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ソニー、“バイオノート”秋モデルを発表――ワイヤレス通信機能を強化


2003年9月10日

ハイエンドモデルはIEEE 802.11a/b/gに対応“バイオノートTR”

ソニー(株)は9日、ノートパソコンシリーズである“バイオノートTR”、“バイオノートZ”、“バイオノート505”、“バイオノートGR”、“バイオノートFR”の秋モデル新製品を発表した。秋モデルは、“モバイル系ノートブックの更なる充実”をテーマに、ラインナップの拡充、CPUなど基本性能の向上、ワイヤレス通信機能の強化を行なっている。Microsoft Officeをプレインストールするモデルは、最新版の『Microsoft Office Personal Edition 2003』を採用している。

ソニーがモバイル系ノートブックと位置付けているのは、バイオノートTR、バイオノートZ、バイオノート505の3シリーズ。今回は、3シリーズ6モデルのうち5モデルが、最大通信速度が54MbpsというIEEE 802.11g準拠の2.4GHz無線LAN機能に対応する。中でも、バイオノートTRの『PCG−TR2/B』は、IEEE 802.11a/b/g準拠の5.2GHz/2.4GHz無線LAN機能、Bluetooth機能と、主要な通信規格に対応する。モバイル系の3シリーズは、最高転送速度(理論値)は160Mbps(毎秒20MB)という、メモリースティックPROの高速転送に対応する。また、バイオノートTRとバイオノートZは、これまで市場価格25万円前後のモデルが中心だったが、秋には市場価格が20万円前後と予測される普及価格帯のモデルが発売される。

そのほか、秋モデルでは、ソニーマーケティング(株)が運営する直販サイト“ソニースタイル”において、A4サイズのフラッグシップモデル、バイオノートGRのCTO(注文生産)サービスが、提供される。同サービスは、CPU/HDD/メモリー/光メディアドライブ/Giga Pocketの有無/グラフィックスアクセラレーター/Officeの有無/OS/ディスプレーが選択可能で、組み合わせは ディスプレーも含めて576通りとなる。

“見る”楽しさをより身近に、“VAIO”ロゴ付きヘッドフォンを同梱

バイオノートTRは、“見る楽しさ”と“どこでも使える快適”をコンセプトとしたモバイルノート。液晶ディスプレー上部には、内蔵カメラ『MOTION EYE』(1/5.5インチVGAプログレッシブ方式CMOSセンサー、総画素数37万画素/有効31万画素)を搭載する。夏モデルからの変更点は以下のとおり。

バイオノートTR
バイオノートTR。本体カラーは、白を基調としている

  • “VAIO”ロゴ付きヘッドフォンを全モデルに同梱
  • 全モデルがIEEE 802.11g準拠の2.4GHz無線LANに対応。ハイエンドモデルは、IEEE 802.11a/b/g準拠の5.2GHz/2.4GHz無線LAN機能と、Bluetooth機能を内蔵する。IEEE 802.11a/gが通信速度最大54Mbps/見通し距離100m、IEEE 802.11bが通信速度最大11Mbps/見通し距離100m、Bluetooth機能が通信速度最大723kbps/見通し距離約10m
  • ハイエンドモデルがPentium M-1GHz(“拡張版インテルSpeedStepテクノロジ”搭載)を内蔵するなど、全体的にCPUの処理性能が向上。HDD容量も、従来の30GBから40GBになった

秋モデルの製品ラインナップは、Pentium M-1GHz(拡張版インテルSpeedStepテクノロジ搭載)を備える『PCG-TR2/B』と、Celeron-800AMHzを備える『PCG-TR2E』の2モデル。バイオノートTRの価格はオープンプライスだが、ローエンドのTR2Eは、従来機も含めてこれまでで一番安い約20万円で店頭に並ぶものと予想される。

以下2モデル共通で、約40GBのHDD(Ultra ATA/100)、256MBのメモリー(DDR266対応DDR SDRAM、最大1GB)を搭載する。チップセットは、Intel 855GMチップセットで、グラフィックスアクセラレーターはチップセットに内蔵、ビデオメモリーは64MB(メインメモリーと共有)。10.6インチXGA対応の“クリアブラック液晶”(※1)ディスプレー(1280×768ドット/1677万色)を装備する。CD-RW/DVD-ROM一体型ドライブを搭載し、書き込み/読み込み速度は、CD-R書き込み16倍速、CD-RW書き込み10倍速、DVD-ROM読み出し8倍速、CD-R/ROM読み出し24倍速。

※1 同社がクリアブラック液晶と呼ぶ液晶ディスプレーの主な条件は、(1)明るい画面表示を可能にする低反射グレア偏光板を採用、(2)高輝度・高コントラスト・低反射化を実現(基準となる数値等は非公表)、(3)外光の乱反射を防ぐARコーティングを使用――の3つ

外部接続端子は、USB 2.0×2、i.LINK(S400)、ネットワークインターフェース(10BASE-T/100BASE-TX)、ステレオヘッドホン出力(ステレオミニジャック)、マイク入力(モノラルミニジャック)、モデム(モジュラージャック)、外部ディスプレー出力(ミニD-Sub15ピン)、バイオ関連製品専用DC OUT。PCカードスロットはTypeII×1(CardBus対応)で、メモリースティックPRO対応/高速転送対応/マジックゲート対応のメモリースティックスロットを備える。内蔵モデムは56kbps(V.90/V.92)対応。ポインティングデバイスはインテリジェントタッチパッドで、キーボードは約17mmピッチ/キーストローク約2mm/87キー。

ワイヤレス通信機能は、TR2/BがIEEE 802.11a/b/g対応の5.2GHz/2.4GHz無線LANに、TR2EがIEEE 802.11b/g対応の2.4GHz無線LANを内蔵する。2機種とも、Bluetooth機能を内蔵する。

電源はACアダプターまたはリチウムイオンバッテリーで、消費電力はTR2/Bが約29W(バッテリー充電含まず)、TR2Eが約28W(同)。バッテリー充電時間は、電源OFF時でバッテリーパック(S)が3.5時間、バッテリーパック(L)が5時間。JEITAバッテリー動作時間測定法(Ver.1.0)に基づくバッテリー駆動時間は、TR2/Bの場合バッテリーパック(S)利用時で5時間、バッテリーパック(L)利用時で7.5時間、TR2Eがバッテリーパック(S)利用時で4.5時間、バッテリーパック(L)利用時で7時間となっている。バッテリーパック(S)は、本体に標準で同梱される。

主な同梱ソフトは、以下のとおり。OSはともにWindows XP Home Edition SP1。

  • DV動画/静止画入出力および簡易編集ソフト『DVgate Plus Ver.1.1』。DV機器からのキャプチャーや書き出し、簡易編集ができる
  • 手持ちの音楽CDやインターネット上で配信される音楽をハードディスクに記録して管理/再生するためのソフト『SonicStage Ver1.6』
  • レコードやカセットテープなどをデジタル録音し、編集やエフェクターでの音質補正を行ない、CDを作成できる音楽録音・編集ソフト『SonicStage Mastering Studio Ver.1.1』。プロ向けにのみ提供されていたエフェクターやSBM(Super bit Mapping)、自動分割点マーキング機能など、アナログソースを高音質でCD化するために特化したソフト
  • デジタルカメラ等からの静止画の取り込み、その管理と簡易編集、アルバム・ラベル作成、出力がひとつの流れの中で行なえる静止画管理/加工/プリント統合ソフト『PictureGear Studio Ver.2.0』
  • VGAサイズの映像でTV電話を実現するソフト『With You Call』
  • HDD内にためこんだ静止画/音楽/ビデオや受信中のテレビ放送をネットワーク経由で参照/閲覧するためのサーバー/クライアントソフト『VAIO Media Ver.2.6』
  • TRの内蔵カメラ『MOTION EYE』やバイオに接続したハンディカムなどを利用して、動画や静止画を撮影できるビジュアルコミュニケーションソフト『Network Smart Capture Ver.1.2』。設定した間隔で自動的に静止画の撮影を行ない、その撮影画をホームページ上でチェックできる“定点観測モード”も備える
  • ファイル同期ツール『VAIO Synchronizer Ver.1.0』。ネットワークでつながったバイオと他のパソコンとの間で、フォルダーの同期が自動的に行なえる
  • ネットワーク切り替えツール『Smart Network Ver.2.1』。複数の異なる環境のネットワーク接続の設定を登録、管理し、自働的に切り替えられる
  • Bluetooth機能を搭載したバイオ同士や、Bluetooth機能搭載のサイバーショット、クリエとの接続を行なえるユーティリティーソフトウェア『BlueSpace NE Ver.3.2』
  • イージーシステムズジャパン(株)と(株)デジオン共同開発のDVD-R/RW&CD-R/RWライティングソフト『Drag'n Drop CD+DVD Ver.3.0』
  • (株)ヴァル研究所の経路/運賃探索ソフト『駅すぱあと』
  • 富士ソフトエービーシー(株)のはがき・年賀状作成ソフト『筆ぐるめ 2004』
  • (株)シマンテックのウイルス対策ソフト『Norton AntiVirus 2003』
  • (株)ゼンリンのデジタル地図ソフト『ゼンリン住宅地図Z[Zi:]6 ST DVD 全国版』
  • Microsoft Office Personal Edition 2003(PCG-TR2/Bのみ)

本体サイズは幅270.4×奥行き188.4×高さ36.5mm(再薄部34.7mm)、重量が1.4kg。TR2/Bが10月18日発売、TR2Eが9月20日発売予定で、価格はオープンプライス。編集部による予想小売価格は、TR2/Bが約24万円、TR2Eが約20万円。

なお、ソニースタイルでは、Windows XP Professional搭載のオリジナルモデル『PCG-TR2/P』を発売する。Pentium M-1GHz(拡張版インテルSpeedStepテクノロジ搭載)、256MBメモリー(DDR266対応DDR SDRAM、最大1GB)、40GB HDDという基本構成で、メモリー容量/Officeの有無のほか、英字キーボード(数量限定)が選べる。また、数量限定で、鞄メーカーである米TUMI社のオリジナルブリーフケースとのセットモデルが販売される。TR2Eが12日、そのほかは10月10日に受注開始の予定。


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