このページの本文へ

前へ 1 2 3 4 5 次へ

ソニー、“バイオ”デスクトップ秋モデルを発表――新シリーズ“バイオV”が登場

2003年09月09日 00時00分更新

文● 編集部 伊藤咲子

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

ソニー(株)は9日、デスクトップパソコン“バイオ”の“バイオW”“バイオHS”“バイオRZ”の2003年秋モデルと、新シリーズの“バイオV”を発表した。

ネットワーク経由で、ビデオ/音楽/TVなどを共有できる『VAIO Media』を強化

バイオデスクトップの秋モデルは、前シーズンのものと同様にテレビやDVD関連の機能を強化した構成になっている。新開発のバイオVは、液晶テレビのような本体/液晶ディスプレー一体型のデザインを採用するのが特徴。

バイオデスクトップ秋モデルの、AV系機能を中心とする、主なポイントは以下のとおり。

  • 従来はバイオノートが搭載していた“クリアブラック液晶”(※1)を、デスクトップシリーズも搭載(バイオW、RZの一部機種を除く)
  • テレビ番組情報サイト“テレビ王国”と連動して、iEPG予約ができる新型リモコン『RM-GP5』が付属。RM-GP5は、テレビチャンネル切り替え/音声切り替え/録画開始・停止といったテレビ機能を使うための基本操作が可能。また、テレビ録画/管理/再生ソフト『Giga Pocket』、音楽ファイル管理/再生ソフト『SonicStage Ver1.6』など、バイオが搭載するテレビ/ビデオ/DVD/音楽/ホームネットワークのアプリケーションの起動/終了がワンボタンで行なえる
  • HDD内にためこんだ静止画/音楽/ビデオ(※2)や受信中のテレビ放送をネットワーク経由で参照/閲覧するためのサーバー/クライアントソフト『VAIO Media』が、バージョン2.6になり、テレビ放送を外出先など外部のネットワークから視聴するための新機能が追加された。クライアント側では、外出先の通信環境にあわせて、従来からのMPEG-4 512k/280k/160kbpsに加えて、MPEG-4 1MbpsおよびMPEG-2 8/4Mbpsの中から最適な画質を設定できる。また、家庭内LAN経由で視聴する場合でもMPEG-4変換が可能になり、IEEE802.11bなどの低速の無線LANなどでも利用できるようになった。

なお、同社は今後、個人や同一世帯内でバイオやネットワークAV受信アダプター“ルームリンク”などの複数の機器を用い、ネットワーク経由で静止画/音楽/ビデオ/放送中のテレビ番組を閲覧する機能を“ネットワークメディア機能”と呼ぶ。今秋には、ネットワークメディア機能に対応するパソコン以外の製品がいくつか発売される。本日(9日)発表されたS-Masterフルデジタルアンプ搭載のAVアンプ『TA-LV700R』は、ルームリンク『PCNA-MR1』相当の機能を内蔵し、10月21日発売で価格はオープンプライス(編集部による予想小売価格は6万9800円)。8月28日に発表された地上/BS/110度CSデジタルハイビジョンプラズマテレビ“プラズマ<ベガ>”シリーズ3機種『KDE-P61HX2N』(61Vインチ)『KDE-P50HX2N』(50Vインチ)『KDE-P42HX2N』(42Vインチ)は、11月20日発売で、P61HX2Nが250万円、P50HX2Nが120万円、95万円。

※1 同社がクリアブラック液晶と呼ぶ液晶ディスプレーの主な条件は、(1)明るい画面表示を可能にする低反射グレア偏光板を採用、(2)高輝度・高コントラスト・低反射化を実現(基準となる数値等は非公表)、(3)外光の乱反射を防ぐARコーティングを使用――の3つ

※2 それぞれ、静止画管理/加工/プリント統合ソフト『PictureGear Studio』で管理している静止画ファイル、Giga Pocketで録画されたテレビ番組、SonicStageで管理している音楽ファイルが対象

RM-GP5 バイオVとRM-GP5
テレビ番組情報サイト“テレビ王国”と連動して、iEPG予約ができる新型リモコンRM-GP5新登場のバイオVとRM-GP5
VAIO Media
VAIO Media画面。外出先のバイオから、サーバーとなるバイオに接続しているところ

そのほかの秋モデルの特徴として、各シリーズに用意されるMicrosoft Office搭載モデルのOfficeのバージョンは、最新版の『Microsoft Office Personal Edition 2003』。内蔵HDDは、これまでは“バイオRZ”シリーズの一部機種のみが毎分7200回転の高速回転タイプだったが、デスクトップ全モデルが7200回転になる。

バイオデスクトップシリーズのテレビやDVD関連の機能を支えるテレビチューナー/MPEG-2エンコーダーカード『Giga Pocket Engine』シリーズのラインナップと機能、搭載モデルは下記のとおり。

  • 『Giga Pocket Engine』(バイオV、バイオW、バイオHS):ハードウェア処理によるMPEGエンコードに対応し、TVチューナーの映像やビデオ入力をリアルタイムに変換することが可能。ビデオ入力端子、TVチューナー(VHF1~12チャンネル/UHF13~62チャンネル/CATV C13~C63チャンネル、ステレオ対応、2ヵ国語対応)を搭載。なおバイオHS 83/73シリーズは、色のにじみをなくし、細部の表現を向上する“3次元Y/C分離回路”とゴースト現象を軽減する“ゴーストリダクション回路”を搭載する
  • 『Giga Pocket Engine DX』(バイオRZ):ハードウェア処理によるMPEGエンコード/デコードに対応し、キャプチャー映像をリアルタイムエンコードできるだけでなく、再生時についてもハードウェアでMPEGデコードを行なう。ビデオ入力端子2系統に加えてビデオ出力端子も備える。またGiga Pocket Engineにはない、3次元Y/C分離回路、ゴーストリダクション回路、画質を改善する“3次元ノイズリダクション機能”を搭載する。また、バイオRZ 73/63シリーズはDV-アナログ変換機能を搭載し、DVソースからGiga PocketにてMPEG-2に録画したり、アナログソースをAVI(DV)ファイルとしてキャプチャーすることも可能

MPEG映像の圧縮モードとその録画時間は、高画質モード(MPEG-2)の場合、転送レートが8Mbps、解像度が720×480ドットで、1GBあたり約17分記録できる。標準モード(MPEG-2)の場合、転送レートが4Mbps、解像度が720×480ドットで、1GBあたり約34分記録できる。長時間モード(MPEG-1)の場合、転送レートが1.41Mbps、解像度が352×240ドットで、1GBあたり約94分記録できる(Giga Pocket Engine、Giga Pocket Engine DX共通)。

前へ 1 2 3 4 5 次へ

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン