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富士フイルム、コンパクトデジカメ『FinePix F401』と一眼レフタイプ『FinePix S2 Pro』発売


2002年5月30日

富士写真フイルム(株)は30日、都内で記者発表会を開催し、210万画素スーパーCCDハニカムIIIと光学3倍ズームレンズを搭載したコンパクトデジタルカメラ『FinePix F401』を6月19日に発売すると発表した。同時に、1月に開発表明を行なっていた一眼レフ型デジタルカメラ『FinePix S2 Pro』を6月21日に発売すると発表した。価格はFinePix F401が6万4800円、Fine Pix S2 Proが31万円(レンズなし。本体のみ)。

ブルーLEDがポイントのコンパクトデジタルカメラFinePix F401

FinePix F401は有効画素数210万画素のスーパーCCDハニカムIII、光学3倍ズームレンズを、『FinePix 40i』『FinePix 4500』などで好評の“薄型スクエアラウンドボディー”に搭載したコンパクトスタイリッシュデジタルカメラ。

『FinePix F401』
『FinePix F401』電源オフの状態
フロントパネル左側の部分をずらすことで電源が入り、レンズがせり出す
フロントパネル左側の部分をずらすことで電源が入り、レンズがせり出す。この画像では分かりづらいが、スリットの部分はブルー。左側に並んでいる3つのLEDは電源投入時にブルーに光る

スーパーCCDハニカムIIIは1月に発表した『FinePix F601』、4月に発表した『FinePix S602』に搭載した第3世代のスーパーCCDハニカム。従来のスーパーCCDハニカムと比較して、よりノイズが低く感度が高いという特徴を持つという。FinePix F401には、コンパクトデジタルカメラ向けに新開発した2.7分の1インチで210万画素の製品を搭載している。撮影感度はISO 200/400相当だが、記録画素数1280×960ピクセル時にはISO 800/1600での撮影“キャンドルショット”が可能。富士フイルムによれば、コンパクトデジタルカメラで標準の撮影感度をISO 200にしたのはFinePix F401が初めてではないかとしている。

FinePix F401の背面
FinePix F401の背面。ボタンは少なめにまとめられている

また消費電力を抑えた設計となっており、標準のリチウム充電池で最大撮影枚数5000枚(連続撮影時簡約190分。ストロボ発光なし、液晶ディスプレーオフ)となっており、旅行先のスナップ撮影程度であれば丸1日使用できることを想定している。ボディーのフロントパネルには青色LEDを装備し、電源投入時やセルフタイマー動作時にブルーに点灯するほか、電源を入れた際にフロントパネルに現われるスリット部分もブルーとなっており、シルバーのボディーにブルーがワンポイントのデザインとなっている。

FinePix F401のレンズはスーパーEBCフジノン光学式3倍ズームレンズ(焦点距離5.7〜17.1mm(35mm換算38〜114mm)、F値2.8〜4.8/7.0〜116切り替え)、記録画素数は2304×1728、1600×1200、1280×960、640×480ピクセル。記録メディアはスマートメディアで、静止画はDCF準拠(JPEG、Exif Ver.2.2)、DPOFに対応、動画はDEF準拠(AVI形式、MotionJPEG)。撮影範囲は約60cm〜無限遠、マクロモード時約10〜80cm、シャッタースピードは4分の1〜2000分の1。実像式光学ズームファインダーと1.5インチ低温ポリシリコンカラーTFT液晶ディスプレー(11万4000画素)を装備する。320×240ピクセルでモノラル音声付き動画(毎秒10フレーム)を最長約120秒、または160×120ピクセルで最長約480秒の記録が可能。インターフェースはUSB。本体のサイズは幅85×高さ69.4×奥行き27.5mmで、重さは約215g(電池、スマートメディア含む)。

Fマウントレンズのほとんどが利用できるデジタル一眼レフ

FinePix S2 Proは、幅23×縦15.5mmで有効画素数617万画素のスーパーCCDハニカムIIIを搭載し、最大4256×2848(約1212万)ピクセルで記録できるデジタル一眼レフカメラ。富士フイルムによると、デジタル一眼レフとして記録画素数が1200万を超えた製品は初めてとしている。

『FinePix S2 Pro』
『FinePix S2 Pro』(レンズは別売り)

ボディーは(株)ニコンの『F80』がベースとなっている。従来機種の『FinePix S1 Pro』は、エントリー向け一眼レフ『F60』のボディーをベースとしていたため、ニコン製でも超音波モーター制御オートフォーカスレンズや光学手ぶれ補正機能付きレンズなどが利用できなかったが、FinePix S2 Proではほとんどのレンズが利用できるという。

FinePix S2 Proの背面
FinePix S2 Proの背面

FinePix S2 Proでは、5点測距AF機能、スタジオから野外撮影まで対応するISO 100〜1600相当の感度設定、30秒〜4000分の1秒のシャッタースピード(バルブ撮影可能)など、同社のハイエンドモデルとしての撮影機能を備えた。また、外部ストロボ用シンクロターミナル、USB/IEEE 1394コネクター、視野率100%の1.8インチ低温ポリシリコンカラーTFT液晶パネル、スマートメディア/マイクロドライブのデュアルスロットなど、充実したインターフェースを装備している。

撮影画像をモニターする液晶ディスプレーの上部に、撮影時の情報などを表示する小さな液晶ディスプレーがある
撮影画像をモニターする液晶ディスプレーの上部に、撮影時の情報などを表示する小さな液晶ディスプレーがある

記録方式はDEF準拠でDPOFに対応するのTIFF、JPEG、およびCCDからの出力データをA/D変換(12bit)した後で画像処理せず保存するCCD RAW(12bit)形式もサポートする。記録画素数は4256×2848、3024×2016、2304×1536、1440×960ピクセル。連写は0.5秒間隔で連続7コマまで可能。焦点距離は使用する35mmカメラ用レンズに表記されている数字の1.5倍になる。測光方式はTTL解放測光方式で、測光モードは3D-10分割マルチパターン測光、中央部重点測光、スポット測光から選択できる。露出制御はマルチプログラムオート、シャッター優先オート、マニュアルから選択。0.5ステップずつ±3EVまで露出補正可能。フォーカス方式はAF補助光付きTTL位相差検出方式で、シングルAF、コンティニュアスAF、マニュアルフォーカスが選択できる。

アクセサリーシューは、シンクロ接点、レディ信号接点、TTL調光ストップ信号接点、モニター信号接点、GND付きホットシュー。シンクロ接点はX接点のみとなっている。電源は単3乾電池4本(ニッケル水素、アルカリ乾電池)、またはリチウム電池(CR123A)2本。アルカリ乾電池使用時、スマートメディアに約600枚、マイクロドライブの場合は約420枚撮影可能。リチウム電池使用時、スマートメディア/マイクロドライブで約1000枚の撮影が可能。サイズは幅141.5×高さ131×奥行き79.5mmで、重さは約760g(ボディー本体のみ。電池除く)

コンパクトデジタルカメラでトップを目指す

富士写真フイルム電子映像事業部営業部長の青木良和氏によると、デジタルカメラ市場は400万画素以上の高画素モデルと、200〜300万画素クラスの2つに分かれてきているという。台数ベースでは、200万画素クラスがデジタルカメラ市場全体の50%、300万画素クラスが24%を占め、この2つで全体の4分の3というボリュームゾーンになっている。販売価格で見た場合は、5万円前後が全体の37%と最も多く、2〜4万円が36%となっている。

富士写真フイルム電子映像事業部営業部長の青木良和氏
富士写真フイルム電子映像事業部営業部長の青木良和氏

富士フイルムではコンパクトモデルでも高機能・高性能のハイクラスコンパクト機として『FinePix F601』があり、エントリーゾーンには『FinePix A401』がある。その間がボリュームゾーンで、『FinePix 40i』『FinePix 50i』『FinePix 4500』を投入しているが、今回のFinePix F401はそれらの製品群の中で上位に位置づける製品。ボディーカラーにブルーをあしらって高級感を持たせるとともに、同社の高級コンパクト銀塩カメラ『TX-1』のシャッター音をサンプリングして、シャッター音を持たせたという。またFinePix S2 Proに関しては、同社のプロフェッショナル向けフィルム『PROVIA』『VELVIA』における画作りの考え方を踏襲した、高画質で高描写力のカメラを提供できたとしている。

6月7日〜7月1日に放映するFinePix F401のTVCM
6月7日〜7月1日に放映するFinePix F401のTVCM。BGMはロッド・スチュアートの“Da Ya Think I'm Sexy?”、ナレーションは桑名正博。光の粒子が曲に合わせて踊る藤原紀香の姿になるというもの

FinePix F401が月産5万台、FinePix S2 Proは月産3000台(いずれも世界全体)でスタートする予定としている。現在コンパクトデジタルカメラ市場は1機種が群を抜いて売れるということはなく、5%ぐらいの製品がトップグループを作っている状態だが、FinePix F401はそこへ入っていきたいとしている。

このほか、4月にTVCMによるキャンペーンを開始した“デジカメプリント”が好評を得ており、キャンペーン開始前と比べてデジカメプリントの売り上げが3〜5倍に伸びていることも明らかにした。富士フイルム系列のDPE店では、デジカメプリントの売り上げは店全体の売り上げの3%程度だが、店舗によっては10〜15%に達するなど、デジタルカメラで撮影した画像をDPE店でプリントするということが、一般ユーザーに浸透してきたとしている。

(編集部 佐々木千之)


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