの下に、Lモードに接続する“L”ボタンやホイールマウスのホイールのように画面をスクロールさせる“くるくるローラー”、“マイメニュー”や“メール”などのショートカットボタンが並ぶ。

“Lモード”画面
“Lモード”画面。iモードとほぼ同じだが、ディスプレーが大きい分、こちらのほうが見やすい
“L”ボタン
中央には“L”ボタン、その下に“くるくるローラー”。“マイメニュー”や“メール”などのショートカットボタンもある

それらのボタンは大きく、目立つところに配置されている。しかし、文字入力はiモードと同じようにテンキーで行なうことになる。加藤氏は「これが最終的な形だとは思っていない。キーボードを付けることも検討しているが、キーボード自体、初心者向けとはいえない。音声認識、手書き認識なども検討したい」と、今後の改良点について語った。

テンキー部分
テンキー部分。通常の電話機とほぼ同じ。iモード対応携帯電話と同様に文字を入力するが、片手で握って親指だけで入力できる携帯電話とは違って、こちらのほうはかなり入力しにくい

ファクスとしては、対応する通信規格は(※2)“G3”、“ECM”。受信したファクスを画面に表示し、必要なものだけ印刷することができる。また、ハンドスキャナーを取り外して、スキャンすることも可能だという。

※2 “G3”はアナログ回線を利用するファクシミリの通信規格。通信速度は9600bpsから14400bps。“ECM”はG3ファクスでのエラーの訂正とデータの圧縮を定めた規格

そのほかの主な仕様は以下のとおり。

  • 送受信用紙サイズ 送信―最大B4、受信―最大A4
  • 記録紙サイズ A4
  • 走査線密度 主走査―1mmあたり8ドット、副走査―1mmあたり15.4ラインなど
  • 読み取り方式 CCDによる原稿移動型平面走査、CCD内蔵ハンドスキャナーによる平面走査
  • 記録方式 熱転写記録方式、感熱記録方式
  • 電送時間 約8秒
  • 符号化方式 MH、MR、MMR、UMR
  • 通信規格 G3、ECM
  • 消費電力 送信―約17W、受信―約18W、最大―約100W
  • 本体サイズ 幅333×奥行き343×高さ184mm
  • 重さ 約4.9kg

両機とも子機を増設できるが、子機間の通話は『SPL-N11W』なら通常の双方向通話、『SPL-N10』はどちらか一方しか話せないトランシーバー方式の通話になる。

現在、NECは家庭向けには単体の電話機を販売しておらず、ファクスに特化している。加藤氏は「より付加価値の高い製品を提供していきたい。今回の製品は月2万台の販売台数を見込んでおり、家庭用ファクスの販売台数のうち、5割程度がLモード対応機になるだろう」とする。また、「ユーザーの“speax@”の機能に対するプライオリティ(重要度)は、現在は電話、ファクス、Lモードの順だが、将来的には電話、Lモード、ファクスの順になるだろう」と予想している。

(編集部 中西祥智)


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