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松下、絞り優先/シャッター優先AEモードが追加された“LUMIX”『DMC-FZ2』などデジタルカメラ3製品を発表

2003年08月11日 17時14分更新

文● 編集部 内田泰仁

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松下電器産業(株)は11日、ドイツのライカカメラ社との協業によるデジタルカメラ“LUMIX”シリーズの新製品として、光学手ぶれ補正機構付きの12倍ズームレンズを搭載した『DMC-FZ2』など3製品を発表した。

『DMC-FZ2』

『DMC-FZ2』は、総画素数211万画素(有効画素数200万画素)CCDと光学手ぶれ補正機能付き光学12倍ズームレンズを搭載するデジタルカメラ。レンズは“ライカDCバリオ・エルマリートレンズ”で、8群13枚(非球面3枚4面)構成、焦点距離は4.6~55.2mm(35mmフィルム換算で35~420mm)、F値は全域で2.8。画像処理LSIには、原色CCDのR(レッド)やB(ブルー)からも輝度信号を生成処理することで従来よりも高解像度(斜め解像度で同社従来比約1.5倍)を実現し、露光から表示用YC分離/記録用YC分離/液晶表示などの並行処理を行ない、メモリーカードへの書き込みも同時に処理することでシャッター間隔の高速化を図った自社製LSI“VENUS(ヴィーナス)エンジン”を今回も採用する。

前モデル『DMC-FZ1』からの変更点は、撮影モードに“絞り優先AE”および“シャッター優先AE”のモードが追加されたことと、ホワイトバランスの微調整機能(±1500K、300K刻みで調整可能)が装備された点。また、本体色がシルバーのモデルの付属レンズフードも、本体と同色のシルバーに変更された。

記録メディアはSDメモリーカード/マルチメディアカード。記録時のフォーマットは、静止画がJPEG、動画がQuickTime Motion JPEG、音声付き静止画がJPEG+QuickTime。記録サイズは静止画が最大1600×1200ドット、動画が320×240ドット。1.5インチ11.4万画素低温ポリシリコンTFT液晶ディスプレーのモニターと、視野率100%、視度調整付きのEVFファインダーを搭載する。

インターフェースは、USB 1.1、アナログのビデオ出力端子とモノラル音声出力端子。電池はリチウムイオンバッテリーで、駆動時間は液晶モニター使用時で200枚/100分、液晶ファインダー使用時で240/120分。本体サイズは幅114×奥行き83.3×高さ70.3mm、重量は318g(本体のみの重量)。本体カラーはシルバーとブラックの2色が用意され、標準でレンズフードが付属する。発売は8月23日で、価格はオープンプライス。編集部による予想実売価格は5万円強。なお、『DMC-FZ2』の発売に伴い、『DMC-FZ1』は店頭在庫分をもって発売終了となるという。

『DMC-LC43』

『DMC-LC43』は、3月に発表された『DMC-LC33』の上位に当たる製品。『DMC-LC33』からCCDが強化され、本機では有効画素数400万(総画素数323万画素)の1/2.5インチCCDが採用されている。レンズは従来機種を継承し、光学3倍ズーム、レンズ構成が6群7枚(うち非球面レンズ3枚3面)、焦点距離は5.8~17.4mm(35mmフィルム換算で35~105mm)、F値が2.8~4.9の第2世代“ライカDCバリオ・エルマリートレンズ”を搭載。画像処理LSIは従来機や『DMC-FZ2』と同様に“VENUS(ヴィーナス)エンジン”。

記録画素数は静止画が最大2304×1728ドット、動画が320×240ドット。記録フォーマットは、静止画がJPEG、動画がQuickTime Motion JPEG、音声付き静止画がJPEG+QuickTime。全ての記録画素数で秒間4コマの撮影が可能な連射撮影機能を持つ。)。“シーンモードダイヤル”で簡単に撮影モードが変更可能で、用意されている撮影モードは、標準撮影モードのほか、“かんたんモード”“マクロ”“ポートレート”“風景”“夜景ポートレート”“動画”の7種類。

電源は単3形アルカリ乾電池または単3形ニッケル水素電池2本。電池駆動時の撮影可能時間は、2304×1728ドットのファインモードで30秒に1回撮影、2回に1回はフラッシュをフル発光という条件で、同社の単3形アルカリ乾電池を使用した場合では液晶ON時で約150枚/75分、液晶OFF時で約600枚/5時間、単3形ニッケル水素電池使用時は液晶ON時で約240枚/2時間、液晶OFF時は約720枚/6時間。

インターフェースは、USB 1.1、アナログのビデオ出力端子とモノラル音声出力端子。本体サイズは幅96×奥行き34×高さ65.5mm、重量は170g(本体のみの重量)。発売は9月20日予定で、価格はオープンプライス、編集部による予想実売価格は4万5000円前後。

『DMC-LC33-K』

『DMC-LC33-K』は、『DMC-LC33』のカラーバリエーションモデルで、本体色はブラック。スペックはすべて『DMC-LC33』と共通で、光学3倍ズームレンズ、有効画素数320万(総画素数334万画素)の1/2.5インチCCDを搭載し、電源に単3形アルカリ乾電池または単3形ニッケル水素電池2本を採用するなどの特徴を持つ。本体サイズは幅96×奥行き34×高さ65.5mm、重量約170g(本体のみ)。

発売は8月23日予定で、価格はオープンプライス、編集部による予想実売価格は3万5000円前後。

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