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NEC、3D表示液晶ディスプレーと“SoundVu”を搭載したノートパソコン“LaVie S”など11タイプ26モデルを発売

2004年01月07日 00時00分更新

文● 編集部

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日本電気(株)とNECパーソナルプロダクツ(株)は7日、専用めがねを使わない3D(立体)表示に対応し、前面パネルを振動させて音を出す“SoundVu”(サウンドビュー)機能を内蔵した液晶ディスプレーを搭載したノートパソコン“LaVie S”や、14.1インチSXGA+液晶ディスプレーを搭載したモバイルノート“LaVie RX”、23インチのワイド液晶ディスプレーをセットにしたデスクトップ“VALUESTAR T”など、個人向けのノート&デスクトップパソコン計11タイプ25モデルの販売を同日付けで開始したと発表した。順次出荷を開始する。価格はオープン。ウェブ販売専用パソコン“VALUESTAR G”と“LaVie G”の機能強化モデルとして、カスタマイズに対応した12タイプ35モデルの受注を同日付けで開始したことも発表した。

3D&SoundVu搭載ノート“LaVie S”と次世代スリムノート“LaVie RX”

LS900/8E
LaVie S LS900/8E

ノートパソコンの“LaVie S”は、『LS900/8E』と『LS700/8D』の2モデルをラインアップする。『LS900/8E』は、3D表示機能と“SoundVu”(2.0W+2.0W)を搭載した15インチXGA液晶ディスプレー(1024×768ドット1677万色表示)、DVD-RAM/±R/±RW対応の“DVDスーパーマルチドライブ”(DVD-RA書き換え2倍速/DVD+R書き込み2.4倍速/DVD+RW書き換え2.4倍速/DVD-R書き込み4倍速/DVD-RW書き換え2倍速/CD-R書き込み16倍速/CD-RW書き換え8倍速/DVD読み出し8倍速/CD読み出し24倍速)、サブウーファー(5W)を搭載するのが特徴。CPUはPentium M-1.70GHzで、チップセットは855PM(82855PM/82801DBM)、メモリーは512MB(PC2700対応DDR SDRAM)、HDDは80GB(Ultra ATA/100)を搭載し、グラフィックスチップにはカナダのATIテクノロジーズ社製MOBILITY RADEON 9600 PRO(ビデオRAMは64MB)、サウンドチップには米アナログデバイセズ社のAD1981Bを採用する。無線LAN機能はIEEE 802.11a/b/g準拠の“トリプルワイヤレスLAN”となっており、有線LANはGigabit Ethernet(10/100/1000BASE-T)に対応する。メモリーカードスロットは、PCカードスロット(Type II×2またはType III×1、CardBus準拠)、SDメモリーカードとメモリースティック/PROに対応した“デュアルメモリースロット”を装備する。

3D表示機能を搭載したことで、本体に3D切り替えボタンを装備したほか、対応したアプリケーションとして、2D映像を3D映像化するソフト『PLAY3DPC Support Software』や、(株)スクウェア・エニックスと共同で3D液晶表示に対応させたゲームソフト『FINAL FANTASY XI for Windows ジラートの幻影オールインワンパック2003』が同梱される。そのほかオフィスソフト『Microsoft Office Personal Edition 2003』、データ移行ソフト『データトラベリング』、AVコンテンツ視聴/閲覧ソフト『MeidaGarage』、メニューソフト『ソフトナビゲーター』、マルチメディアファイル編集&管理ソフト『SmartHobby(スマートホビー)』、生活情報ツール『パーソナルライフウィンドウ』、3D編集ソフト、ビデオ編集ソフト、ライティングソフトなども付属する。ソフトを試用して選択できる“ソフトチョイスサービス”も利用できる。なお、『SmartHobby』には、富士写真フイルム(株)のデジタル画像処理技術“Image Intelligence(イメージ・インテリジェンス)”を採用し、逆光の補正などを自動で最適化する機能が追加されているという。

インターフェースは、USB 2.0×4、IEEE 1394、ビデオ出力(S端子)、光デジタルオーディオ(S/PDIF)出力(角型)、PS/2、V.90対応56kbpsFAXモデム、パラレル、シリアル、赤外線通信(IrDA 1.1)などを搭載する。キーボードには入力時の指の負担を軽減するという“一枚メンブレンスイッチ方式”を採用しており、キーピッチが19mm、ストロークが3.0mmの右コントロールキー付き87キー(JIS標準配列)となっている。ポインティングデバイスはスクロール機能付き“NXパッド”を採用している。電源はリチウムイオンバッテリーまたはACアダプター(AC100V~240V)を利用する。バッテリー駆動時間は約3.6時間(JEITA測定法1.0)。本体サイズは幅343.0×奥行き305.0×高さ52.7mm、重量は約4.3kg。出荷開始は29日。

『LS700/8D』は、3D表示には対応していないが、“SoundVu”とサブウーファーを搭載し、解像度がSXGA+(1400×1050ドット1677万色表示)の15インチ液晶ディスプレーを搭載したモデル。高輝度/広視野角化を図った“エクセレントシャインビュー液晶”を採用。CPUはPentium M-1.50GHz、メモリーが256MB、HDDが60GBに変更されるほか、無線LAN機能がIEEE 802.11b対応のみとなり、OSもWindows XP Home Edition SP1となる。Final Fantasy XI for Windowsの動作認定も取得している。本体重量は約4.2kg。

LR700/8E
LaVie RX LR700/8E

“LaVie RX”は、同社が“次世代スリムノート”と位置付けるノートパソコンで、メインマシンとモバイルマシンの両方の機能を持たせたのが特徴。Pentium M-1.50GHzを搭載した『LR700/8E』と、Celeron M-1.20GHzを搭載した『LR300/8D』の2モデルをラインアップする。液晶ディスプレーには1400×1050ドット(SXGA+)1677万色表示が可能な14.1インチ低温ポリシリコンTFT液晶を採用し、グラフィックスチップにはMOBILITY RADEON 9600(ビデオRAMは64MB)、サウンドチップにはAD1981Bを搭載している。チップセットは855PM。メモリーは512MB(PC2700対応DDR SDRAM)、HDDは80GB(Ultra ATA/100)、光ドライブはDVD-RAM/R/RW対応のDVDマルチプラスドライブ(DVD-RAM書き換え2倍速/DVD-R書き込み2倍速/DVD-RW書き換え2倍速/CD-R書き込み16倍速/CD-RW書き換え8倍速/DVD読み出し8倍速/CD読み出し24倍速)を“拡張スリムベイ”に搭載している。無線LAN機能はIEEE 802.11a/b/gのトリプルワイヤレスLANに対応。

インターフェースは、USB 2.0×3、IEEE 1394(4ピン)、V.90対応56kbpsFAXモデム、10/100BASE-TXなどを搭載する。メモリーカードスロットは、PCカードスロット(Type II×1、CardBus準拠)、コンパクトフラッシュスロット(Type I/II×1)、SDメモリーカード/メモリースティック対応の“デュアルメモリースロット”を装備する。キーボードは本体一体型で、キーピッチが19mm、ストロークが3.0mmの右コントロールキー付き87キー(JIS標準配列)。ポインティングデバイスはスクロール機能付き“NXパッド”を採用。ステレオスピーカー(0.95W+0.95W)を内蔵する。電源はリチウムイオンバッテリーまたは付属のACアダプター(AC100V~240V)を利用。バッテリー駆動時間は約4.7時間(JEITA測定法1.0)。オプションの『バッテリパック(L)』、または標準バッテリー+『セカンドバッテリパック』では約7時間、バッテリパック(L)+セカンドバッテリパックでは約9.4時間の駆動が可能。本体サイズは幅315×奥行き258×高さ37mm(最薄部29.7mm)、重量は約2.1kg。パームレストや液晶ベース部には汗などでもべたつきにくい“プロテイン塗装”を施しているという。OSはWindows XP professional SP1で、Office Personal Edition 2003などがプレインストールされる。製品にはソフトケースが付属する。出荷開始は29日。

『LR300/8D』は、CPUがCeleron M-1.20GHzに変更されるほか、メモリーが256MB、HDDが60GB、光ドライブがDVD-RAM読み出し2倍速のCD-R/RW&DVDコンボドライブ“マルチプレードライブ”(CD-R書き込み24倍速/CD-RW書き換え10倍速/DVD読み出し8倍速/CD読み出し24倍速)、OSがWindows XP Home Edition SP1となるモデル。バッテリー駆動時間は、約4.4時間。バッテリパック(L)、または標準+セカンドバッテリパックで約6.6時間、バッテリパック(L)+セカンドバッテリパックでは約8.8時間の駆動が可能。そのほかの基本仕様などは『LR700/8E』と同等。

LC900/8E LM500/8D
LaVie C LC900/8ELaVie M LM500/8D

ノートパソコンではこのほか、拡張ベイを追加したHTテクノロジ対応モバイルPentium 4搭載タイプ“LaVie C”を2モデル(LC900/8E、LC700/8D)、Pentium M-1.50GHz/モバイルCeleron-2.20GHz/Athlon XP-M 2000+を搭載したスタンダード/ベーシックタイプ“LaVie L”を6モデル(LL950/8D、LL900/8D、LL770/8DT、LL750/8D、LL570/8D、LL350/8D)、モバイルCeleron-2.20GHzを搭載したファミリータイプ“LaVie F”を1モデル(LF750/8D)、12.1インチXGA液晶ディスプレーとPentium M-1.50GHzを搭載したモバイルタイプ“LaVie M”を1モデル(LM500/8D)を追加している。

TVチューナーを搭載した23インチ液晶ディスプレーがセットになったデスクトップ“VALUESTAR T”

VT900/8D
VALUESTAR T VT900/8D

デスクトップの“VALUESTAR T”は、従来製品の光ドライブをDVDスーパーマルチドライブにアップグレードし、各種アプリケーションを追加することで機能強化を図った2モデル『VT700/8D』『VT500/8D』と、新たに23インチワイド液晶ディスプレーをセットにした最上位モデル『VT900/8D』をラインアップする。CPUはHTテクノロジ対応Pentium 4-2.80CGHz、チップセットは865G(82865G/82801EB)、メモリーは512MB(PC3200対応デュアルチャネル)を搭載する。

『VT900/8D』は、ハードウェアMPEG-2エンコーダーカードと、3次元Y/C分離やゴーストリデューサーなどの高画質化機能を搭載した音声多重対応のTVチューナー(VHF:1~12ch、UHF:13~62ch)を内蔵しており、250GBのHDD(Ultra ATA/100、毎分7200回転)に高画質モードで約60時間40分、長時間録画モードで約224時間50分の録画が行なえるのが特徴。グラフィックスチップにはRADEON 9600 SE(ビデオRAMは64MB)を、サウンドチップにはAD1981Bを搭載する。インターフェースは、USB 2.0×5、IEEE 1394(4ピン)×2、Gigabit Ethernet(10/100/1000BASE-T)、デジタルディスプレー(DVI-I29ピン)、Sビデオ入力、コンポジット入力、光デジタルオーディオ(S/PDIF)出力(角型)、ライン入力×2、ライン出力、V.90/K56flex対応56kbpsFAXモデム、パラレル、PS/2、赤外線(リモコン)などを搭載する。拡張スロットは、PCカードスロット(Type II×1またはType III×1、CardBus準拠)、SDメモリーカード/メモリースティック(PRO)対応のデュアルメモリースロット、AGPスロット(Low Profile)、PCIスロット(ハーフサイズ)×2(空き1)を装備する。電源はAC100Vで、消費電力は約80W(最大202W)。本体サイズは幅115×奥行き373×高さ382mm、重量は約11kg。リモコンが付属する。OSはWindows XP Home Edition SP1で、Office Personal Edition 2003がプレインストールされる。

セットの液晶ディスプレー『F23W11』は、1280×768ドット(WXGA)1677万色表示が可能で、ドットピッチは0.3915mm。音声多重対応のTVチューナー(VHF:1~12ch、UHF:13~62ch)、SoundVu機能(5W+5W)、サブウーファー(6W)を内蔵しており、パソコンを起動しなくてもTVを視聴できるようになっている。インターフェースは、DVI-D(24ピン)、USB 2.0×3、ヘッドフォン出力、TVアンテナ入力、TVアンテナ出力、ビデオ入力1(D4、Sビデオ、コンポジットビデオ、ライン入力(L/R))、ビデオ入力2(Sビデオ、コンポジットビデオ、ライン入力(L/R))、ステレオライン入力などを装備する。消費電力は約138W。本体サイズは幅660×奥行き220×高さ469mm、重量は約13.5kg。

『VT700/8D』は、HDDが160GBとなり、高画質モードで約36時間、長時間録画モードで約133時間50分の録画が行なえるモデル。ディスプレーはにTVチューナー搭載の17インチWXGA液晶が付属する。『VT500/8D』は、チップセット内蔵のグラフィックス機能を利用するモデル。HDDは160GBを内蔵し、録画時間は『VT700/8D』と同じ。インターフェースのうちディスプレーがDVI-D(24ピン)となるほか、付属する液晶ディスプレーがSoundVu&サブウーファー搭載の17インチSXGA(1280×1024ドット)となる(TVチューナーは搭載しない)。消費電力は約76W(最大199W)。そのほかの基本仕様などは同等。出荷開始は、『VT900/8D』と『VT700/8D』が15日、『VT500/8D』が22日。

そのほかデスクトップでは、Athlon XP 2600+などを搭載したパーソナルタイプ“VALUESTAR L”を5モデル(VL70E/8D、VL570/8D、VL350/8D、VL47E/8D、VL20E/8D)、ファミリータイプでは“VALUESTAR FS”を1モデル(VS500/8D)、“VALUESTAR F”を2モデル(VF700/8D、VF500/8D)、DVDスーパーマルチドライブとHTテクノロジ搭載Pentium 4-2.80CGHzのニュースタイルタイプ“VALUESTAR TX”を1モデル(VX500/8A)などを追加した。

ウェブ販売専用モデルはカスタマイズの幅を拡大

ウェブ販売(121@Store)専用モデルではカスタマイズの幅が拡大されている。LaVie Sをベースとした“LaVie G タイプS”は、Celeron M-1.20GHzなどを選択でき、価格が19万4800円から。LaVie RXをベースとした“LaVie G タイプRX”は、Pentium M-1.70GHzなどを選択でき、価格は15万9800円から。VALUESTAR Tをベースとした“VALUESTAR G タイプT”は、HTテクノロジ対応Pentium 4-3.20GHzや300GBのHDD、トリプルワイヤレスLANなどを選択でき、価格は10万9800円から。

同社では全体の販売目標台数を月間16万6000台としている。

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