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富士フイルム、200万画素CCD搭載“FinePix”2機種でラインアップ強化


2001年9月12日

富士写真フイルム(株)(以下、富士フイルム)は11日、有効200万画素CCDと光学ズームレンズを搭載したコンパクトなデジタルカメラ『FinePix2800Z』と『FinePix2600Z』の2機種を発表した。価格はそれぞれ7万4800円と4万9800円で、10月9日と10月17日に発売予定。

同社は8月25日にも有効200万画素CCDを搭載する単焦点カメラ『FinePix A201』を発表しており、今回の製品によって現在の売れ筋である200万画素CCD搭載機のラインアップの充実を図る構えだ。

光学6倍ズームを搭載したFinePix 2800Z

FinePix 2800Zは、焦点距離6〜32mm(35mm換算、38〜228mm)のフジノン光学式6倍ズームレンズ、有効200万画素の2.7分の1インチ正方画素CCD(原色フィルター)、FinePix専用画像処理ICを搭載する。絞りはF2.8/4.8/8.2の自動切り替え、記録感度はISO100相当のみ。ファインダーは0.55インチのカラー液晶ファインダーで、モニター用に1.8インチの6.2万画素TFT液晶ディスプレーを備える。マクロモードでは10〜80cm、標準時80cm〜無限遠までオートフォーカスする。2.5倍のデジタルズーム機能も持つ。

『FinePix 2800Z』
『FinePix 2800Z』

記録ファイル形式は静止画が、DCF準拠でDPOF対応のJPEGファイルで、記録画素数は1600×1200、1280×960、640×480ピクセル。動画ではAVI形式のMotionJPEGで、サイズは320×240ドット(毎秒10フレーム)の画像を音声付きで最大60秒間撮影可能。記録媒体はスマートメディアで、3.3Vの2〜128MBまで対応する。電源は単3型アルカリ乾電池×4または単3型ニッケル水素電池×4。単3型アルカリ乾電池で液晶モニターON時、約200枚の撮影が可能。サイズは幅95×奥行き71×高さ77mmで、重さは270g(本体のみ。電池スマートメディア、ショルダーベルト、レンズキャップ込みで約390g)。

2800Zを斜め後ろから見たところ
2800Zを斜め後ろから見たところ。全体に小さくまとまっているのが分かる

パッケージには16MBのスマートメディア、単3型アルカリ乾電池、専用USBケーブル、ソフトウェアCD-ROMが付属する。FinePixシリーズを中心とした富士フイルムのデジタルイメージングシステム“Picture The Future”に対応しており、撮影後にパソコンとUSBで接続すると画像ビューワーソフト『FinePixViewer』が起動し、パソコンのディスプレー上で画像を確認し、インターネットを経由してFinePixユーザー専用サービス“FinePix Internet Service”にリンクできる。FinePix Internet Serviceでは、画像入りホームページや、アルバムの作成、iアプリ対応携帯電話への画像送付などが行なえる。画像プリントサービス“FDiネットプリントサービス”も利用でき、撮影する楽しさと共に撮影した画像の楽しみ方も広げられるとしている。

コストパフォーマンスを重視したFinePix 2600Z

FinePix 2600Zは、焦点距離6〜18mm(35mm換算、38〜114mm)のフジノン光学式3倍ズームレンズ、有効200万画素の2.7分の1インチ正方画素CCD(原色フィルター)、FinePix専用画像処理ICを搭載する。絞りはF2.8/4.8/8.2の自動切り替え、記録感度はISO100相当のみ。光学式実像ファインダーと、モニター用に1.8インチの7万画素カラー液晶ディスプレーを備える。マクロモードでは10〜80cm、標準時80cm〜無限遠までオートフォーカスする。2.5倍のデジタルズーム機能も備える。

『FinePix 2600Z』
『FinePix 2600Z』

記録ファイル形式は静止画が、DCF準拠でDPOF対応のJPEGファイルで、記録画素数は1600×1200、1280×960、640×480ピクセル。動画ではAVI形式のMotionJPEGで、サイズは320×240ドット(毎秒10フレーム)の画像を最大20秒間撮影可能(音声無し)。記録媒体はスマートメディアで、3.3Vの2〜128MBまで対応する。電源は単3型ニッケル水素電池×2(アルカリ乾電池は緊急時のみ)。単3型ニッケル水素電池で液晶モニターON時、約150枚の撮影が可能。サイズは幅99.8×奥行き53.9×高さ65mmで、重さは200g(本体のみ。電池スマートメディア込みで約255g)。

2600Zのモニター側
2600Zのモニター側。すっきりとしておりボタンも少ない

パッケージには16MBのスマートメディア、単3型ニッケル水素電池、バッテリーチャージャー、専用USBケーブル、ソフトウェアCD-ROMが付属する。FinePix 2800Zと同様にPicture The Futureに対応している。

200万画素クラスはデジカメのボリュームゾーン

富士フイルム執行役員で電子映像事業部事業部長の加藤典彦氏は挨拶の中で国内のデジタルカメラ市場の現況に触れ「200万画素の中級機が一番の売れ筋となっており、全体の半分を占めている。当社はこの市場に先月発表した単焦点のFinePix A201と合わせて3機種を投入し、(エントリー向けから中・上級者向けまでの)フルラインアップとする。これによってデジタルカメラ市場におけるトップシェアを維持していく」と述べた。

執行役員で電子映像事業部事業部長の加藤典彦氏
執行役員で電子映像事業部事業部長の加藤典彦氏

また電子映像事業部営業部長の青木良和氏によると、「昨年までは高画素化競争になっていたが、ここに来て200万画素でも十分にきれいだという認識が広がり、値頃感もあって、高画素化にストップがかかってきた。200万画素クラスの機種は2000年には41%をだったが、今年はこれまで53%を占めるなど伸びてきている。購入理由もホームページに画像を載せたいといったものから、有人が持っているからというように変化してきている。デジタルカメラは普及期に入ったと言える」とし、200万画素機を購入するユーザーのニーズに合わせた“画質はきれい、かつ、操作が簡単で小型軽量”の製品を投入していくとした。

富士フイルムによるデジタルカメラの市場動向
富士フイルムによるデジタルカメラの市場動向。今年はピンクの層がメインとか
同社の現行製品のラインアップ
同社の現行製品のラインアップ

ひたすら高画素化と高機能化が進められてきたデジタルカメラだが、そうした機能競争が終わりつつあるとの意見は少し前から聞こえてきていたが、いよいよそれがはっきりとした形になってきた。これまでどちらかといえばフラッグシップ機に注力していたデジタルカメラメーカーも、最近発表する新機種では中級機の厚みが増している。単なる付属ソフトではなく、インターネットを通じたプリントサービスやアルバムサービスなども含めて売り物にしている製品も増えてきた。単純な銀塩カメラの置き換えでない、デジタルカメラでこその楽しみ方ができるようになってきている。

(編集部 佐々木千之)


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