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ソニー、音楽や映像、インターネットを1台で楽しめる新ホームAV機器“ビットプレイ”を発表

2001年09月18日 17時13分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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ソニーマーケティング(株)は18日、17日付で発表した、CDやMD、FM放送などの音楽や、TVやDVDなどの映像、さらにインターネットを1台で楽しめるマルチエンターテインメントターミナル“ビットプレイ”『DMT-PR1』の発表会を行なった。価格はオープンプライスで、推定小売価格は20万円台後半。

ビットプレイ
マルチエンターテインメントターミナル“ビットプレイ”『DMT-PR1』

“ビットプレイ”『DMT-PR1』は、40GBのHDDやDVD-ROM/CD-ROM一体型ドライブ、MDドライブ、TVチューナー、FMチューナーなどを搭載した本体と、専用の15型TFTカラー液晶ディスプレー、スピーカー(2本)で構成されるホームAV機器。従来のAV機器にHDDやインターネット機能を追加したことで、ブロードバンド時代に対応した新しい楽しみを提案する製品となっている。

本体仕様は、実はパソコンと変わらない。CPUにCeleron-800MHzを採用し、40GBのHDDと128MBのメモリーを搭載する。DVD-ROM/CD-ROM一体型ドライブとMDLP(MD長時間ステレオモード)対応MDドライブを装備し、CATV対応地上波TVチューナー(VHF:1~12ch、UHF:13~62ch、音声多重)およびFMステレオチューナー、50W×2出力の“S-Master”(ソニー独自開発のフルデジタルで音声信号処理を行なう技術)デジタルアンプ、オーディオ専用の32bitDSPを内蔵する。

また、マジックゲート対応メモリースティックスロットを装備し、内蔵モデムは56kbps。インターフェースは、ネットワークコネクター(100BASE-TX/10BASE-T)、モデム用モジュラージャック、アナログビデオ入力、Sビデオ入力、ヘッドホン出力、スピーカー出力、専用キーボード、USB×2、i.LINK(S400)6ピン×1/4ピン×1、付属液晶ディスプレー出力、外部ディスプレー出力(VGAタイプ)。

さらに、高輝度15型TFTカラー液晶ディスプレー(1024×768ドット/1677万色)と、ソフトドームトゥイーター×1、8cmウーファー×1、10cmサブウーファー×1、パッシブラジエーター×2で構成される3ウェイ5ユニットスピーカーを備えている。

本体サイズは幅375×奥行き245×高さ91mm、重量は6.8kg。液晶ディスプレーサイズは幅453×奥行き215×高さ417mm、重量は6.5kg。スピーカーサイズ(1台)は幅144×奥行き206×高さ417mm、重量は4.6kg。OSはWindows 2000 Professionalをプレインストールする。

パソコンとの違いは、DVD/CD、MD、FMラジオ、インターネットといったさまざまな機能をリモコンで操作できる専用アプリケーションをメインメニューとして画面に表示させることで、OSや各種アプリケーションを意識せず、誰でも容易にAV機能やインターネット、電子メールを利用できる点にある。

リラックス姿勢でリモコン操作
GUI画面をリモコンで操作可能。リラックスした姿勢でAVやインターネットを楽しめる

本体の電源を入れると、Windows 2000が起動し、その後すぐに専用アプリケーションのGUI画面が表示される。ユーザーは付属のリモコンを利用し、画面のメニューをスクロールして選択するだけでさまざまな機能を楽しめる。なお、インターネットや電子メールを選択した場合は、付属のトラックボール付きキーボードで文字入力や画面操作を行なう。なお、OSがWindows 2000であり、DVD-ROM/CD-ROM一体型ドライブを搭載しているため、Winodows対応の各種アプリケーションソフトをインストールすることも物理的には可能だが、同社は推奨していない。

本体にHDDを搭載しているため、音楽CDをATRAC3形式で圧縮しHD内に保存できるほか、EMDサービス(Windows Media Technologies対応音楽配信サービス)から音楽コンテンツをダウンロードして取り込むことも可能。約5000曲(アルバムCD約300枚分)をHDに収録できるという。

また、HD内にはあらかじめ7万6000曲以上のCD曲名データベースを収録しているほか、インターネット上のCD情報サイトに接続して曲名を検索できる。さらに、HDD内の音楽コンテンツをマジックゲート対応メモリースティックにチェックアウトすることも可能。

TVチューナー内蔵によりTV放送を受信できるほか、TV番組をHDにMPEG2形式で5時間分録画できる。TV視聴中に専用エリアへ映像を自動記録することで、最大30分前までさかのぼって再生できる“タイムシフト再生”機能も搭載する。FMチューナーは10局までプリセット可能。また、放送局名や周波数、放送局のホームページURLなどを登録できるため、FM放送を聴きながらリモコン操作でその放送局のホームページを閲覧できる。

本日都内で行なわれた発表会で、ソニー(株)のブロードバンドソリューションネットワークカンパニー/ホームオーディオカンパニープレジデントの山本喜則氏は、「パソコンがなくてもインターネットにつながるスタンドアロン製品はできないかと考えてきた。それを実現したのが今回の“ビットプレイ”だ。AVにIT技術を融合したもので、オーディオ、ビジュアル、インターネットを1台で楽しめる。“ビットプレイ”でブロードバンド時代の新しいエンターテインメントを提案したい」と語った。

ソニー山本氏
ソニー(株)のブロードバンドソリューションネットワークカンパニー/ホームオーディオカンパニープレジデントの山本喜則氏

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