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米eMachines、2003年冬モデルを発表――デスクトップモデルに初のAthlon XP搭載モデル

2003年10月03日 21時23分更新

文● 編集部 水野輝夫

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発表会の様子

 米eMachines社は1日、2003年秋モデルのパソコンとして計7種類を発表した。うち6種類までがデスクトップモデルで、初めてAthlon XP搭載モデルを用意。ノートモデル『M5307』は15.4インチWXGA液晶ディスプレーを装備。もちろん全モデルがこの1日より施行された資源有効利用促進法(通称:改正リサイクル法)に対応。リサイクル業務は日本国内の販売を担当する九十九電機(株)が行なう。



eMachines社CEOのウェイン・イノウエ氏
米eMachines社CEOのウェイン・イノウエ氏

 eMachinesのCEOであるウェイン・イノウエ(Wayne Inoue)氏はまず、「2003年7月時点でeMachinesの総販売数はアメリカ第3位、店頭小売のデスクトップPC(パソコン)に限れば第2位(市場調査会社IDC調べ)」と同社の販売状況を紹介、また「世界的にPC市場が縮小する中、年々売り上げを伸ばしているのは驚異的、日本市場では参入して間もないため数量は欧米市場に及ばないが、こちらも売り上げを大きく伸ばしている」と同社の好調さをアピールした。また現在同社製デスクトップパソコンには同社ブランドの標準ディスプレーが用意されておらず、小売店側で他メーカーのディスプレーを付けて販売されている事に関しても、「自社ブランドの液晶ディスプレーを用意する事も検討しており、力を入れていきたい」としていた。



eMachinesカスタマーケア&クオリティ担当上級副社長のマイケル・ジマーマン氏
eMachinesカスタマーケア&クオリティ担当上級副社長のマイケル・ジマーマン氏

 また、eMachinesカスタマーケア&クオリティ担当上級副社長のマイケル・ジマーマン(Michael Zimmerman)氏は同社のアフターサポート体制について、最寄の認定サービスセンターへの持ち込みによる修理、宅配業者の自宅引取りによる“ディポ修理”、そして部品交換が必要とコールセンターにより判断された場合、交換用部品と交換方法の説明書がユーザーに届けられユーザー自身で修理を行なう“エンドユーザー部品交換プログラム”といった対応オプションについて説明、「日本市場では83パーセントがエンドユーザー部品交換プログラムによって対応されており、この数字はアメリカ市場より多いもの。自分の手で使っているパソコンの内部をいじりたいと思っているユーザーが多い」と日本のユーザー層の特徴について語った。



Machinesグローバル・プロダクト・プランニング担当上級副社長のボブ・デビッドソン氏
Machinesグローバル・プロダクト・プランニング担当上級副社長のボブ・デビッドソン氏

 続いて、eMachinesグローバル・プロダクト・プランニング担当上級副社長のボブ・デビッドソン(Bob Davidson)氏が2003年秋モデルのスペックを解説。全て日本市場向けに設計されたものという。また今回は無線LAN機能の搭載は見送られたが、これは日本市場全体では無線LANを標準搭載する機種がまだ少数派であり、限られたコストの中でCPUやHDDといったアップグレードしにくいスペックを優先させた、としている。



『M5307』
『M5307』

 ノートモデル『M5307』は15.4インチWXGA液晶ディスプレー(1,280×800ドット、1677万色表示)を搭載し、CPUとチップセットはモバイルAthlon XP-M 2400+と“ATI RADEON IGP320M+ALi M1535”の組み合わせ。HDD容量は60GB、搭載メモリーはPC2100(DDR266)DDR SDRAMで容量256MB。CD-RW&DVD-ROMコンボドライブを搭載し、読み込み/書き込み速度はCD-R書き込み24倍速、CD-RW書き込み10倍速、CD-R/CD-ROM読み出し24倍速、CD-RW読み出し12倍速、DVD-ROM読み出し8倍速。外部接続端子はUSB 2.0×3、マイク入力(モノラルミニジャック)、ヘッドホン出力(ステレオミニジャック)、ネットワークインターフェース(10/100BASE-TX対応)、モデム(V.92対応)用モジュラージャック、外部ディスプレー(D-Sub15ピン)、IEEE1394×1。PCカードスロット(TypeII対応)を装備。本体サイズは幅355×奥行き244×高さ34.5mm、重量約2.94kg。OSはWindows XP Home Editionを搭載、価格は13万9800円。

『J2404』/『J2508』/『J2612』
『J2404』/『J2508』/『J2612』

 デスクトップモデルは全6種類。『J2404』『J2508』『J2612』はそれぞれCerelon-2.40GHz、同2.50GHz、同2.60GHzを搭載。『J2404』はCD-RWドライブ(CD-R書き込み48倍速、CD-RW書き込み24倍速、CD-R/CD-ROM読み出し48倍速)、『J2508』はCD-RW&DVD-ROMコンボドライブ(CD-R書き込み24倍速、CD-RW書き込み10倍速、CD-R/CD-ROM読み出し24倍速、DVD-ROM読み出し16倍速)、『J2612』はDVD±RWドライブ(CD-R書き込み16倍速、CD-RW書き込み10倍速、DVD-R書き込み4倍速、DVD-RW書き換え2倍速、DVD+R書き込み4倍速、DVD+RW書き換え2.4倍速、CD-R/CD-ROM読み出し40倍速、DVD-R/DVD-RW読み出し4倍速、DVD-ROM読み出し12倍速)を搭載。搭載メモリーはいずれもPC2100(DDR266)DDR SDRAM、容量はそれぞれ128MB、256MB、256MB。HDD容量はそれぞれ40GB、80GB、120GBとなっている。チップセットは『J2404』が“i845GV”、『J2508』『J2612』が“i845GE”で後者2モデルはAGPスロットを用意。PCIスロットは全モデル3つ。前面×2、背面×4のUSB2.0ポートをそなえる。本体サイズは幅184×奥行き406×高さ361mm、重量は『J2404』が約10.2kg、『J2508』『J2612』が約10.4kg。OSはWindows XP Home Edition。
 価格は『J2404』が4万9800円、『J2508』が5万9800円、『J2612』が7万4800円。なお『J2404』と同スペックでOSをWindows XP Professional Editionとしたモデル『J2405』も用意され、こちらの価格は5万5800円。

『J2812』/『J4686』
『J2812』/『J4686』

 より上位の2モデル、『J2812』と『J4686』はシルバー/ブラックの本体色は同様ながら、シルバー部分の輝きを落としたシックな印象の新ケース“プレミアムケース”を採用。8種類のメディアに対応した“8-in-Oneカードリーダ”を前面にそなえる。DVD±RWドライブ(CD-R書き込み16倍速、CD-RW書き込み10倍速、DVD-R書き込み4倍速、DVD-RW書き換え2倍速、DVD+R書き込み4倍速、DVD+RW書き換え2.4倍速、CD-R/CD-ROM読み出し40倍速、DVD-R/DVD-RW読み出し4倍速、DVD-ROM読み出し12倍速)が標準装備となっているのも両モデル同じ。
 『J2812』はAthlon XP 2800+を搭載、チップセットはNVIDIA“nForce2”。HDD容量は120GB、PC2700(DDR333)DDR SDRAMを512MB搭載。価格は8万9800円。
 『J4686』はPentium 4-2.60CGHzを搭載。チップセットは“i865G”、HDD容量は160GB、PC3200(DDR400)DDR SDRAMを512MB搭載。価格は10万9800円。
 今回発表されたデスクトップパソコンは全モデル静音タイプのケースファンを標準装備しており、価格はいずれもリサイクル料込み。発表と同時に九十九電機と石丸電気本店の各店、および両店のオンラインショップで販売が開始されている。

発表と同時に販売が開始されている
発表と同時に九十九電機と石丸電気本店の各店で販売が開始されている

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