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日本IBM、Windows XPをプレインストールする“ThinkPad”および“NetVista”を発表――“Aptiva”ブランドはラインアップから消える

2001年10月24日 23時01分更新

文● 編集部 中西祥智

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日本アイ・ビー・エム(株)は24日、Windows XPをプレインストールするノートパソコン“ThinkPad”4機種22モデルとデスクトップ“NetVista”2機種11モデルを発表した。日本IBMでは、コンシューマー向け製品と企業向け製品を統合し、ブランドをThinkPadとNetVistaの2つに集約する。このため、“Aptiva”ブランドと“ThinkPad i”ブランドは姿を消すことになる。

新ラインアップの位置付け
新ラインアップの構成。“Aptiva”も“ThinkPad i”もない

同日の記者発表会で、日本IBMの橋本孝之取締役 パーソナル・システム事業部長は、従来はコンシューマーは単体での、コマーシャルはLAN環境での利用という違いがあったが、ブロードバンド化でそういった垣根がなくなりつつあるため、ブランドを統合すると説明した。

橋本孝之取締役 パーソナル・システム事業部長
橋本孝之取締役 パーソナル・システム事業部長

また、「映像配信を本格的に行なうことを考えると、コンシューマーがブロードバンドを活用するのは、まだ先」であるため、「ブロードバンドをビジネスで活用」することに注力する。VPNなどによって、どこからでもイントラネットにアクセスできる環境を整備し、企業の中の、社員の生産性を向上することを目指すという。

今回発表した“ThinkPad”は、A4ファイルサイズのノートパソコン『ThinkPad R30』、B5ファイルサイズの『ThinkPad X22』、A4ファイルサイズの薄型ノート『ThinkPad T23』およびB5ノートの『ThinkPad s30』の4機種。どこからでもイントラネットにアクセスできる環境を整備するという方針の通り、全機種に無線LAN(IEEE802.11b)搭載モデルを用意する。

“財布に優しいインターネットクライアント”

ThinkPad R30は、8モデルで構成する、A4ファイルサイズのオールインワンノートパソコン。日本IBMでは、デスクトップの代替マシンと位置付けている。

『ThinkPad R30』
『ThinkPad R30』

全8モデルの内、上位5モデルがCPUにモバイルPentium III-1.0GHzを、下位3モデルはモバイルCeleron-800MHzを搭載する。テンキーなどのオプションを搭載できる“ウルトラベイ・プラス”対応の“ウルトラベイ2000”を1基装備する。モバイルPentium III搭載2モデルとモバイルCeleron搭載1モデルは、ウルトラベイ2000にDVD&CD-R/RWドライブ(DVD読み込み最大6倍速、CD-RW書き換え4倍速、CD-ROM読み込み24倍速)を、そのほかのモデルは24倍速のCD-ROMドライブを、それぞれ搭載する。

最上位モデルの『2656-6AJ』は、モバイルPentium III-1.0GHzおよびDVD&CD-R/RWドライブのほか、14.1インチTFTカラー液晶ディスプレー(1024×768ドット、1677万色)、CyberBLADE-ALADDiN i1チップセット、128MBのSDRAM(PC133)、30GBのHDD、無線LAN(IEEE802.11b)、PCカードスロット(Type II/Type III×1)を搭載する。グラフィックス機能は、チップセット内蔵のものを利用。装備する外部インターフェースは、LANポート(10BASE-T/100BASE-TX)×1、IEEE1394×1、USB×2、IrDAなど。

本体サイズは幅313×奥行き254×高さ36mmで、重さは約2.67kg。リチウムイオンバッテリーを搭載し、バッテリー駆動時間は約2.8時間。Windows XP Home EditionおよびOffice XP Personalをプレインストールする。IBMの直販サイト“IBMダイレクト”での価格は25万4800円で、11月2日に出荷を開始する。

“リアル・ビジネス・モバイル”

ThinkPad X22は、チタン複合素材などを使用したB5ファイルサイズのノートパソコン。

『ThinkPad X22』
『ThinkPad X22』

全5モデルの内、上位2モデルが低電圧版モバイルPentium III-M-800MHzを、下位3モデルが低電圧版モバイルPentium III-M-733MHzを搭載する。最上位モデルの『2662-9DJ』は、低電圧版モバイルPentium III-M-800MHz、12.1インチTFTカラー液晶ディスプレー(1024×768ドット、1677万色)、Intel 830MPチップセット、128MBのSDRAM(PC133)、ATI MOBILITY RADEONグラフィックスチップ、20GBのHDD、無線LAN(IEEE802.11b)、PCカードスロット(Type II×1)、コンパクトフラッシュスロット(Type II)を搭載する。装備する外部インターフェースは、LANポート(10BASE-T/100BASE-TX)×1、IEEE1394×1、USB×2、IrDAなど。

本体サイズは幅279.4×奥行き226.8×高さ30.2mmで、重さは約1.68kg。リチウムイオンバッテリーを搭載し、バッテリー駆動時間は約4.4時間。Windows 2000 ProfessionalおよびOffice XP Personalをプレインストールする。IBMダイレクト価格は26万9000円で、26日に出荷を開始する。

“拡張できるスリム・モバイル”

ThinkPad T23は、低電圧版モバイルPentium III-M-1.2GHz/1.13GHzを搭載するA4ファイルサイズのノートパソコン。

『ThinkPad T23』
『ThinkPad T23』

最上位モデルの『2647-9JJ』は、低電圧版モバイルPentium III-M-1.2GHzにIntel 830MPチップセット、S3 SuperSavage IXC16グラフィックスチップ、14.1インチTFTカラー液晶(1400×1050ドット、1677万色)、“ウルトラベイ・プラス”対応の“ウルトラベイ2000”にDVD&CD-R/RWコンボドライブを搭載する。メモリーは128MB(PC133、SDRAM)で、48GBのHDD、無線LAN(IEEE802.11b)、PCカードスロット(Type III×1、Type II×2)を搭載する。外部インターフェースは、LANポート(10BASE-T/100BASE-TX)×1、USB×2、IrDAなど。

本体サイズは幅307×奥行き205×高さ34mmで、重さは約2.50kg。リチウムイオンバッテリーを搭載し、バッテリー駆動時間は約3.0時間。Windows XP ProfessionalおよびOffice XP Personalをプレインストールする。IBMダイレクト価格は44万9000円で、11月27日に出荷を開始する。

なお、ThinkPad s30は従来の『ThinkPad i Series s30』とハードウェアに変更はない。4モデルともOSとしてWindows XP Home Editionをプレインストールする。

『ThinkPad s30』
『ThinkPad s30』

CPUはIntel SpeedStepテクノロジー対応超低電圧版モバイルPentium III-600MHzで、10.4インチTFTカラー液晶ディスプレー(1024×768ドット、1677万色)、128MBのメモリー(PC100、SDRAM)、20GBのHDDなどを搭載する。無線LAN(IEEE802.11b)と有線LAN(10BASE-T/100BASE-TX)、カラーリングがつや消しの“ThinkPadブラック”か光沢のある“ミラージュ・ブラック”かによって、4モデルに分類される。無線LANモデルのIBMダイレクト価格は20万8000円で、11月2日に出荷を開始する。

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