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ソニー、CLIEの新製品を発表――最上位モデルと新カジュアルモデル

2003年01月27日 15時09分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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ソニー(株)は27日、携帯情報端末“CLIE(クリエ)”の新製品として、最上位機種となる『PEG-NZ90』と、既存製品『PEG-SJ30』の後継機種となるカジュアルモデル『PEG-SJ33』を発表した。

NZ90-1CLIEの最上位機種となる『PEG-NZ90』。写真は、ディスプレー部を180度回転させそのままたたんだ“ターンスタイル”

『PEG-NZ90』は、“CLIE最強モバイルギア”として位置付けられるもので、既存製品『PEG-NX』シリーズの上位機種となるCLIEのコンセプトモデル。PEG-NXシリーズと同じく、折り畳み式で開くと180度回転式の液晶ディスプレーとキーボードが現われる“ウイングデザイン”を採用している。OSはPalm OS 5。

また、本体に200万画素(総画素数211万画素)1/2.7インチインターレーススキャン方式CCDカメラを搭載する。レンズはデジタルズーム2倍で、F2.8/f=5(35mmフイルム換算でf=33mm)、合焦範囲は0.1m~∞。記録フォーマットは静止画JPEG形式/動画Movie Player形式、記録サイズは静止画1600×1200/1600×1072/1280×960/800×600/640×480/320×240/320×480(縦)ドット、動画160×112ドット。128MB容量メモリースティック利用時の静止画記録可能枚数は300枚(1600×1200ドット)、動画録画時間は高画質モード70分/標準モード120分。カメラ用のフラッシュも本体に装備する。

カメラ撮影を行なう場合は、専用ソフト『CLIE Camera S ver.1.0』を利用する。ズーム設定(×1/×2)や画像回転が可能なほか、画像サイズと画質の組み合わせをあらかじめ3パターンまで設定できる。撮影した画像履歴をサムネイル表示することも可能。また、CLIE内にある静止画を、ソニーが運営するフォト&ビデオシェアリングサイト“ImageStation”に直接アップロードできるソフト『Image Upload Utility ver.1.0』も搭載する。

NZ90-2PEG-NZ90の背面。本体左側に写っているはリムーバブルバッテリー

さらに、320×320ドット/6万5536色表示のバックライト付き半透過型ポリシリコンTFTカラー液晶ディスプレーを搭載しており、従来機より透過率が向上したため、より明るく鮮明な画像を表示できるという。

また、ソニーの非接触型ICカード技術“FeliCa”のカードリーダー機能を搭載しており、付属ソフト『Edy Viewer ver.1.0』を利用して電子マネーサービス“Edy”カードの残高や取引履歴(最大6件まで)をCLIE画面上で確認できる。確認した情報をCLIE本体に保存することも可能。さらに、東日本旅客鉄道(株)の非接触ICカード“Suica”の残高を確認できる『SFCard Viewer ver.1.0』も搭載する。なお、SFCard ViewerのSuica履歴閲覧機能については、後日ソニーのウェブサイトから無償ダウンロード提供するという。このFeliCa機能は日本発売モデルのみに備わっているもので、米国発売モデルには搭載されていない。

CPUにPXA250-200MHzを採用し、メモリーはDRAMを16MB(ユーザー使用可能領域11MB)/ROMを16MB搭載する。インターフェースは、通信用カードスロット(コンパクトフラッシュカード TypeII×1、通信用のみ対応)、USB、赤外線(Enhanced IrDA)、マジックゲート対応メモリースティックスロット、AV出力、ヘッドホン/ステレオミニジャック。ジョグダイヤルとバックボタン、モノラルスピーカー、モノラルマイクも装備する。また、アプリボタンを本体画面部と側面部の2個所に装備し、どのような形にしてもアプリボタンが使えるようになった。

NZ90-3
側面にもアプリボタンを装備

さらに、本体にBluetooth機能を内蔵しており、Bluetooth経由でデジタルカメラを遠隔操作できるソフト『Remote Camera ver.1.0』が付属する。ソニーのBluetooth内蔵デジタルカメラ『DSC-FX77』をBluetooth経由で操作できるというもので、CLIE上でカメラのファインダー画面をチェックしたり、カメラのシャッターを切ったりすることが可能。被写体が動いた瞬間に自動的にシャッターを切る機能も備えている。

電源はリチウムイオンポリマー充電池で、リムーバブルタイプを採用している。使用可能時間は、1日約30分間PIMアプリケーションを利用した場合で約10日間。バッテリー残量は分単位で表示できるようになっている。本体サイズは幅75×奥行き22.2×高さ141mm、重量は293g。PEG-NZ90専用の折り畳み式クレードル(AV出力、USBプリント出力装備)が付属する。また、その他の搭載ソフトとして、Word/Excelデータやテキストデータのほか、HTMLやPDF、PowerPointデータなどさまざまなドキュメントを閲覧できる『Picsel Viewer for CLIE ver.1.0』などが用意されている。

PEG-NZ90は2月8日発売で、価格はオープンプライス。編集部による予想小売価格は8万円弱。

また同社は、PEG-NZ90専用アクセサリーとして、USBクレードル『PEGA-UC90』(本体同梱品と同等)、バッテリーパック(リチウムイオンポリマー充電池)『PEGA-BP500』を2月8日に発売する。予想小売価格はいずれも8000円弱。

クレードル
PEG-NZ90専用USBクレードル『PEGA-UC90』
バッテリーパック
PEG-NZ90専用バッテリーパック『PEGA-BP500』

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