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キヤノン、カラー複合機“Color imageRUNNER”の新製品を発表――欧州環境規制“RoHS指令”準拠モデルもラインナップ


2003年9月2日

キヤノン(株)とキヤノン販売(株)は2日、東京・品川のキヤノンSタワーで記者会見を開催し、ネットワーク対応カラー複合機の新製品として、低価格タイプ“Color imageRUNNER iR C3100シリーズ”、2006年施行予定の欧州環境規制“RoHS指令”準拠の高速タイプ“同 iR C6800シリーズ”の2製品6モデルを発表した。発売時期と価格は、C3100シリーズが9月中旬予定で119万円から、C6800は11月中旬予定で255万円から。

キヤノン販売の代表取締役社長の村瀬治男氏ら
記者会見の列席者。右から、キヤノン販売(株)の代表取締役社長の村瀬治男氏、キヤノン(株)の常務取締役 映像事務機事業本部長の相馬郁夫氏、キヤノン販売(株)の常務取締役ビジネスソリューションカンパニー プレジデントの土門敬二氏

iR C3100シリーズは、同社のモノクロ複合機『iR 3310』と同じ幅565mmというクラス最小(2003年8月末現在、同社調べ)のコンパクトサイズを実現したネットワーク対応カラー複合機。オプションのフィニッシャー(排紙トレイ、1段)を取り付けても横幅565mm以内に収まるコンパクト設計が特徴。両面印刷ユニットを標準搭載し、印刷エンジンのスペックは、印刷速度がモノクロ毎分31枚(A4片面)、カラーが7枚、印刷解像度は9600×600dpi(スキャン解像度は600×600dpi)。メモリーは512MB(最大768MB)、キャッシュ/ソート用HDDは40GB搭載。対応用紙サイズは最大320×457mm(A3変型)、最小99×140mm。ウォームアップタイムは6分以下(室温20度)。給紙容量はカセットが650枚×2(A4)、手差しが50枚で、オプションの2段カセット、およびペーパーデッキも利用可能。

iR C3100シリーズには、コピー機能のみを持つ『iR C3100』、10/100BASE-TX対応ネットワークプリント&スキャン機能を追加した『iR C3100N』、C3100Nにファクス送受信機能とオートドキュメントフィーダー(ADF)を追加した『iR C3100F』、C3100Fに受信したファクスやコピーデータの送信機能を追加した『iR C3100i』の4モデルが用意されている。また、印刷用言語LIPS対応キット、PostScript対応キットもオプションで用意。

本体サイズと重量は、幅565×奥行き755×高さ754(3100F/iは880)mmで約86kg(3100F/iは約103kg)。電源はAC100V/15Aで、最大消費電力は1.2kW以下。

iR C3100/iR C6800
『imageRUNNER iR C3200』(中央)と、新製品のコンパクト複合機『iR C3100』(左)、高速高耐久性能を追求した上位機『iR C6800』(右)

iR C6800シリーズは、高速/高耐久性を目指して開発したA-Si(アモルファスシリコン)ドラムを用いた印刷エンジン“A-Siハイブリッドエンジン”を搭載するネットワーク対応カラー複合機。環境対策への関心の高まりを反映して、欧州(EU)で2006年7月に施行される“RoHS指令(電機電子機器に含まれる特定有害物質の使用制限に関する指令)”に準拠し、有害物質と言われる鉛/六価クロム/水銀/カドミウム/臭素系難燃材PBB(ポリブロモビフェニル)/PBDE(ポリブロモジフェニルエーテル)の6物質を原材料に使用しない設計になっている。

印刷エンジンのスペックは、印刷速度がモノクロ毎分68枚(A4片面)、カラーが15.5枚、印刷解像度は9600×600dpi(スキャン解像度は600×600dpi)。メモリーは512MB(最大768MB)、キャッシュ/ソート用HDDは40GB搭載。対応用紙サイズは最大330×483mm(A3超サイズ)、最小100×148.5mm。ウォームアップタイムは8分30秒以下(室温20度)。給紙容量はカセットが600枚×2(A4)、手差しが100枚、デッキが1700枚×2で、オプションのサイドペーパーデッキ(4000枚)が利用可能。

iR C6800シリーズには、コピー機能のみの『iR C6800』、10/100BASE-TX対応ネットワークプリント&スキャン機能を追加した『iR C6800N』の2モデルが用意され、ファクス送受信、ネットワーク経由のデータ送信機能はオプションで提供される。印刷用言語LIPSには標準対応で、PostScript対応キットをオプションで用意する。

本体サイズと重量は、幅679×奥行き852×高さ1191mmで約226kg。電源はAC100V/15Aで、最大消費電力は1.5kW以下。

カラーMFPの販売比率の推移
ビジネス向けカラー複合機の販売比率の推移。2002年後半から、業界全体に比べてキヤノンの比率の向上が加速していることが分かる
iR C3200の販売実績
2002年11月に発売したカラー複合機『iR C3200』の販売実績。販売開始以来、同社の50%以上を占める

会見では、キヤノン販売(株)の代表取締役社長の村瀬治男氏、キヤノン(株)の常務取締役 映像事務機事業本部長の相馬郁夫氏、キヤノン販売(株)の常務取締役ビジネスソリューションカンパニー プレジデントの土門敬二氏が壇上に立ち、販売戦略などについて説明した。村瀬氏は、「2005年までにビジネスプリンターの出荷比率で50%以上をカラー化し、シェア30%を実現したい」と目標を掲げ、「iR C3200の好調によって、カラープリンターの出荷比率は10%台(2002年半ば)から35%(2003年度第1四半期)に向上。シェアは2003年上半期で25%を達成した。目標の実現は十分可能だろう」と自信のほどを示した。

土門氏はiR C3200シリーズの出荷実績について、「導入時の機能複合化について調べたところ、プリンター複合化は90%、ファクスの複合化は65%、Send(ネットワーク経由のデータ送信機能)は40%と、いずれもモノクロ複合機よりも高い数字になっている(モノクロ複合機ではデータ送信機能が15%程度)。ここからも、顧客の需要が、カラー化と高&多機能化にシフトしていることが分かる」と分析結果を紹介した。

A-Siドラムを使った、モノクロレーザー感光ユニットと3色カラーロータリーエンジンを組み合わせた“A-Siハイブリッドエンジン”の図解
A-Siハイブリッドエンジン

(編集部 佐久間康仁)


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