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【CeBIT 2002 Vol.4】カシオ、液晶ディスプレー付きで最薄のデジタルカメラ『EXILIM』を発表

2002年03月15日 21時02分更新

文● 編集部 田口敏之

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カシオヨーロッパ社は14日(現地時間)、ドイツのハノーバーで開催中の“CeBIT 2002”の会場において、131万画素CCDを搭載した、厚さ11.3mmのカードサイズのデジタルカメラ『EXILIM(エクシリム)』を発表した。液晶ディスプレー内蔵デジタルカメラでは、現時点で世界最小最軽量としている。

『EXILIM(エクシリム)』
『EXILIM(エクシリム)』

EXILIMには録音機能とMP3再生機能を搭載した上位モデル『EX-M1』と、カメラ機能のみの『EX-S1』の2モデルを用意している。ヨーロッパ全域では6月に発売予定で、小売価格は500ユーロ(約5万6000円。売上税込み)。

上位モデルの『EX-M1』。MP3再生や、録音機能などを搭載している
上位モデルの『EX-M1』。MP3再生や、録音機能などを搭載している
M1は、前面にマイク、背面にスピーカーを搭載している
M1は、前面にマイク、背面にスピーカーを搭載している

EXILIMは、有効画素124万画素、総画素数131万画素の、2.7分の1インチ正方画素原色CCDを搭載している。このクラスのCCDで一般的な3.2分の1インチよりも大きなサイズ(セルサイズは4.1μm)としたことで感度が向上し、うす暗い場所でもフラッシュなしで撮影が可能という。

本体サイズと重さは、M1が幅88×奥行き12.4×高さ55mmで87g。S1は、幅88×奥行き11.3×高さ55mmで86gと、レンズ一体型CCDモジュールや、CPU、ASIC、SDRAM、フラッシュメモリーの4つを1つのチップに収めたMCM(マルチチップモジュール)、従来のアナログインターフェースに比べて部品点数を減らしたデジタルインターフェース搭載TFT液晶ディスプレー、といった新しいコンポーネントの投入により全体を薄くできたとしている。

マッチ箱の半分ほどの大きさのバッテリーにはリチウムイオンタイプを採用
マッチ箱の半分ほどの大きさのバッテリーにはリチウムイオンタイプを採用

レンズは焦点距離5.6mm、F2.5の単焦点レンズ(35mmフィルム換算で37mm)。ズームは、4倍のデジタルズームを搭載する。露出補正は±2.0EVの間で設定可能。通常の撮影モードのほか、動画撮影機能を備える。また、M1は音声付き動画撮影機能、ボイスメモ機能も備えている。フラッシュはオート、オン、オフ、赤目防止の4モード。画像モニター用に1.6インチ(354×240ドット)のTFTカラー液晶ディスプレーを備えている。

クレードルに搭載した様子。M1は、クレードルとの接続部にMP3再生用のリモコン付きヘッドフォンを接続できる
クレードルに搭載した様子。M1は、クレードルとの接続部にMP3再生用のリモコン付きヘッドフォンを接続できる

記録メディアはSD/MMCを利用するほか、本体に14MBのフラッシュメモリーを内蔵している。記録解像度は、1600×1200、1280×960、640×480ドット。記録方式はDCF準拠のJPEG(DPOF対応)。動画撮影時は320×240ドットとなる。バッテリーにはリチウムイオンを採用している。パソコンとの接続には、バッテリーの充電も可能な、専用クレードルを利用する。なお、M1にはMP3再生用のリモコン付きヘッドホンが付属する。また、名刺入れと同等のサイズのアルミケースを発売するとしている。

アルミ製ブリーフケースを模した名刺入れに、すっぽり収まる。オプションでこのようなケースを発売する予定もあるという
アルミ製ブリーフケースを模した名刺入れに、すっぽり収まる。オプションでこのようなケースを発売する予定もあるという

カシオによると、同製品はヨーロッパで6月に発売後、アメリカ、日本など全世界での発売を予定しているが、ヨーロッパ以外の地域での発売時期に関しては未定としている。

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