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東芝、約995gの小型軽量なB5サイズサブノートパソコン“dynabook SS SXシリーズ”を発表

2003年12月01日 15時23分更新

文● 編集部 佐久間康仁

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(株)東芝は1日、B5サイズで12.1インチTFT液晶ディスプレーを搭載するサブノートパソコンの新製品として、9月に発表された“dynabook SS S9シリーズ”よりも底面積を約14%縮小し、上位モデルで重量が約1.1kg、下位モデルは約995gを実現する“dynabook SS SXシリーズ”(2モデル)を発表した。価格はオープンプライスで、編集部による予想実売価格と発売時期は、上位モデル『dynabook SS SX/210LNLW』が22万円前後(今月上旬)、下位モデル『同 SX/210LNLN』は21万円前後(1月下旬)。なお、dynabook SS S9シリーズは引き続き販売される。

基板の小型化や部品点数の削減により
小型軽量化を実現

『dynabook SS SX/210LNLW』 dynabook SS SX/210LNLWの正面
『dynabook SS SX/210LNLW』dynabook SS SX/210LNLWの正面。内蔵無線LAN機能のオン/オフ切り替えスイッチなどがある

dynabook SS SXは、小型軽量化による携帯性の向上とバッテリー駆動時間の延長、本体の剛性向上などを目指して新設計されたモバイルノート。dynabook SS S9に比べて部品点数を約18%削減し、プリント基板を約30%縮小、また各部品の配置を最適化することで底面積を約14%(幅18mm、奥行き19mm)減少したという。ただし、高さはSS S9に比べて14.8mm(最厚部)もしくは12.9mm(最薄部)ほど厚くなっている。

バッテリー駆動時間はJEITA測定法 Ver.1.0による同社調べで約5.0時間(上位モデル)もしくは約5.4時間(下位モデル)で、従来のSS S9の標準バッテリー搭載時(約2.8時間)の2倍近く延長されている。これはバッテリー容量が3160mAhに増加(従来は1760mAh)したことと、部品点数の削減による省電力化設計などの効果。

本体の剛性向上については、本体全体(液晶ディスプレーのマスク部とキーボードを除く)の素材にマグネシウム合金を採用し、液晶ディスプレーの外側(閉じたときの上面)の上半分に凹みをつける(東芝では“スプーンカット”と呼称)ことで、軽量化を図りながら強度を維持できたという。これは、板の厚さを部分的に変える形成技術で実現したもの。

スプーンカット 上面
液晶ディスプレーの背面の“スプーンカット”本体を上面から見たところ

主なスペックは、CPUに超低電圧版Pentium M-1GHz(拡張版Intel SpeedStepテクノロジ搭載)、チップセットはIntel 855GM(グラフィックスアクセラレーター機能内蔵)で、メモリーはPC2100対応DDR SDRAM 256MB(最大1280MB)、HDDは約40GB(上位モデル)または約20GB(下位モデル)を内蔵する。キーボードはキーピッチが19mm、キーストロークは1.7mmを実現し、ポインティングデバイスはタッチパッドを採用する。

通信機能は、10/100BASE-TX対応Ethernetと世界61地域対応のV.90準拠56kbpsファクスモデム、および上位モデルのみIEEE 802.11b/g準拠の無線LAN機能を内蔵。拡張スロットはPCカード(TypeII×1、CardBus対応)とSDメモリーカードスロット(MMCは非対応)、上位モデルはさらにTypeII CFスロットを搭載する。インターフェースは、USB 2.0×3、外部RGB、オーディオ入出力、など。

本体サイズは、幅268×奥行き210×高さ34.6(最薄部27.8)mm。プレインストールOSはWindows XP Home Edition SP1、プレインストールアプリケーションは統合ビジネスソフト『Microsoft Office OneNote 2003』など。


なお、同時にdynabook SS SXシリーズをベースにC.T.O.(カスタム・トゥ・オーダー)に対応した企業向けモデル『dynabook SS 1600 DS10L/2』(12モデル)も発表されている。プレインストールOSはWindows XP Professional SP1もしくはWindows 2000 Professional(SP4)で、価格は25万円前後から。

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