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シマンテック、中小企業向けのインターネットセキュリティー装置を2製品発表


2002年4月26日

(株)シマンテックは24日、統合型のゲートウェイ用セキュリティーアプライアンス(※1)『Symantec Gateway Security(シマンテック・ゲートウェイ・セキュリティ:以下SGS)』と、SOHOや企業の支店・支社など、小規模なビジネス環境に適した、ファイヤーウォールとVPNのアプライアンス『Symantec Firewall/VPN Appliance(シマンテック・ファイアウォール/VPNアプライアンス:以下SFA)』を6月中旬に発売すると発表した。価格は、SGSが180万円から、SFAが12万8000円からとなっている。

※1 アプライアンス (Appliance):特定用途向けの専用装置

中小企業向けのアプライアンス製品『Symantec Gateway Security』

Symantec Gateway Security
Symantec Gateway Security Model 5200

SGSは、中小企業や大企業の支社や部門向けのセキュリティーアプライアンス製品。ファイヤーウォール、ウイルス対策、不正侵入検知(IDS)、コンテンツフィルタリング、VPNの5つの機能を備え、従来のウイルス対策やファイヤーウォール単体では防ぐことが難しい“複合型の脅威(Blended Threat)”に対する包括的な対策を行なえるという。同製品は、同時に8台までゲートウェイクラスターに接続でき、1台のSGSがダウンしても、バックアップ用のSGSが立ち上がって接続を維持できる。また、複数台のSGSでロードバランシングを行ない、ネットワークトラフィックの負荷を分散させるという機能もオプションで提供する。OSにはLinux 2.2をベースにした同社独自のものを採用している。

ファイヤーウォール、ウイルス対策、不正侵入検知(IDS)、コンテンツフィルタリング、VPNの5つの機能によって、“複合型の脅威”に対する防御を行なえる
ファイヤーウォール、ウイルス対策、不正侵入検知(IDS)、コンテンツフィルタリング、VPNの5つの機能によって、“複合型の脅威”に対する防御を行なえる

ファイヤーウォールは、同社のソフトウェア・ファイアーウォールをベースにしたものを搭載し、パケットをネットワーク層で処理する“パケットフィルタリング”と、アプリケーション層で処理する“アプリケーションプロキシー”方式を採用している。ウイルス対策は、電子メールやウェブ経由でのウイルスの侵入を防御するほか、電子メールの件名、添付ファイル名、添付ファイルのサイズなどの条件に基づいてブロックを行ない、ウイルス定義による対応前の段階でも未然にウイルス侵入を防止できるという。

IDSのリスト
IDSのリスト。該当するアクセスをシャットダウンする

コンテンツフィルタリングは、ウェブサイトへのアクセスを監視し、業務上に関係ないと思われるウェブアクセスを制限することで、ネットワークトラフィックスの負荷を軽減するとともに、生産性を高めるという。IDSは、不正あるいは悪意があると思われるアクセスを検知した場合、電子メールまたは通知メッセージで迅速に管理者に通知する。またVPNの構築は、IPsecに準拠した同社のソフトウェア『Symantec Enterprise VPN 7.0』をベースにして行なう。

フィルタリング
コンテンツフィルタリング

SGSの管理には、管理コンソールソフト『Symantec Raptor Management Console』を利用する。複数のSGSを一元管理できるほか、同社のセキュリティーソフト『Symantec Enterprise Firewall』と『Symantec Enterprise VPN』、およびインターネットセキュリティーアプライアンス『Symantec Vlociraptor』の一元管理も行なえる。管理用パソコンの必要動作環境は、CPUがPentium III-233MHz以上、メモリーが64MB以上、HDDの空き容量が20MB以上必要で、10/100BASE-TXのEthernetカードが必要。OSはWindows 2000以上に対応する。

ラインアップは、50ノードまでのライセンスが付属する『Model 5110』と、250ノードまでのライセンスが付属する『Model 5200』、ライセンス数無制限(1000ノードまでを推奨)の『Model 5300』の3モデルを用意している。価格は、Model 5110が180万円、同5200が360万円、同 5300が792万円。これらの価格はすべて、1年間のテクニカルサポート料金と、コンテンツアップデート料金を含んでいる。

小規模向けファイヤーウォール/VPNアプライアンス『Symantec Firewall/VPN Appliance』

SFAは、10〜30人の小規模ネットワークにおいて、ファイアーウォール/VPN環境を構築するアプライアンス。ファイヤーウォール機能と、IPsecに準拠したVPN機能を提供する。導入のためのウィザードを用意しており、専門知識がなくてもセットアップを行なえる。管理は、ウェブブラウザーベースで行なえる。

Symantec Firewall/VPN Appliance Model 200
Symantec Firewall/VPN Appliance Model 200

ラインアップとして、WAN側1ポート、LAN側4ポートを備える『Model 100』と、WAN側2ポート、LAN側8ポートを備える『Model 200』、およびModel 200にリモート接続用のVPNアプライアンス『Symantec Enterprise VPN 7.0 Client with Personal Firewall』が付属する『Model 200R』の3製品を用意している。いずれもライセンス数は無制限だが、同社が推奨している最大ユーザー数は、Model 100が15ユーザー、同 200が30ユーザー。同 200Rが30〜40ユーザーまで。管理は、ウェブブラウザーベースで行なえる。

SFAの管理画面
SFAの管理画面

Model 200と同 200Rは、2つのWANポートを利用してロードバランシングを行なえる。管理者は、それぞれのWANポートに接続したトラフィックの割合を、自由にコントロールできる。たとえば、2つのWANポートを別々のISPと接続し、それぞれ700kbpsの速度の接続が確保されていた場合、これを合わせて1.4Mbpsの接続環境を構築できるという。それぞれのポートは、異なる接続方式(DSLやCATVなど)、あるいは異なるISPに対応させることもでき、一方の通信が途切れた場合、もう一方がバックアップを行なえる。また、すべてのモデルが“自動ダイヤルバックアップ機能”を備えている。これは、同製品に外部モデムを接続しておき、ISPとのリンクの障害発生時に、モデムが自動的にダイヤルアップを行なって接続を維持する機能。ダイヤルアップの接続速度による制限はあるが、ユーザーに障害発生を意識させることはないという。

価格は、Model 100が12万8000円、同 200が18万5000円、同 200Rが32万円。価格は、1年間の保守サポートを含んでいる。

同社代表取締役社長の成田明彦氏
同社代表取締役社長の成田明彦氏

発表会において、同社代表取締役社長の成田明彦氏は「アプライアンス製品には、昨年から力を入れている。NimdaやCode Redなど、インターネットウイルスにあてはまらない、複合型の脅威が登場したことによって、従来の対策では対策として不十分であることが実証された。しかしこれらによって、企業などにおいてセキュリティー対策の意識が高まり、IT投資の中でもセキュリティー面の投資が積極的に行なわれるようになってきたと思う」と述べ、「大規模な企業は、すぐにセキュリティー対策に費用を投じることができるが、中小規模の企業だとそうはいかない。そこで、より簡単でお求めやすい、本日の製品を発表した。Symantec Gateway Securityは、5つの機能を1つのハードにまとめた製品。単に安価で対策が取れるというだけではない。何が問題で害を及ぼしたのかについての対策を取るとき、それぞれの機能が別々のベンダーから提供されている場合、原因を突き止めるのに時間と手間がかかってしまう。同製品は、機能を1つにまとめたことによってコストを削減できる。それぞれのお客さまが、インターネットを使ったビジネスをさらに発展させていただければと思う」と語った。

同社は、今回発表した両製品をあわせて、初年度20億円の売り上げを見込んでいる。

(編集部 田口敏之)


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