このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

【WPC 2001 Vol.10】各社の出展したデジカメおよびプリンター最新機種総覧

2001年09月20日 14時49分更新

文● 編集部 中西祥智

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

“WORLD PC EXPO 2001”初日の19日に、メーカー各社の出展したデジタルカメラおよびプリンターの、新機種や参考出展した機種を、まとめて紹介する。

ニコン『COOLPIX5000』

(株)ニコンは18日に発表した有効画素数500万画素のCCDを搭載したデジタルカメラ『COOLPIX 5000』を出展した。ただし、今回ブースに出展したのはモックアップ。

『COOLPIX5000』
『COOLPIX5000』

COOLPIX5000は、ニコンの“COOLPIX”シリーズの最上位機種。F値は7.1~21.4mm(35mm換算で28~85mm相当)、光学3倍ズームのニッコールレンズを採用している。装備する1.8インチの低温ポリシリコンTFT液晶ディスプレー(11万画素)は、自由な角度に設定できる。液晶ディスプレー使用時でも、約100分間の連続撮影が可能だという

COOLPIX5000の背面
COOLPIX5000の背面。右手のみで操作できるように、右側にボタン類が集中している

近日発売予定で、価格は15万円。初日の午前中でも、同社によると「パンフレットの出具合は上々」だそうで、ブースを訪れる人の反応も良いという。

『COOLPIX995』を装着できる顕微鏡『COOLPIX995』を直接装着できる顕微鏡も展示していた

ブラザー『MFJ-5100J』

ブラザー工業(株)は、未発表のファクスおよびプリンター、スキャナー、コピーのインクジェット複合機『MFJ-5100J』を参考出展した。発表・発売は年内を予定しており、価格は未定。

『MFJ-5100J』
『MFJ-5100J』

『MFJ-5100J』は、ブックコピー(厚みのある本などを、上向きのまま自動的にページをめくってコピー)機能や自動給紙ユニット、カラーでのソートコピーなど、本格的なカラーコピー機能と、カラーファクス機能およびカラープリント、カラースキャンの4つの機能を装備した複合機。パソコンとはUSBおよびパラレル経由で接続するが、単体でコピー機、ファクスとしても使用可能。プリンターとしての使用時は、解像度がカラー印刷時で2400×1200dpi、モノクロで1200×1200dpi。印刷速度はカラーでは1分間にA4用紙8枚、モノクロで10枚。スキャナーとしての光学解像度は600×2400dpi。それ以外の詳細については不明。

ファクス操作部分
ファクス操作部分。同社ではファクス機能を装備していることで、他社との差別化を図る

同社によると、ファクス機能を装備していることが、他社の競合する複合機との大きな違いだという。ターゲットとする市場は、主に「SOHO向け」だとしている。

日本HP、『hp wireless print server 100』

日本ヒューレット・パッカード(株)は、『hp wireless print server 100』を参考出展していた。発売および発表時期、価格は未定。

『hp wireless print server 100』
『hp wireless print server 100』

wireless print server 100は、その名のとおり、IEEE802.11bによる無線LAN接続のプリントサーバー。ただし、名称についても変更する可能性があるという。データ転送速度は最大11Mbpsで、通信距離は屋内で最大約30m。プリンターとはパラレル経由で接続する。Windows、Mac OS双方に対応する予定だという。そのほかの詳細は不明。

内部には無線LANカードが
内部には無線LANカードがささっていた

同社によると、この製品は「コンシューマー」用であり、価格については「1万数千円」で提供することを、社内で検討しているという。

そのほかに、日本HPブースでは18日に発表した多ノズルインクジェットヘッドを搭載する『hp color inkjet printer cp1160』およびカラー液晶ディスプレーを搭載した『hp photosmart 1315』など、同社のインクジェットプリンターによる印字デモを行なっていた。

『hp color inkjet printer cp1160』
『hp color inkjet printer cp1160』による印字テスト。USB2.0にも対応している。同社によると、上面にものを置ける、画期的なプリンターだとか
『hp photosmart 1315』
こちらは『hp photosmart 1315』。デジタルカメラからの直接印刷のデモ

リコー、書き換え可能な紙とプリンター

(株)リコーの参考出展した『Rewritable Paper Print System(仮称)』は、書き換えが可能なプリンター用紙とそれに対応するプリンター。

『Rewritable Paper Print System(仮称)』
『Rewritable Paper Print System(仮称)』

このプリンター用紙(『リライタブルペーパー』)は、熱を加えることで発色・色の消去が可能。感熱紙に使われる“ロイコ染料”の発色を、可逆的に遷移するようにしたという。180度まで加熱して急速に冷却すると発色し、120度から160度に加熱してそのまま冷却すれば、消去できる。対応プリンターには消去用の熱ローターと印字用のサーマルヘッドを搭載しており、消去・書き込みを同時に行なえる。解像度は300dpiで、少なくとも200回以上の書き換えが可能。

1枚で何回もプリントできる紙!
1枚で何回もプリントできる紙!

同社によると、発売・発表時期は未定。プリンターの価格については「1人1台机の上に」置ける程度の価格としている。

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン