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ソニー、“サイバーショット”の最上位モデル『DSC-F828』を発表――4色フィルターと800万画素CCD搭載で高画質を追求


2003年9月16日

ソニーマーケティング(株)は16日、デジタルカメラ“サイバーショット(Cyber-shot)”の最上位モデルとして、初めて4色カラーフィルターを採用した有効800万画素CCD“4 Color Super HAD CCD”と、F値が2.0〜2.8で焦点距離が28〜200mm(35mmカメラ換算)のカールツァイス“バリオゾナー”T*光学7倍ズームレンズを搭載した『DSC-F828』を発表した。価格は16万円。12月中旬発売の予定。

『DSC-F828』
『DSC-F828』

『DSC-F828』は、2002年9月に発表したデジタルカメラ『DSC-F717』の後継機種に相当し、ハイアマチュアから上のユーザー層をターゲットとする“サイバーショット”のフラグシップモデル。高画質化、操作性の向上、高機能化を図ったのが特徴となっている。

フードなし
フードなし
フード付き
花形フードを装着
右は標準で付属する花形フードを装着したところ

4色カラーフィルター採用の“4 Color Super HAD CCD”と『リアル・イメージング・プロセッサー』を搭載

高画質化では、世界初という4色カラーフィルターを採用した有効800万画素(総830万画素)の2/3インチCCD“4 Color Super HAD CCD”と、4色カラーフィルターに対応したプロセッサー『リアル・イメージング・プロセッサー(Real Imaging Processor)』を採用し、特に色再現性が向上している。これは、従来のR(赤)/G(緑)/B(青)の3色のカラーフィルターではなく、RGBプラスE(エメラルド)の4色のカラーフィルターを利用することで、人間の目で見たイメージに近付ける技術。RGBEをRGBに補間処理した後、『リアル・イメージング・プロセッサー』に搭載されている、人間の目の見え方に近くする“リニアマトリックス”機能による演算処理が行なわれる。これにより、青/青緑/赤の色再現性が特に向上しており、彩度の高い色の明るさが抑えられ、赤の飽和を防止できるようになっているという。見た目に忠実な色再現を行なうモードは“リアルカラーモード”と呼ばれ、風景や花、物取りなどに適しているが、“スタンダードモード”として、明るくコントラストが高めで、彩度が高い記憶色のほうが好まれる、人物や食べ物などに適したモードも選択できるようになっている。

“4 Color Super HAD CCD”
“4 Color Super HAD CCD”

『リアル・イメージング・プロセッサー』では、処理の高速化や消費電力の低減も図られているという。シャッタータイムラグは約0.008秒(半押しから)。消費電力は全体で約30%削減されているという。最大解像度は静止画が3264×2448ドット。

記録メディアは、メモリースティック/メモリースティックPROとコンパクトフラッシュ(CF Type I/II)/マイクロドライブに対応しており、“デュアルスロット”を搭載する。フォーマットはFAT32をサポートしており、大容量のマイクロドライブにも対応。撮影データもJPEG、TIFFのほか、RAWデータがサポートされ、同梱の専用ソフト『Image Data Converter Ver.1.0』(Windows版)を利用してより細かい後処理が行なえるようになっている。動画撮影機能“MPEG MOVIE VX”でも640×480ドットで毎分30フレームの“FINE”が利用できるようになった。FINEモードの動画は、10.5Mbpsのビットレートに対応可能なメモリースティックPROやマイクロドライブに記録できる(記録形式はMPEG-1)。

■28mm相当からの広角に対応したズームレンズを搭載

搭載する光学7倍ズームレンズは、カールツァイスの“バリオゾナー”T*(ティースター)で、焦点距離が7.1〜51mm、口径が58mm、F値が2.0〜2.8と明るいのが特徴。広角側が従来モデルの38mm相当(35mmカメラ換算)から28mm相当となり、銀塩カメラでも主流となっている焦点距離に対応した。レンズ構成は非球面3枚を含む9群12枚構成で、きれいなボケ味を出すように7枚羽根絞りを採用している。レンズ表面には反射を減らしてコントラストやシャープネスを改善する表面処理“T*コーティング”が施されている。フォーカスとズームは、鏡胴の本体に近いほうのフォーカスリングと先端に近いほうのズームリングの“ダブルリング”で操作でき、マニュアル操作による微妙な画角合わせや高速ズーム、フォーカスなどが可能になっている。最短撮影距離は50cm(W端)、マクロで2cm。シャッタースピードは、プログラムオートで1秒〜1/3200秒、シャッタースピード優先とマニュアルでは30秒〜1/2000秒。ISO感度は自動/100/200/400/800相当。

液晶ビューファインダーの画素数も、F717の18万画素から23万5000画素に増えており、倍率もCCDサイズ×7倍からCCDサイズ×10倍に高くなった。視野率は100%。鏡胴部分は上に70度、下に30度回転可能で、従来モデルよりグリップ部分が大きくなりホールドしやすくなっている。ボディーにはマグネシウム合金のダイキャスト製を採用しており、強度と精度も高められている。

マグネシウム合金のダイキャストボディー
マグネシウム合金のダイキャストボディーを採用

■撮影機能も強化

操作性の向上に関連して、オートフォーカス機能では、オートフォーカスのAF枠を、ジョイスティックタイプの十字キーを利用して縦横に移動できる“フレキシブルスポットAF”を搭載した。AF枠の移動速度は低速/中速/高速の3段階を設定でき、押し続ければ加速するようになっている。これにより画面の中心から外れた被写体にもカメラ本体を動かさずに短時間で焦点を合わせることが可能。移動できるのは48×64に分割されたエリアとなる。また、“マルチポイントAF”も従来の3枠マルチから5枠マルチ(十字配置)に機能強化されている。

連写機能では、ファインダーまたは液晶ディスプレー)に被写体のモニター画像を表示したまま連続撮影できる“フレーミング優先連写”と、2枚目以降は画面が暗くなりブラックアウトするが、高速で連写できる“スピード優先連写”の2種類のモードを搭載した。連写は最大7枚。

撮影した画像をすぐに確認するための機能も強化されている。撮影後、2秒間記録した画像を表示する“オートレビュー”機能を選択できるようになった。再生モードでのズームの初期倍率も、従来の1.1倍から2.0倍に変更され、画像のピントの確認などがすぐに行なえるようになっている。

液晶ディスプレーは13万4000画素の1.8インチで、メニュー表示などが従来より見やすく、分かりやすいように変更されている。メニュー表示そのものを大きくしたほか、選択している項目がほかの項目より140%大きく表示されるようになった。また、モードダイヤルの設定を画面の中央に表示して確認できるようにするとともに、コマンドダイヤルの設定も、画面左隅に連動して表示されるようになり、いちいち本体上面のダイヤルを確認しなくてすむようになった。

そのほか、従来同様、暗闇でのフレーミングと自然な色合いでの撮影のための“ナイトフレーミング”や、赤外線を照射して撮影する“ナイトショット”機能も搭載する。

インターフェースはUSB 2.0(mini-B、Hi-Speed)。Exif PrintやPRINT Image Matching IIのほか、対応プリンターを接続してダイレクトプリントが行なえる“PictBridge”にも対応する。本体サイズは幅134.4×奥行き157.2×高さ91.1mm、重量は約832g(バッテリー/メモリースティック/ショルダーストラップ/レンズキャップ込みの撮影時重量は約955g)。電源はインフォリチウムバッテリー(NP-FM50)。消費電力は2.2W。

アプリケーションソフトとして、静止画/動画編集ソフト『PIXELA Image Mixer Ver.1.5 for Sony』、画像転送ソフト『Image Transfer』、USBドライバーソフト、『Image Data Converter Ver.1.0』が付属する。対応OSはWindows 98/98 SE/2000 Professional/Me/XP、Mac OS 8.5.1/8.6/9.0/9.1/9.2、Mac OS X 10.0/10.1/10.2。そのほか、製品パッケージには、NP-FM50、ACアダプター、AV接続ケーブル、USBケーブル、レンズキャップ、花形レンズフードなどが同梱される。

■オプションでフィット感を高めたストラップを提供

オプションとして提供されるのは、1群2枚構成のクローズアップレンズ『VCL-M3358』(8000円)、首や肩にあたる部分にジャージ素材を採用しフィット感を高めたショルダーストラップ『STP-SA』(3400円)、本革製ジャケットケース『LCJ-FHB』(6000円)、ハードキャリングケース『LCH-FHB』(2万円)など。12月中旬に発売予定。

『VCL-M3358』
クローズアップレンズ『VCL-M3358』
『STP-SA』
標準で付属するストラップのほかオプションとして、フィット感を高めたショルダーストラップ『STP-SA』を用意
同時発売のオプション(DSC-F717/F707でも利用可能)

(編集部)


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