このページの本文へ

三洋電機、640×480ドットで毎秒30フレームの動画が撮影できるムービーデジカメ“Xacti”を発売

2003年02月12日 16時21分更新

文● 編集部

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

三洋電機(株)は12日、640×480ドットで毎秒30フレームの動画が撮影できるデジタルカメラ“Xacti(ザクティ)”『DSC-J1』を3月中旬に発売すると発表した。価格は6万円。開発コンセプトは“Still&Motion”(きれいな写真とムービーを1台で撮れるカメラ)。

『DSC-J1』
『DSC-J1』(ミスティーピンクとシルバー)

『DSC-J1』は、動画に対応した新開発の有効約320万画素(約334万画素)の1/2.7インチCCDを搭載し、640×480ドット(VGA)サイズで毎秒30フレームの動画を撮影できるのが特徴。160×120ドットなら最大約100分の動画を撮影できる(512MBのSDメモリーカード利用時)。CCDは、動画撮影時に4画素の情報を足し合わせることで感度を4倍に高めたという。動画フォーマットにはQuickTime Movieを採用しており、フレームを約300万画素の静止画として出力することも可能。

搭載するレンズは、焦点距離が5.7~16.0mm(35mmフィルム換算で37~104mm)、F2.8~3.9で、最短撮影距離は20cm(ワイド端)/30cm(テレ端)、2cmのマクロ撮影も可能。レンズがせり出さないインナータイプ(プリズム式)の光学2.8倍ズームレンズを採用したことにより、起動時間が短縮され、約1.2秒となった。そのほかのレスポンスも高速化されており、レリーズタイムラグが約0.05秒、撮影間隔が約1.6秒、再生間隔が約0.6秒となっている。3つの画素補間フィルターを利用してリアルタイムで約2倍の画素数で記録する“ピクトライズ600”により、静止画の最大記録画素数は2880×2160ドット(約600万画素相当:2880モード)。画像フォーマットは、静止画がJPEG(DCF準拠、DPOF対応、Exif Ver.2.2準拠)。デジタルズームは撮影時が最大4倍、再生時が最大45倍(2880モード時)。シャッタースピードは1/2~1/2000秒。感度は静止画がISO 50~200相当(マニュアルでは最大400)、動画が200~800(マニュアルでは最大1600)。光学実像式ズームファインダーと、モニター用の1.6インチTFT液晶ディスプレー(約8万画素:表示のリフレッシュレートは毎秒60フレーム)を搭載する。

撮影モードでは、画像の縦横比を変えて撮影するスリムモードや、クローズアップ時の肌をきれいに撮影するコスメモードを含む、撮影シーンに応じた写真を撮影できる“シーンセレクトショット”機能を搭載するほか、各種動作をLEDの7色の光で知らせる“レインボーイルミネーション”や、メモリーカードが入っていないなど、カメラの状態を音で知らせる“おしゃべりナビ”を搭載する。プリント機能は、Exif Print、PRINT Image Matching II、USB DIRECT-PRINTに対応する。

インターフェースはAV(NTSC:コンポジットビデオ/音声)、USB 1.1。電源はリチウムイオン電池(DB-L10が付属)で、別売のACアダプター『DSA-47』も利用できる。液晶OFFで約1150枚、ONで約350枚の撮影が可能で、連続再生は約200分。ボディーにはマグネシウム合金を採用し、本体サイズは幅98×奥行き31×高さ57mm、重量は約150g(撮影時約185g)。8MBのSDメモリーカード、専用AV接続ケーブル、専用USBケーブル、画像管理/編集ソフト『Ulead Photo Explorer 8.0 SE Basic(Windows版)』などのソフトウェアを収録したCD-ROM『Sanyo Software Pack 6.4』、リチウムイオン電池充電器、ハンドストラップが付属する。オプションとして、ダルメシアン柄のカメラケース『KA-VCP-6』(価格は3000円)などを用意する。

なお、新ファミリーブランド“Xacti(ザクティ)”は、“Exact”&“Active”の造語で、カメラとしての正確さ・緻密性とスピード・動きなどを表現するという。併せて、動画を撮影できるデジタルカメラのネーミングを“動画デジカメ”から“ムービーデジカメ”に変更するとしている。

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン