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バーテックスリンク、ABITのマザーボード新製品ロードマップを発表

2001年07月04日 22時41分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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(株)バーテックスリンクは4日、台湾のABIT Computer社の担当者を迎え、ABITの新製品発表会を開催した。

紹介されたのは、ABITとバーテックスリンクが共同開発した日本市場向けマザーボード“ABIT CASPER(アビット キャスパー)”シリーズ『ST6E』と『ST6E-RAID』。

ST6E
ホワイト基板のマザーボードABIT CASPER『ST6E』

ABIT CASPER『ST6E』、『ST6E-RAID』は、ホワイトの基板を採用し、Socket 370/FC-PGA(Pentium III/Celeron)、およびFC-PGA2に対応した“ユニバーサルマザーボード”。ABIT社特製エンブレムを同梱し、日本語表記のパッケージを使用した日本市場向け製品となっている。

チップセットにIntel 815EP B-Stepを搭載する。メモリーはPC100/133対応の168ピンDIMMを最大3基(最大512MB)搭載可能。拡張スロットは、PCI×6、AGP×1、CNR×1。USBコネクター×2(オンボード上に2×の増設端子あり)、Ultra ATA33/66/100のIDEポート(最大2デバイス)を装備する。

また、ABIT独自開発のシステム設定機能“SoftMenu III”により、システムクロックは50~250MHzまで1MHz刻み、コア電圧設定は1.05~1.825Vまで0.025V刻み、CPU倍率は2~12倍まで0.5倍刻み、12~16倍まで1倍刻みでそれぞれ設定可能。

さらに『ST6E-RAID』は、Ultra ATA33/66/100対応のRAID機能を搭載する。

ST6E-RAID
こちらは『ST6E-RAID』

バーテックスリンクは、この『ST6E』と『ST6E-RAID』を10日に発売する。価格はオープンプライスで、推定小売価格は、ST6Eが1万8000円前後、ST6E-RAIDが2万1000円前後。

またABITは、今後のマザーボード製品のロードマップを発表した。12月リリース予定の『TH7-II』は、Pentium 4対応のマザーボード。Socket 478対応で、チップセットにIntel 850(ICH2)チップセットを搭載する。メモリーは184ピンRDRAMを最大4基(最大2GB)搭載可能。拡張スロットは、PCI×5、AGP4X×1、CNR×1。USB 2.0コネクター×2を装備し、システム設定機能“SoftMenu III”、電源自己診断情報表示LED機能を搭載する。また、『TH7II-RAID』は、Ultra DMA 33/66/100対応のRAID機能を搭載する。

TH7II-RAID
Pentium 4/Socket 478対応マザーボード『TH7II-RAID』

『TH-20』は、Pentium 4/Socket 423対応のマザーボード。チップセットにIntel 850(ICH2)チップセットを搭載する。メモリーは184ピンRDRAMを最大4基(最大2GB)搭載可能。拡張スロットは、PCI×5、AGP4X×1、CNR×1。USBコネクター×3を装備し、Intel 52559/82550 PCIローカルバスで10/100Mbps対応のEthernetコントローラーを搭載する。

TH-20
Pentium 4/Socket 423対応マザーボード『TH-20』
マザーボードロードマップ
ABIT社製のインテルCPU対応マザーボードのロードマップ。9月にもSocket 478対応製品とSocket 423対応製品がリリースされる見込み。詳細は明らかにされていない

さらにABITは、ベアボーンシステムとマルチメディア製品のロードマップについても説明した。ABITは、スリムデスクトップ型『AB-644』、ミニタワー型『AB-642』、ミドルタワー型『AB-720』の3製品を展開しているが、今後はスリムデスクトップ型とミニタワー型を拡充する。マルチメディア製品では、グラフィックスボードの新製品として、TV入出力機能と64MBのDDRを搭載した『Siluro GeForce3』、TV入出力機能と64MBのSDRAMを搭載した『Siluro V400』をリリースする予定という。

発表会で挨拶に立ったABITのセールスディレクターであるJack Ma(ジャック・マー)氏は、「ABIT CASPERは、バーテックスリンクとの共同開発による日本市場向けマザーボード。日本のユーザーに支持してもらえるだろう。当社は創業12年だが、特定市場向けに製品をデザインしリリースするのは今回が初めて。今後も日本市場向け製品と投入していきたい」と語った。

また、バーテックスリンクの代表取締役社長である由利義和氏は、「ABITはユーザーの嗜好にフィットするマザーボードを出す。切れ味の鋭い製品をリリースするべく話し合いを重ね、今回ABIT CASPERを実現した。市場に切り込んでいきたい。海外に向けては発表していないが、既に注文がきている。7月下旬と8月上旬にユーザーイベントを開催し、ブランドプロモーションも行なう」としている。

発表会出席者
左から、台湾ABIT Computer社セールスディレクターのJack Ma(ジャック・マー)氏、(株)バーテックスリンク代表取締役社長の由利義和氏、インテル(株)チャネル事業部RPG製品部部長のWilliam Liang(ウィリアム・リャン)氏
インテルプロセッサーロードマップ
発表会では、インテル(株)チャネル事業部RPG製品部部長のWilliam Liang(ウィリアム・リャン)氏によるセミナーも行なわれた。「インテルは現在Pentium 4にフォーカスしているが、今の市場ではまだPentium IIIのシェアが大きい。今年後半に向けてメインストリームはほとんどがPentium 4になる。市場はPentium 4に流れていくだろう」(Liang氏)。写真はインテルのデスクトッププロセッサーのロードマップ

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