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キヤノン、A4毎分30枚のA3レーザープリンター『Satera LBP3800』など2機種を発売――次世代“LIPS V”言語と新エンジンを搭載

2004年01月26日 22時13分更新

文● 編集部

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キヤノン(株)とキヤノン販売(株)は26日、次世代ページ記述言語“LIPS V”と新開発のプリントエンジンを搭載したオフィス向けA3レーザープリンターとして、A4毎分30枚の印刷が可能な『Satera LBP3800』と、A4毎分26枚の印刷が可能な『Satera LBP3700』の2機種を2月中旬に発売すると発表した。価格は、『Satera LBP3800』が15万8000円、『Satera LBP3700』が12万8000円。印刷コストは、従来機種の約70%となる1枚あたり2.9円(A4の場合)という。

『Satera LBP3800』
『Satera LBP3800』

『Satera LBP3800』は、印刷時のデータ処理の負荷をプリンターとパソコンに最適化して分散する“ロードバランシング機能”に対応した独自のページ言語“LIPS V”を採用。これにより画像処理速度を従来の5倍に高速化するとともに、出力データや出力環境にかかわらずに安定した出力が可能になったほか、新開発のエンジンを搭載したことでA4用紙を毎分30枚(LBP3700は毎分26枚)出力できるのが特徴。プロセッサーには米IBM社の『PowerPC 750CXe』(LBP3700はPowerPC 603ei)を採用し、メモリーは24MBを搭載する。“ハイスピード・オンデマンド定着方式”を採用し、ウォームアップタイムなし(電源オンでは11秒以下)のクイックスタートを可能にするとともに、用紙の搬送経路長を従来の約3分の1に短くした“ウルトラショートパス機構”を採用したことで、ファーストプリントも8.6秒に短縮されている。

印刷解像度はリアル1200×1200dpiで、最大2400相当×1200dpiに対応。給紙容量は、給紙カセット(250枚)、給紙トレイ(100枚)。オプションでペーパーフィーダー×3段を追加でき、最大給紙枚数は1100枚となる。対応用紙は、給紙カセットがA3/B4/A4/A4R/B5/A5/レジャー/リーガル/レター/エグゼクティブ、給紙トレイが幅76.2~297.0×長さ127.0~431.8mm。用紙の種類は、普通紙/厚紙/再生紙/官製はがき/往復はがき/ラベル紙/OHPフィルム/封筒/4面はがき、など。フォントは平成明朝体W3/平成角ゴシック体W5/欧文書体(4書体13セット)を内蔵するほか、和文20書体/かな31書体/欧文100書体/バーコード/OCR-BなどのTrueTypeフォントが付属する。

インターフェースは、双方向パラレル(IEEE 1284準拠)、USB 2.0(Hi-Speed)、10/100BASE-TX(LBP3700ではオプション)を搭載する。プリンターエミュレーションは、PC-PR201/80A、ESC/Pをサポート。A0サイズの原稿をA3サイズに縮小して印刷する機能も搭載している。対応OSは、Windows 95/98/Me/NT 4.0/2000/XP、Windows Server 2003、Mac OS 8.6以降、Mac OS X 10.3.1まで。本体サイズは幅500×奥行き456×高さ345mm、重量は約19.2kg。電源はAC100V。消費電力は最大1218W(LBP3700は最大1175W)、動作時平均で約593W(同575W)、待機時は約15W(同14W)。稼働音は待機時30dB以下、動作時52dB以下。

アプリケーションとして、ネットワーク上のプリンターを一元管理するプリントユーティリティーソフト『NetSpot Device Installer』『NetSpot Job Monitor』『NetSpot Console』が同梱されている。オプションとして、コピーをとると隠し文字が浮かび上がるように地紋を追加するセキュリティー強化ソフト『imageWARE Trust Stamp』(価格は10万円、追加10ライセンスは19万円)を用意する。

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