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ソニー、省スペース向け液晶一体型パソコン“バイオW”を正式発表


2002年1月10日

ソニー(株)は10日、昨年12月27日付けで開発表明を行なった“バイオ”の新コンセプトモデル“バイオW”を正式発表した。2月2日発売で、価格はオープンプライス、編集部による予想小売価格は16万円前後。

バイオWは、“家で使うための、よりパーソナルなバイオ”をコンセプトとしたコンパクトな家庭用パソコン。家の中でしかパソコンを使用せずコンパクトさを重視する人や、すでにパソコンの購入経験がありパソコンの買い替え/買い増しの際に処理能力を追い求めない人、TV録画をはじめとするAVエンターテインメント機能をパソコンに求める人をターゲットとした製品という。

バイオWホワイト1
ひとりひとりが部屋の小さなスペースに置いて身近に楽しめるよう開発された新コンセプトモデル“バイオW”。名称の“W”には、“With”“Wide LCD”“W(ダブル)”“Wave”といったさまざまな意味が込められているという。本体カラーは2種類用意されており、写真はホワイトモデル

まず、家での使用に絞った製品の特徴として、コンパクトな本体設計が挙げられる。パソコン本体とディスプレー、キーボードの一体型になっており、部屋の小さなスペースに置いて利用できるよう本体の奥行きを抑えただけでなく、キーボードを開閉式にして本体に収納できるようになっている。設置した際に圧迫感を与えないように本体の高さも抑えたという。電源も本体に内蔵しており、ACアダプターは不要。電源とマウスを接続するだけで利用できるようになっている。

バイオWホワイト2
本体、ディスプレー、キーボード一体型となっており、開閉式キーボードは本体に収納可能。写真はホワイトモデルのキーボードを閉じた様子

ディスプレーは、15.3インチTFTカラーワイド液晶(1280×768ドット/1619万色)を搭載しており、付属のDVDビデオ再生ソフト『MediaBar DVDプレーヤー』を利用すればフル画面でのDVDビデオ再生が可能。さらに3W+3W出力のステレオスピーカーも内蔵する。

TVチューナーも内蔵しており、TV録画/管理/再生統合ソフト『Giga Pocket LE』によりTV番組の録画が可能となっている。Giga Pocket LEは、パソコン上でTV番組を録画/再生するためのソフトで、画面表示はFull/Normal/Zoomの3タイプから選択可能。録画モードはMPEG-2(3Mbps/352×240)で、最大録画時間は40GBのHDDで約18時間。なお、外部ビデオ入出力には対応していない。

また、1人1台での利用をイメージした製品のため、部屋のインテリアとマッチするようシンプルなデザインを採用している。アクリルを利用した“フラッシュサーフェスデザイン”で、液晶側面はメッキ加工を施しメタリック感を出している。専用のスクロール機能付きホイールマウスはシルバー塗装されている。

さらに、バイオシリーズの店頭販売モデルとしては初めて、“ホワイト”(PCV-W101/W)と“ブラック”(PCV-W101/B)のカラーバリエーションを用意し、ユーザーが好みに応じて本体カラーを選べるようになっている。

バイオWブラック1
バイオWのブラックモデル。端子類は本体側面に装備している。PCカードスロット×2はワイヤレスLANカード(別売)の使用を配慮し、並列配置となっている

さまざまな付属ソフトも用意されている。『Motion Clock』は、キーボードを閉じたときに連動して動作する時刻表示ソフト。キーボードを閉じると、液晶画面の半分以上がキーボードで隠されてしまうが、その際にこのMotion Clockが動作し、見えている部分に時計を表示する。本体カラーに合わせ、画面カラーをホワイト/ブラックで切り替え可能。なお、連動のON/OFFは“キーボード開閉設定プログラム”で設定できる。

また、Motion Clockから音楽ファイル管理/再生ソフト『SonicStage Ver.1.1 for VAIO』を起動することも可能で、キーボードを閉じた状態のまま音楽再生が可能。Sonic Stage for VAIOにはバイオW専用スキンが用意されており、キーボードの開閉と連携してスキンが自動的に切り替わる。

バイオWブラック2
ブラックモデルのキーボードを閉じた様子。液晶画面はキーボードで半分以上隠れてしまうが、『Motion Clock』により、残りの見えている部分に時計が表示される。この状態で音楽再生ソフト『SonicStage for VAIO』を操作することも可能。なお、画面上のカーソルは、表示されている部分より下(キーボードで隠れている部分)には動かないようになる

本体仕様は、CPUにCeleron-1.20GHzを採用し、256MBのメモリーと40GBのHDD(Ultra ATA/100)を搭載する。チップセットはVIA ProStage PN133T。CD-R/CD-RW書き込み8倍速、CD-ROM/CD-R/CD-RW読み込み24倍速、DVD-ROM読み込み8倍速のCD-RW/DVD-ROM一体型ドライブを装備する。

外部接続端子は、オーディオ入力、ヘッドホン出力、モデム用モジュラージャック、i.LINK(S400)×2(6ピン×1、4ピン×1)、ネットワークコネクター(10BASE-T/100BASE-TX)、マウス、USB×2、TVアンテナ入力。また、メモリースティックスロットとPCカードスロット(TypeII×2/CardBus対応)を装備する。内蔵モデムは56kbps(V.90対応)。

本体サイズは、キーボード使用/本体画面最大傾斜(30度)時で幅487×奥行き334×高さ261mm、キーボード収納/本体直立時で幅487×奥行き191×高さ278mm。重量は9.5kg。OSはWindows XP Home Edition。

同社は、パソコンの家電化に向け、パソコン本体を用途に応じた最適な形に進化させていくとしており、バイオWはパソコンをベースとしたパーソナルAV機器への進化の1ステップとしている。また、家庭内ワイヤレスネットワークにおいて、バイオWはクライアントマシンを意識した第1弾製品でもあるという。同社は、パソコンの新しい波として、一体型パソコンの市場を創りたいとしている。

(編集部 桑本美鈴)


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