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「FOMA×iモードの究極の姿」――NTTドコモのFOMA“900iシリーズ”発表会より


2003年12月18日

(株)エヌ・ティ・ティ・ドコモは18日、W-CDMA方式の第3世代携帯電話サービス“FOMA”(Freedom Of Mobile multimedia Access)の新機種、“900iシリーズ”の発表にあわせ記者会見を開いた。会場となった東京都内のホテルには400人以上の報道陣が詰め掛けた。ここでは、同社iモード企画部長の夏野 剛氏によるプレゼンテーションや、速報で紹介できなかった価格/料金や発売時期などを紹介する。

N900iを手にする夏野氏
iモード企画部長の夏野 剛氏。手にしているのは、『N900i』

「これは一言で申し上げると、“究極のiモード携帯”」

FOMAのサービス名称が発表されたのは2000年11月30日のことだが、今日までの道のりは平坦なものではなかった。2001年4月26日に開かれた試験サービス開始の記者発表では2004年3月末に600万契約が目標とされていたが、サービスエリアの問題や、PDC(サービス名はmova)と比べた場合の端末の重量感や連続待ち受け時間の短さなどから、普及が大幅に遅れていた。ところが従来機と比べて諸問題が緩和された“FOMA 2102V”シリーズが発売された2003年春から注目が集まり、2003年9月末に100万契約、11月下旬にはその1.5倍の150万契約を突破した。

プレゼンテーションの冒頭で夏野氏は、これまでの試みを振り返った上で、「満を持して今回発表させていただく900iシリーズは、名実ともに世界最高のケータイだと自信を持っている」と、900iシリーズを紹介した。「これは一言で申し上げると、“究極のiモード携帯”。私は、今年の505iシリーズの発表会で『ここまでやりました』という話をしたが、今回の900iは505iをはるかに上回るスペックを持ち、なおかつネットワークがW-CDMA。つまり、FOMA×iモードの究極の姿と思っている」(夏野氏)

『D900i』『P900i』『N900i』『SH900i』『F900i』
左から、『D900i』『P900i』『N900i』『SH900i』『F900i』。シャープで都会的なメイクのコンパニオン

“900i”という型番は、FOMAはこれまで4桁であったが3桁の型番のほうがユーザーの認識率が高く、最も大きい“9”を採用することで機能やサービスの質の高さをアピールする狙いがある。次のシリーズは“901i”になるのだという。

夏野氏が上げた、900iシリーズの3つの特徴は以下のとおり。今回発表された900iシリーズ5機種、『D900i』『P900i』『N900i』『SH900i』『F900i』のスペックは速報を参照してほしい。

  1. “自慢したくなるケータイ”であること:「900iシリーズは我々iモードの部隊が全精力を注ぎ込んだのだが、まず最初にやったことは、デザイナーとの打ち合わせ」「最近はデザイン云々という動きがあるが(中略)、100万人200万人に使ってもらえるようなデザインの良さというのは、奇抜すぎるデザインではなく、洗練されていて、皆に自慢できて――。微妙なバランスをとる必要がある」
  2. 重さと待ち受け時間がmova並み:「(発表資料の中で)900iの待ち受け時間は“移動状態”の数値を公開したが、他社の基準と同じ“静止状態”を基準に市場の端末を並べると(詳細は写真参照)、競合製品に3Gで300時間を超えるものはない」
  3. (“iアプリ”“デコメール”“キャラ電”など)サービスが505iを超えている:なぜ“全機種標準搭載”なのかという点について夏野氏は、開発の精神を披露した「全機種に対応した機能というのが、一番重要。ある機種だけに何か特別な機能を付けるのはすごく簡単なこと。全機種に搭載するというのは、コンテンツのパワーを最大限に引き出すという意味で、大きな意義をもっている。リスクが高いが、効果も大きい」
N900iを担当した(株)NECデザインの松本和也氏
デザイナーとして、N900iを担当した(株)NECデザインの松本和也氏(写真)と、P900iを担当したパナソニック モバイルコミュニケーションズ(株)マルチメディア ライフデザイングループ 飯塚俊郎氏がビデオメッセージを寄せた。松本氏はN900iのデザイン的魅力を以下のように語った。「(従来の携帯電話は)板が2枚で組み合わさった形状だが、今回はそれを払拭したかった。N900iは、開けたときに“ARCLINE”(ARC:円弧)になる、楕円形状の集合体で構成されるデザイン。特にシルバーは、シャープな、刀の刃に見える微妙な質感を出している。N900iは、単純なデザイン端末ではなく、200万300万人のユーザーに手に取って格好良いと思ってもらえるデザインを目指した」
重さと待ち受け時間を軸に端末を並べた図
携帯電話の重さと待ち受け時間を軸に、市場の端末を並べた図
キャラ電をするコンパニオン2人
キャラ電をするコンパニオン2人
キャラ電をするコンパニオン2人。TV電話の際に、自分自身の映像の代わりにキャラクターの映像を送ることが可能(写真右)。数字キーを押すと、“怒る”“悲しむ”“ありがとう”“ラブラブ”などの動作を表示させることが可能。写真のキャラクター“ブンブン”のキャラ電向け映像は、900iシリーズ全機種にプレインストールされている
デコメール機能
文字や背景の装飾が可能なデコメール機能


900iシリーズの発売は2月の予定

夏野氏
ASCII24では、近日中に夏野氏のインタビューを掲載する予定

900iシリーズの発売は2月の予定。また、端末の価格帯は「携帯電話の価格は、原価ではなく(マーケティング的な)政策で決まるところがあるが、900iシリーズについては正直未定。そんなに高くては売れないので、普通の携帯電話の値段にはなる」。

コンテンツのリッチ化にあわせ、iモード情報料(月額)の上限は、300円から500円に引き上げられた。ちなみに(株)スクウェア・エニックスのiアプリ版RPG、『ドラゴンクエスト』『ファイナルファンタジー』を配信するiモードサイトの情報料は、いずれも現時点では未定。

パケット通信料金については、従来よりもリッチなコンテンツを送受信すれば、従来よりもパケット通信の費用がかかってしまうが、発売までまだ時間があり、現在のところ検討中という。

全国の人口カバー率は、2004年3月末までに99%を達成することを目標としている。販売台数について、ドコモは2004年度(2004年3月〜2005年4月)の正式な目標数値を現時点で発表していないが、「私の個人的な意見としては、経験からいって、50万台以上は出る」とした。



(編集部 伊藤咲子)


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