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ソニー、薄型軽量で2.5インチ液晶ディスプレー搭載の510万画素デジタルカメラ“サイバーショット”『DSC-T1』を発表


2003年10月22日

ソニー(株)とソニーマーケティング(株)は22日、都内イベントスペースでデジタルカメラの新製品発表会を開催した。今回発表されたのは、有効510万画素Super HAD CCDとレンズが飛び出さないプリズム内蔵式の3倍ズームレンズを搭載する薄型軽量のデジタルカメラ“サイバーショット”『DSC-T1』、今年6月に発売したポケットサイズの200万画素デジタルカメラ『DSC-U30』の後継機種で本体の薄型化と動画撮影/連写などの機能強化を図った“サイバーショットU”『DSC-U40』、および今年3月に発売した510万画素CCD&3倍ズームレンズ内蔵の“サイバーショット”『DSC-P10』が国内累計出荷台数200万台突破を記念した台数限定(限定台数は非公表)の“ゴールドモデル”の3製品。価格はすべてオープンプライスで、編集部による予想実売価格はDSC-T1が6万円前後、DSC-U40は2万5000円、DSC-P10“ゴールドモデル”は既存のDSC-P10と同等(4万5000円前後)。発売時期はDSC-T1が11月21日、DSC-U40は11月14日。

石塚茂樹氏(一番奥)ら
発表会に列席した、ソニーのIT&モバイルソリューションズネットワークカンパニー パーソナルイメージンカンパニー プレジデントの石塚茂樹氏(一番奥)ら

発表会には、ソニーのIT&モバイルソリューションズネットワークカンパニー パーソナルイメージンカンパニー プレジデントの石塚茂樹氏、同 DSC事業部2部1課 統括課長の盛 繁氏、ソニーマーケティングのコンスーマーAVプロダクツマーケティング部 執行役員の鹿野 清氏、デジタルイメージングマーケティング部 統括部長の辻 和利氏、同 統括課長の磯村英男氏が列席し、デジタルカメラの市場動向やソニーの取り組み、新製品の特徴などを説明した。

“サイバーショット”『DSC-T1』
“サイバーショット”『DSC-T1』
“サイバーショットU”『DSC-U40』
“サイバーショットU”『DSC-U40』
“サイバーショット”『DSC-P10』のゴールドモデル
“サイバーショット”『DSC-P10』のゴールドモデル

石塚氏は、「デジタルカメラ業界全体では、2003年に全世界の台数ベースで55%の成長を見込んでいるが、ソニーではそれを上回る80%増の急成長を見込んでおり、2003年度だけで1000万台超の出荷を目指している」「デジタルカメラの分野は激戦区で、買い替え/買い増し需要が増えてきたことから、要望が小型化/高画素化/高速処理/操作性やデザイン性の向上など多岐に渡るようになった。とはいえ“決定的な瞬間を逃さずに記録する”という基本は変わらない。これを踏まえて、DSC-T1ではキーデバイス(CCD/液晶ディスプレー/LSI/バッテリー/メモリースティックPRO デュオ)をすべて自社開発(および共同開発)した。自社によるデバイス調達により、市場の変化にもすばやく対応できるはずだ」とソニーが全社を挙げてデジタルカメラ市場での一層のシェア拡大、ブランドの定着化を目指していることを語った。

ビジネスシーン
カジュアル&プライベート
フォーマル
老若男女
ビジネス/プライベート、カジュアル/フォーマル、老若男女など、さまざまなシーンにフィットすることを示すデモンストレーション

磯村氏はDSC-T1という新シリーズ投入について、「薄型デザイン、2.5インチの大画面液晶ディスプレー、新開発の画像処理エンジン“リアル・イメージング・プロセッサー(RIP)”による高速レスポンスにより、新しい使い方を提案したい」と述べた。続いてデモ会場では、それを具体的に示すように、ビジネス/プライベート、カジュアル/フォーマル、老若男女のさまざまなファッションに身を包んだモデルたちが音楽に合わせて思い思いに撮影/視聴シーンを演じる、TV CMさながらの派手なプロモーションを行なった。

画像処理エンジン“RIP”で高速レスポンスを実現
撮りたい瞬間を逃さない!

DSC-T1のスライドシャッターを閉じたところ
DSC-T1のスライドシャッターを閉じたところ

DSC-T1は、有効510万(総530万)画素Super HAD CCDとカール ツァイスのプリズム内蔵式光学3倍ズームレンズ“バリオテッサー”を採用する、最薄部17.3mm本体重量約150gの薄型軽量デジタルカメラ。本体はステンレス製のシルバーカラーで、前面には電源と連動する上下スライド式レンズカバースイッチ、背面には面積の半分近くを占める2.5インチ/21万1000画素の大型液晶ディスプレーを備える。液晶ディスプレーは反射型と透過型の両機能を持つハイブリッド型で、明るい屋外/暗い屋内ともに高い視認性を実現し、“撮る、見る、見せる”のデジタルカメラらしい楽しみ方を提案するという。なお、光学ファインダーは搭載しない。



DSC-T1の上面
DSC-T1の上面
DSC-T1の右側面
DSC-T1の右側面
DSC-T1の底部と電池室
DSC-T1の底部と電池室

レンズは新設計の8群11枚(非球面3枚、プリズム1枚含む)の折り曲げレンズ機構を採用し、起動直後やズーム時にもレンズが前方に飛び出すことなく光学3倍ズーム(f=6.7〜20.1mm、35mmフィルムカメラ換算時:38〜114mm相当)を実現する。レンズの明るさを示すF値は3.5〜4.4。AFは5点自動測距のマルチポイントAFで、撮影可能距離は最短1cm(マクロAFでは最短8cm、通常AFは最短50cm)となる。記録解像度を下げることで被写体を大きく映し出す“スマートズーム”機能を搭載し、VGAサイズでは最大12倍(光学3倍を含む)の望遠撮影が可能。

DSC-T1の構成部品
DSC-T1の構成部品

新開発の映像処理エンジン“リアルタイム・イメージ・プロセッサー(RIP)”を搭載、ホワイトバランスの精度や露出制御を改善したほか、画像処理速度を高速化し、起動時間が約1.3秒、撮影間隔は約1.0秒、シャッターラグ(シャッターを押し始めてから合焦して記録されるまでの時間)が約0.24秒、レリーズタイムラグ(シャッター半押しで合焦した状態から記録されるまで)は0.009秒を実現するという。これは、“撮影者が撮りたいと思った瞬間を逃さずに記録する”というカメラの基本理念を重視した設計によるもの。ISO感度は100/200/400相当、シャッター速度は1〜1/1000秒で、連写機能は最大4枚となる。また、消費電力も低減し、DSC-P10と比較して約3割削減したという。

記録メディアはメモリースティック デュオもしくはメモリースティックPRO デュオで、本体には32MBのメモリースティック デュオが1枚付属する。記録解像度は静止画が最大2592×1944ドット(Exif 2.2準拠のJPEGファイル)、動画はVGAサイズで秒間30フレーム(メモリースティックPRO デュオ使用時、音声付きMPEG-1形式)に対応する。インターフェースはUSB 2.0とAV出力端子。充電機能付きのUSB接続クレードルを同梱し、パソコンに自動的にデータを転送できるほか、大型液晶ディスプレーを生かしてフォトスタンドとしての利用も可能。なお、データの自動転送は付属の画像転送・管理ユーティリティーソフト『Image Transfer』(Windows 98 SE/Me/2000/XP対応)をパソコンにインストールしておく必要がある。

バッテリーは専用インフォリチウムバッテリー『NP-FT1』を使用し、撮影可能枚数は約170枚、約85分間の利用が可能(同社調べ)。本体サイズと重量は、幅91×奥行き21(最薄部17.3)×高さ60mm/約155g(本体のみ)もしくは約180g(バッテリー、メモリースティック デュオ含む)。

“サイバーショットU”DSC-U40のレッドモデル
“サイバーショットU”DSC-U40のレッドモデル
“サイバーショットU”DSC-U40のブラックモデル
“サイバーショットU”DSC-U40のブラックモデル。このほかにディープブルーモデルも用意されている

“サイバーショットU”DSC-U40は、1/2.7インチ有効200万(総210万)画素Super HAD CCDとf=5mm(35mmフィルムカメラ換算時:33mm相当)の単焦点AFレンズを搭載するコンパクトデジタルカメラ。前機種(DSC-U30)に対して本体を小型化する(約4mmの薄型化)とともに、動画撮影機能が連続15秒だったものをメモリー容量いっぱいまで記録可能にし、1632×1224ドットの“2Mサイズ”で2枚、VGAサイズで10枚までの連写機能を搭載。また、省電力化を図り、付属の単4ニッケル水素充電池2本で約160枚/約80分(同社調べ)の撮影が可能。記録メディアはメモリースティック デュオ/メモリースティックPRO デュオで、8MBのメモリースティック デュオが1枚付属する。

本体サイズと重量は、約82.8×奥行き26×高さ39mm/約83g(本体のみ)もしくは約114g(装備重量)。カラーバリエーションは、シルバー/ブラック/レッド/ディープブルーの4色が用意される。


なお、ソニーマーケティングとソニースタイルドットコムジャパン・カンパニーが運営する直販サイト“ソニースタイル”では、デジタルカメラの新製品発表にともない、(株)吉田(通称:吉田カバン)とのコラボレーションによる専用オリジナルケース&ストラップをDSC-T1/DSC-U40/DSC-P50の購入者向けに販売すると発表した。DSC-T1の専用ケースは表地にコーデュラ、内面にスエード調生地を採用し、ケースサイズは幅約120×奥行き43×高さ87mm。受注開始は11月14日午後5時(予定)で、価格は6500円。そのほか、詳細については同社ウェブサイトを参照いただきたい。

(編集部 佐久間康仁)


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