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松下、業界初のSDカード対応オーブンレンジを発売


2001年6月1日

松下電器産業(株)は1日、業界初のSDカード対応オーブンレンジ“お料理先生”『NE-SD10』を8月20日に発売すると発表した。価格は12万5000円。

NE-SD10は、電化調理製品としては初めてSDカードに対応、365種類の料理レシピを収録したSDカードが付属し、このSDカードをスロットに差し込むと、本体に装備されている3.8インチカラー液晶画面でレシピを検索できる。

オーブンレンジ
SDカード対応オーブンレンジ“お料理先生”『NE-SD10』。本体右側に液晶画面とSDカード用スロット、操作ボタンがある。本体カラーはシャインシルバー

具体的には、SDカードを差し込み、本体の“レシピ百科”ボタンを押すと、レシピ情報画面が表示される。それぞれのレシピはさまざまな検索方式で選択/表示可能。レシピを素材から検索できる“素材からさがす”や、すぐに調理できる料理を集めた“10分レシピ”、野菜を豊富に取れる料理を集めた“野菜たっぷり検索”など8種類のメニューからレシピを検索できる。検索操作は本体のメニューボタンと矢印ボタンで行なう。

液晶画面
本体右側の操作部。液晶画面の下にあるのがSDカードスロット。調理機器ということでカバーが付いています。キッチンは油などが飛び散りますからね〜。SDカードスロットの下がメニューボタンと矢印ボタン。写真は素材選択でかぼちゃを選択し、かぼちゃを使った料理一覧が表示されたところ

基本的な検索機能である“素材からさがす”は、肉/魚など8項目/60種類の素材から検索可能。例えば、『豚肉のしそ巻き』を検索する場合、まず素材の“肉”を選択、次に牛肉や豚肉など素材の細かな分類が表示されるので“豚肉”を選択、するとSDカードに収録されている365レシピのうち、豚肉を使った料理の名称一覧が表示される。そこから豚肉のしそ巻きを選択すると、料理画像と調理時間、1人分のカロリー、豚肉のしそ巻きに合うおすすめ献立表、続いて4人分の材料一覧が表示される。材料の人数は変更可能。

次に作り方の工程(豚肉のしそ巻きの場合は、“豚肉に下味をつける”と“巻いて加熱する”の2工程)が表示される。材料をレンジの庫内に入れて閉めると、“何度で何分加熱”という加熱条件が表示される。この加熱条件は、レシピに合わせて温度と時間が自動設定されるため、ユーザーが指定する必要はない。加熱条件を確認してスタートボタンを押すと加熱が開始され、料理が完成する。なお、加熱調理中は他の画面は閲覧できない。

SDカードスロット
SDカードスロットのカバーを開けたところ

また、SDカードの365レシピから気に入ったものを“お気に入り”として本体内蔵のメモリーに保存できる。お気に入りレシピは20種類まで登録可能で、すでに20レシピ登録後にさらに新規登録する場合はレシピのどれかに上書きすることになる。

さらに、本体メモリーには料理に役立つ“便利情報”も記録されている。便利情報には、三杯酢やドレッシングなど40種類の合わせ調味料の配合を記した“合わせ調味料”、干し椎茸の戻しかたなどレンジの便利な使いかたを記した“レンジの裏技”、“加熱時間の目安”、“離乳食”などが用意されている。

365レシピを収録したSDカードは本体に付属するが、同社は別売オプションとして、お惣菜100レシピを収録したSDカード“おそうざい編”『NE-ASD1』と、お菓子50レシピを収録したSDカード“お菓子編”『NE-ASD2』を、本体と同時発売する。価格はそれぞれ4000円。さらに、年末までには、クリスマス料理やお正月料理のレシピを収録した“歳時編”も発売するとしている。また、将来的にはレンジを使用しない料理のレシピも準備する予定という。

なお、これらのSDカードは、現在市販されている通常のSDメモリーカードではなく、NE-SD10用の読み出し専用カードで、ユーザーが書き込みできないようになっている。ROMのようなものとなるが、現在正式名称が決まっていないため、便宜上SDカードと呼称しているという。容量は8MBで、サイズは幅24×高さ32×厚さ2.1mm。

本体仕様は、電源が100V(50/60Hz共用)。レンジ使用で消費電力が1.45kW、高周波出力が1000/600W〜100W相当。オーブン使用で消費電力が1.4kW、ヒーター出力が1.36kW、温度調節範囲が発酵/110〜250℃、グリル使用で消費電力1.4kW、ヒーター出力が1.36kW。本体サイズは幅510×奥行き413×高さ366mm、庫内サイズは幅314×奥行き333×高さ198mm、丸皿(ターンテーブル)直径は305mm。庫内容量は25L、重量は16.5kg。

SDカードワールド
オーブンレンジ“お料理先生”『NE-SD10』は、白物家電としては初のSDカード対応製品。Nationalブランド製品がついにSDワールドに参入

同社電子レンジ事業部事業部長の岡野賢二氏は、「昔から食生活で面倒なことのトップは、献立を考えること。この悩みを解決するため、献立提案型商品を考えた。料理本やレシピの切り抜きは必要なときにさっと出てこない。キッチンで手軽に取り出せる献立情報が必要。また、共働きが増加し、食事の準備に手間や時間をかけられなくなっているのが現状。手間や時間をかけずに、早く簡単に、がキーワードとなる」

「オーブンレンジは、料理の温めから野菜の下ごしらえ、グリル、煮込みなど多種多様なことができるが、実際にユーザーの使いかたをみてみると温めが主であり、調理機器としての使用頻度が少ない。レンジに料理情報があれば、レンジの調理機器としての位置づけが深まり、手軽に使ってもらえると思う」

「料理情報はテキスト情報だけでなく写真も必要であり、記憶媒体の容量が問題となる。そこで今回SDカードを使った。キッチンにおける情報源にしたい」と説明した。

また、キッチン内の他電化製品の情報化展開に関しては、「私見として述べるなら、次のステップで有力なのは冷蔵庫だろう。買い物をしているときに冷蔵庫に何があるかわからず、同じ物を買ってきてしまうというケースは多い。冷蔵庫の中に何があるか検索し、携帯電話などと連携するといった展開が考えられるだろう」としている。

岡野氏
同社電子レンジ事業部事業部長の岡野賢二氏

(編集部 桑本美鈴)


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