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富士写真フイルム、『チェキ』用フィルムを利用する携帯電話用デジタルプリンターの開発を発表


2003年7月9日

富士写真フイルム(株)は9日、デジタルカメラ機能内蔵の携帯電話機で撮影した画像を印刷する小型のデジタルプリンター『NP-1』(仮称)の開発を発表した。価格、発売日は現在のところ未定。これに合わせて同日、アスキー社内において、開発中の試作機、携帯電話機用アプリを用いたデモンストレーションが行なわれた。


『NP-1』(仮称)

『NP-1』は、カメラ付き携帯電話機で撮影した画像を“いつでも、どこでも、簡単に、すぐに”プリントできることを目指した製品で、携帯電話機の赤外線ポート(IrDA)から転送されたデータを受信し、即座にプリントを開始するというもの。『NP-1』上の操作ボタンは、電源ボタンのほかには、直前に印刷した画像を再プリントするためのボタンしかなく、印刷する写真の選別や印刷開始(=携帯電話機から『NP-1』にデータを転送する)はすべて携帯電話機側で操作する。

プリントには、同社のインスタントカメラ『チェキ』シリーズ用のフィルム『instax mini』を使用する。このフィルムはISO800の高感度フィルムとなっており、一般的なデジタルカメラに比べて明るさの足りない携帯電話機で撮影した画像のプリントに適しているという。また、1度のLCD走査で3原色を露光させる“線順次露光方式”を採用しているため、フィルムプリントの完了まで約15秒程度と高速な印刷が可能となっている。さらに、高感度フィルムを利用しているために露光に必要なLCD光量が低く抑えられ、カメラ用リチウム電池(CR2)×2で約100枚の印刷が行なえるという。

撮影とデータ送信を行なう携帯電話機側には、あらかじめ専用ソフトをダウンロードしておく必要があり、撮影や転送はこのソフト上から行なう。デモに用いられた開発中のソフト(NTTドコモの“iアプリ”。他のプラットフォームに関しては現時点では未定)では、、撮影後、ワンタッチで赤外線送信が可能な構造となっており、一般的なカメラ付き携帯電話機の赤外線送信に比べると、撮影→送信の手順が単純化されている。また、機種ごとの画像解像度の相違も、このソフト上で自動処理することで吸収するという。

プリント解像度は10ドット/mm(254dpi)、プリント階調はRGB各256階調、プリント可能な画像フォーマットはJPEG。本体サイズは幅117.5×奥行き105.5×高さ41.5mm、重さは250g(電池、フィルムを除く)。

『NP-1』開発担当スタッフショートインタビュー

デモンストレーションの終了後、電子営業事業部開発部技術主席兼営業部新規ビジネス統括主席の羽田典久氏、インスタント写真部業務課主査の中台薫氏、インスタント写真部技術グループ主任技師の青崎耕氏にお話をうかがった。


左から、中台薫氏、羽田典久氏、青崎耕氏

[編集部] 『チェキ』のフィルムを使用するということで、『NP-1』のターゲットユーザーも『チェキ』のターゲットユーザーと近い年齢層を狙っているのでしょうか?

[富士写真フイルム] 『チェキ』のユーザーの69%が女性で、全体の37%が20代の女性という調査結果が出ており、『NP-1』のユーザーも20代の女性に受け入れられると期待していますが、今のところ“ターゲットはこの層”と特には絞り込んでいません

[編集部] 本日のプレスリリースでは、価格と発売時期については未定とのことですが、目標とされている価格、時期はどの程度でしょうか?

[富士写真フイルム] あくまでも開発段階での目標ですが、年内には発売できるよう開発を進めています。価格は2万円を切るあたりで発売したいと考えています

[編集部] 『NP-1』の最大の面白さは?

[富士写真フイルム] その場ですぐプリントできる“即時性”です。この手軽さで、“携帯で撮った画像をプリントしたい”というニーズを掘り起こしていきたいです

[編集部] 最後に今後の目標や課題を教えてください

[富士写真フイルム] 1点はインターフェースをどうするかという点。現在のところ、入力インターフェースは赤外線のみですが、赤外線非搭載の携帯電話機用にケーブル接続やメモリーカード入力も用意したほうがいいのではという意見も一部にあります。もう1点はコストの問題。『チェキ』のラインナップは5000円前後から1万円台前半で販売されているので、『NP-1』もそれに近い価格で、と期待されると思いますので、なるべく安くご提供できるように努力していきます。それと、今のサイズだと女性のハンドバッグに入れるのがちょっと厳しいのでは? という声もあるので、小型化についても今後さらに開発を進めていきたいです。

[編集部] 本日はどうもありがとうございました


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