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日本IBM、個人向けPC『ThinkPad』『Aptiva』、および『WorkPad』の新製品を発表

2001年05月23日 13時03分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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日本アイ・ビー・エム(株)は23日、ノートPC『ThinkPad』シリーズやデスクトップPC『Aptiva』シリーズなど個人向けPCの新製品、およびPalm端末『IBM WorkPad』の新製品を発表した。

今回発表された『ThinkPad i Series』は、『ThinKPad i Series s30』、『同 1620』、『同 1200』、『同 1800』。今回より本体カラーが変更され、従来の淡いブラックから深いブラックとなっている。

フルサイズキーボードを搭載した斬新なデザインの『s30』

s30は、既存のB5サイズモデル『1124』の後継となるモバイルノートPC。日本IBM側の意見を反映させた特殊モデルで、IBM製品としてはめずらしく日本先行発売となっている。ワイヤレスLAN(IEEE802.11b)を搭載した『2639-4AJ』と、10/100BASE-TポートとIEEE1394ポートを搭載した『2639-43J』の2機種が用意されている。

s30の特徴は、本体サイズが幅257×奥行き213×高さ32.3mm、重量が1.45kgと小型軽量ながら、10.4型TFTカラー液晶ディスプレー(1024×768ドット/1677万色)と、キーピッチ18.25mm/キーストローク2.5mmのフルサイズキーボードを装備していること。コンパクトな本体幅にキーボードが収まりきらないため、本体からキーボードがはみ出している斬新なデザインとなっている。キーボード部のはみ出しに重なるように、液晶部も羽のようなはみ出し部分があり、このはみ出し部にワイヤレスLANのアンテナが内蔵されている。

s30
『ThinkPad i Series s30』。s30の“s”には、“sleek(つやつやした)”“smart(スマート)”“stylish(スタイリッシュ)”といった意味が含まれるという。天板の“ミラージュ・ブラック”は、まるで黒いピアノのような質感。触ると指紋が付きまくるのだが、それを専用布で拭く作業がまた楽しい?

また、CPUにインテルの超低電圧版SpeedStepテクノロジー対応モバイルPentium III-600MHzを採用しており、バッテリー駆動時間が標準バッテリー使用時で6.5時間、オプションの大容量バッテリー『Full Dayバッテリー』使用時で10時間を実現する。この大容量バッテリーは装着時にタイピングしやすくなるよう底面が傾斜になっている。

本体カラーは、光沢があり深い黒の“ミラージュ・ブラック”を採用している。天板に光沢処理を施しており、通常のノートPCより指紋などの汚れが目立つため、専用のクリーニングクロスを同梱するというこだわりようだ。また、暗い室内で手元を明るくするためのキーボードライトを装備する。

128MBのメモリー(SDRAM)と20GBのHDD(Ultra ATA)を搭載し、チップセットはIntel 440MX、グラフフィックスアクセラレーターはSMI Lynx 3DM4、ビデオメモリーは4MB。内蔵モデムは56kbps(V.90対応)、PCカードスロットはTypeII/I×1(CardBus対応)、コンパクトフラッシュスロットはTypeII。インターフェースは、外部ディスプレー出力、USB×2、マイク入力、ヘッドホン出力、モデム用モジュラージャック。OSはWindows Me。

2機種とも6月中旬発売で、価格はオープンプライス。IBMダイレクト価格は、2639-4AJが22万8000円、2639-43Jが21万8000円。

ウルトラベイ2000で機能拡張可能なB5ノート『1620』

1620は、B5ファイルサイズのノートPC。今回発表されたのは『2662-3F7』1機種で、CPUに低電圧版モバイルPentium III-600MHzを採用し、128MBのメモリー(SDRAM)と20GBのHDD(Ultra ATA)を搭載する。チップセットはIntel 440ZXMで、グラフィックスアクセラレーターはATI Rage Mobility-M、ビデオメモリーは4MB。

1620
『ThinkPad i Series 1620』(型番:2662-3F7)。本体カラーは“メタルパウダーブラック”。液晶パネルカバーにはチタン配合のCFRP(カーボンファイバー配合プラスチック)を採用している

12.1型TFTカラー液晶ディスプレー(1024×768ドット/1677万色)を装備し、CD-R書き込み6倍速、CD-RW書き込み4倍速、読み込み6倍速のUSB対応外付け型CD-RWドライブを同梱する。キーボードはフルサイズ7列キーボードで、キーボードライトを装備する。

内蔵モデムは56kbps(V.90対応)、PCカードスロットはTypeII/I×1(CardBus対応)、コンパックとフラッシュスロットはTypeII。インターフェースは、USB×2、外部ディスプレー出力、ライン入力、マイク入力、ヘッドホン出力、モデム用モジュラージャック、拡張バスコネクター、10/100BASE-Tポート、IEEE1394。OSはWindows Meで、Microsoft Office XP Personalをプレインストールする。

さらに液晶上部にウルトラポートを装備しており、今後同社はウルトラポート対応オプションを提供するとしている。第1弾はPCカメラ『ウルトラポートカメラ』、第2弾は『ウルトラポートコンパクトフラッシュリーダ』で、デジタルマイクやIrDAアダプター、Bluetoothにも対応する予定という。

また1620は、“ウルトラベイ2000”と3.5型FDDを装備した『ウルトラベースX2』を接続することで、オールインワンノートPCとして利用できる。ウルトラベイ2000には、DVD-ROMドライブや拡張用HDD、LS-120ドライブといった各種ストレージ製品を装着可能。さらにウルトラベースX2は、シリアルポート、パラレルポート、キーボード/マウスポートを装備する。

バッテリー駆動時間は3.6時間。本体サイズは幅279.4×奥行き226.8×高さ30.2mm、重量は1.6kg。6月1日発売で、IBMダイレクト価格は24万9800円。

スタンダードなA4サイズノート『1200』

1200は、A4サイズのスタンダードノートPC。今回発表されたのは『1161-73J』1機種で、CPUにモバイルCeleron-750MHzを採用し、64MBのメモリー(SDRAM)と20GBのHDD(Ultra ATA)を搭載する。チップセットはIntel 440MXで、グラフィックスアクセラレーターはSMI LynxEM+、ビデオメモリーは4MB。

1200
『ThinkPad i Series 1200』。本体カラーはツヤのない黒“フラットブラック”

13.3型TFTカラー液晶ディスプレー(1024×768ドット/1677万色)と、24倍速CD-ROMドライブを装備する。内蔵モデムは56kbps(V.90対応)、PCカードスロットはTypeIII/II/I×1(CardBus対応)。インターフェースは、パラレル、外部ディスプレー出力、マイク入力、ヘッドホン出力、モデム用モジュラージャック、マウス/キーボード、IEEE1394。OSはWindows Meで、Microsoft Office XP Personalをプレインストールする。

バッテリー駆動時間は2.4時間。本体サイズは幅313×奥行き252×高さ35.4mm、重量は2.79kg。6月1日発売で、IBMダイレクト価格は15万9800円。

高性能A4サイズノート『1800』

1800は、デスクトップの代替となるA4サイズハイスペックノートPC。今回発表されたのは、CPUにモバイルCeleron-750MHzを採用した『2655-P3J』。

1800
『ThinkPad i Series 1800』。本体カラーは1200と同じくフラットブラック

P3Jは、128MBのメモリー(SDRAM)と20GBのHDD(Ultra ATA)を搭載し、グラフィックスアクセラレーターはATI Rage Mobility-Mを内蔵する。14.1型TFTカラー液晶ディスプレー(1024×768ドット/1677万色)と、CD-R書き込み8倍速、CD-RW書き込み4倍速、CD-ROM読み込み24倍速のCD-RWドライブを装備する。また、ウルトラベイ2000に対応する。

内蔵モデムは56kbps(V.90対応)、PCカードスロットはTypeIII/II/I×1(CardBus対応)。インターフェースは、シリアル、パラレル、外部ディスプレー出力、マイク入力、ヘッドホン出力、ライン入力、10/100BASE-Tポート、モデム用モジュラージャック、USB、拡張バスコネクター、IEEE1394。OSはWindows Meで、Microsoft Office XP Personalをプレインストールする。

バッテリー駆動時間は3時間。本体サイズは幅317×奥行き267.5×高さ43.3mm、重量は3kg。6月1日発売で、IBMダイレクト価格は19万9800円。

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