シャープ(株)は22日、“カメラユニット交換システム”を採用し、400万画素デジタルカメラとしても利用できるデジタルビデオカメラ『VL-DD10』を8月8日に発売すると発表した。価格はオープン。
『VL-DD10』(左から、オプションのチューナーユニット、静止画カメラユニット、本体と動画カメラユニット) |
『VL-DD10』は、世界初というカメラユニット交換システムを採用し、動画撮影(ビデオカメラ)、静止画撮影(デジタルカメラ)、TV視聴(別売チューナーユニットが必要)の3つの機能を利用できるデジタルビデオカメラ。カメラユニットには、光学10倍ズームレンズと高感度ズームマイクを搭載した“動画カメラユニット”、有効400万画素(総画素数420万)の1/1.8インチCCDと沈胴式光学3倍ズームレンズを搭載した“静止画カメラユニット”を用意するほか、オプションで“チューナーユニット”を用意する。本体には回転チルト機構を採用し、モニター用に3インチ(12万3200画素)の液晶ディスプレーを搭載する。動画のデジタル転送にi.LINK(IEEE1394)端子を装備するほか、8ミリやVHSからのアナログ信号を入力してDVに記録するためのアナログ入力端子も装備する。
動画カメラユニットの撮像素子は、約68万(動画有効34万)画素の1/4インチCCDで、10倍ズームレンズはF=1.8、f=3.15~31.5mm。静止画カメラユニットの3倍ズームレンズは、F=2.8/f=7.6~22.8mm(35mmフィルム換算36~108mm)で、最短撮影距離は0.7m、マクロモードでは0.1~0.7m(W端)、0.3~0.7m(T端)の撮影が可能。デジタルズームは3倍。感度はオート/ISO100/200/400相当。静止画の解像度は最大2448×1632ドットで、記録にはSDメモリーカード/マルチメディアカードを利用する。パソコンにUSB(1.1)で転送することもできる。記録方式はJPEG(DCF準拠、DPOF対応)、Exif2.2対応。撮影では、フルオート、プログラムAE、アイリス優先、シャッター優先、マニュアル、シーンアジャストなどの各種モードを利用できるほか、連写(2秒間で3枚撮影)、露出を変えて連続撮影するブラケット、明るさを変えて連続撮影するガンマブラケットなどなどの特殊撮影機能も利用可能。
本体サイズは、動画カメラユニット装着時が、幅141×奥行き62.5×高さ84mm、重量は約505g、静止画カメラユニット装着時が、幅152.5×奥行き63×高さ63mm、重量は約560g。
オプションとして、バッテリーパック『VR-BLN8』、ACアダプター、バッテリーチャージャー、ズームマイクを含むアクセサリーキット『VR-KTD10』(価格は2万5000円)や、チューナーユニット『VR-TUD10』(価格は1万2000円)などを用意する。アクセサリーキットには、デジタルメディア統合ソフト『ピクスラボ ver.4.5GP』が同梱され、数枚の静止画からMPEG-4形式のビデオクリップを作成する“おもしろビデオメーカー”や静止画をスケッチ調や油絵調に加工できる“静止画エディタ”などを利用できる。