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CPUは(株)ソニー・コンピュータ・エンタテインメント(SCEI)の長崎工場で製造した、ARM926ベースの“Handheld Engine(型名:CXD2230GA)”を採用。CPUコアのほかに64MbitDRAM、メモリースティックインターフェース、カメラインターフェース、2Dグラフィックス描画機能などを1チップに内蔵する。動作クロックは最大123MHzで、メモリーバス幅は128bit、CPUメモリー間のデータ転送速度は最高7.86GB/秒。バッテリーによる長時間駆動を実現するため、動作クロックに応じて電源電圧を変更する“DVFM(Dynamic Voltage and Frequency Management)”機能を世界で始めて実用化し、採用したという。製造プロセスは0.18μm(CMOS)で、パッケージは368ピンTFLGA(Thin profile Fine pitch Land Grid Array)。動作電圧は内部1.2〜1.6V、電源電圧2.5〜3.3V。消費電力は動画再生時に約270mW、待機時は約1.7mW。 メモリーは全体で104MB搭載し、ユーザー利用可能領域としてはSDRAM16MBと内蔵メディア(フラッシュメモリー)22MBが用意されている。
液晶ディスプレーは、480×320ドット/6万色表示の3.2インチTFT液晶パネル(バックライト付き)を採用。液晶ディスプレー部を180度反転し、タッチパネル(感圧式)入力も可能な“ウィングデザイン”で、ヒンジ部分には有効31万(総37万)画素CMOSカメラを内蔵する。カメラは約300度回転可能で、最大640×480ドットの静止画、もしくは160×112ドットの動画(秒30フレーム/音声付き)が撮影できる。 キーボード部は波型デザインになっており、キー配列は数字キーが独立した5段のQWERTY方式。手前にはスクロールホイールとBACK/ウェブブラウザー/メール/PIMメニューを1ボタンで表示するショートカットキーが用意されている。ウェブブラウザーは(株)アクセスのNetFrontを採用する。
バッテリーは従来よりも小型化したリチウムイオンポリマー充電池を内蔵。消費電力の低減によって、駆動時間は音楽再生で連続16時間、動画再生で約5時間。無線LANを使った場合、バックライトを最大にした状態で約2.5時間/最小で約4.5時間の通信が可能になる。 本体サイズと重量は、幅103×奥行き17.9×高さ86.5mm(クローズスタイル時)/約175g(スタイラス込み)。OSは日本語版Palm OS 5(Ver.5.2)。 秒30フレームの滑らかな動画を見てほしい!Q&Aセッションでは、記者からのVGA表示にはできなかったのか、という質問に対して吉田氏が「Palm OS上で動作するVGA対応アプリケーションはまだない。現在のハーフVGA(480×320ドット)でも、ソニーが始めてようやくアプリケーションが出揃ってきたところで、すぐにVGAに移行するのは早いと判断した」と回答。
また、最大クロックが123MHzというのはARMコアを使ったCPUの中でも低いのでは、という意見には「PDAの世界でもクロック競走の動きはあるが、これはソニーとは逆の考え方である。この製品で科学計算をやるわけでもないので、ユーザーが求めるアプリケーション、特に秒30フレームの動画再生に必要なパフォーマンスを調べて、その上でなるべく省電力でバッテリー駆動時間が長くなるように設計を詰めて、今のクロックになった。DRAM混載の技術によって、データ読み出し速度は高クロックのCPUを搭載したものと同等以上のパフォーマンスが出ている」と自信のほどをうかがわせた。
(編集部 佐久間康仁)
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