日本電気(株)は18日、ビジネスパソコンの新製品として、超低電圧版Pentium Mまたは超低電圧版モバイルCeleronを搭載し、“省エネルギー/静音性”“省スペース性”“使いやすさ”を追求した液晶ディスプレー一体型モデル“Mate(メイト)”の販売を同日付けで開始したと発表した。ラインアップは、Pentium M-1.0GHzと17インチSXGA液晶ディスプレーを搭載した『MY10F/FE-D』、15インチXGA液晶ディスプレーを搭載した『MY10F/FR-D』、Celeron-800AMHzと15インチXGA液晶ディスプレーを搭載した『MY80F/FR-D』の1機種3モデル。B.T.O.に対応しており、価格は24万2000円から。27日に出荷を開始する。併せて、ビジネスパソコンを対象とした“PCカスタマイズサービス”を12月1日に開始すると発表した。
Pentium Mと15インチ液晶ディスプレーを搭載した『MY10F/FR-D』 |
新製品は、超低電圧版Pentium M-1.0GHzまたは超低電圧版モバイルCeleron-800AMHzを搭載し、ファンレス構造を採用したことで、HDD/CD非アクセス時に約20dB(ささやき声が約30dB、木の葉の触れ合う音が約20dB)の静音動作が可能となっているほか、従来の液晶ディスプレーと同じ程度のスペースに設置できるよう省スペース化が図られているのが特徴。消費電力もスリムタワー型パソコンと15インチ液晶ディスプレーの組み合わせに比べて約47%低減されているという。チップセットにインテル855PM、グラフィックスアクセラレーターにはカナダATIテクノロジーズ社のMOBILITY RADEON 9200(VRAM 32MB)を採用し、256MBのPC2700準拠のメモリー(DDR SDRAM)、80GBのシリアルATA対応HDD、24倍速CD-ROMドライブ、有線LAN機能(10/100BASE-TX)、無線LAN機能(IEEE 802.11a/b/g)に対応し、OSはWindows XP Professionalをプレインストールする。CPU/チップセットとグラフィックスアクセラレーター、液晶ディスプレー以外はB.T.O.で変更可能)。本体サイズは幅370.0×奥行き226.0×高さ404.5mm、重量は9.5kg(17インチモデルは10.5kg)。チルトは上35度/下5度、スイーベルは左右160度。
価格は、『MY10F/FE-D』が30万9000円から、『MY10F/FR-D』が25万7000円から、『MY80F/FR-D』が24万2000円から。
“PCカスタマイズサービス”は、パソコン本体用のラベルの作成/貼付、ネットワーク設定、HDDマスターコピーなどのサービスをメニュー化して提供するもの。5台からの発注に対応しており、1台単位の定額料金制を採用したのが特徴。
ラベル作成/貼付サービスは、 ユーザーが指定した内容を同社の指定ラベル、またはユーザーから提供を受けたラベル(同一ラベル/装置毎を工場出荷時に本体に貼付するもの。集合梱包サービスは、集合梱包箱を利用して指定場所に納品するもので、BIOS設定サービスは工場出荷時に設定を変更するもの。個別ネットワーク設定サービスは、インターネットやメールなどの各種ネットワーク設定を行なって出荷するもの。ハードディスクマスターコピーサービスは、ユーザーが作成したマスターとなるパソコンのHDDの内容を同一機種に展開するもの。そのほか、ハードディスク領域設定変更サービスや、復旧用バックアップCD/DVDの作成および複製といったサービスを用意する。料金は、ラベル作成/貼付サービス(装置毎ラベル)が1台800円、個別ネットワーク設定サービスが1台2700円など。