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コニカミノルタ、手ぶれ補正機構搭載の800万画素ハイエンドカメラ『DiMAGE A2』や光学3倍フラットズーム搭載の『DiMAGE Xg』など4製品を発表

2004年02月13日 00時00分更新

文● 編集部

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コニカミノルタカメラ(株)は13日、独自の手ぶれ補正機構と光学7倍ズームレンズを搭載した800万画素のハイエンドデジタルカメラ『コニカミノルタ DiMAGE(ディマージュ) A2』、光学10倍ズームと“GT APOレンズ”を搭載した400万画素の『コニカミノルタDiMAGE Z2』、起動時間が約0.8秒で光学3倍“フラット”ズームレンズを搭載した320万画素の『コニカミノルタ DiMAGE Xg』と200万画素の『コニカミノルタ DiMAGE X21』の4製品を発表した。発売予定は、DiMAGE A2が2月20日、DiMAGE Z2が3月下旬、DiMAGE Xgが2月20日、DiMAGE X21が4月。価格はすべてオープン。

本体前面
『コニカミノルタ DiMAGE A2』

『コニカミノルタ DiMAGE A2』は、2003年8月に発表した『DiMAGE A1』の後継機種に相当するハイエンドモデル。有効800万(総830万)画素の2/3インチ原色フィルター付きCCDと、焦点距離が7.2~50.8mm(35mmカメラ換算で28~200mm相当)の光学7倍ズームレンズを搭載する。レンズは13群16枚構成で、異常分散(AD)ガラスのレンズを2枚使用することで輪郭部での色ずれや色にじみなどを低減し、ガラスモールド非球面レンズを2枚使用することで歪曲収差を抑えたほか、角速度センサーで手ぶれを検出し、CCDを上下左右に動かすことで手ぶれを補正する独自の手ぶれ補正機能“Anti-Shake”を搭載するのが特徴。独自の補正駆動アクチュエーター“SIDM(Smooth Impavt Drive Mechanism)”を採用したことで、手元の細かい震えだけでなく、身体全体の大きくゆったりとした揺れにも対応した補正が行なえるという。絞りは、7枚羽根虹彩絞り機構を採用。ビューファインダーはTTL電子式で92万2000画素の0.44インチ高精細(従来比4倍)液晶パネルを採用した“Super Fine EVF”を搭載し、毎秒30フレームの“高精細モード”と毎秒60フレームの“なめらかモード”を切り替えられる。ISO感度はAUTO/64/100/200/400/800相当。画像処理エンジンは独自の『SUPHEED(サフィード)』を搭載する。そのほか全画面で被写体の動きに追随してピントを合わせ続ける“3D AF”を搭載し、上下左右だけでなく、前後に動く被写体にもリアルタイムで追随できるという。

本体背面 本体側面
本体背面
コニカミノルタ DiMAGE A2

記録画素数は、静止画が最大3264×2448、動画が320×240(通常/ナイトムービー)/640×480(インターバル動画)。記録媒体はCFカード(Type I/II)/マイクロドライブ。記録画像形式はJEPG/TIFF/RAW/Motion JPEG/WAVEで(RAWとJPEGの同時記録も可能)、DCF 2.0/DPOF/Exif 2.21に対応する。ダイレクトプリント規格“PictBridge”にも対応している。モニター用の液晶ディスプレーは1.8インチの低温ポリシリコンで、約11万8000画素。チルトも可能。電源は専用リチウムイオン充電池、またはACアダプター(DC6V)。専用充電池で約280枚の撮影、または約240分の連続再生が可能。起動時間は撮影/再生ともに約1.8秒。リレーズタイムラグは約0.05秒。インターフェースはUSB 2.0(Hi-Speed)を搭載する。本体サイズは幅117.0×奥行き113.5×高さ85.0mm、重量は約565g(電池/メディア別)。対応パソコンはUSBポートを搭載し、OSにWindows XP/2000 Professional/Me/98 SE/98、Mac OS 9.0~9.2.2、Mac OS X 10.1.3~10.1.5/10.2.1~10.2.8/10.3~10.3.1。オプションとして、1.5倍(3群5枚/35mmカメラの300mm相当)のテレコンバーター『ACT-100』や、0.8倍(3群3枚/35mmカメラの22mm相当)のワイドコンバーター『ACW-100』、カメラ本体の撮影機能をパソコンから設定/操作できるアプリケーションソフト『コニカミノルタ ディマージュキャプチャーDCA-200』(価格は1万2800円。3月下旬発売予定。対応OSはWindows XP/2000 Professional)などを用意する。

『コニカミノルタDiMAGE Z2』
『コニカミノルタDiMAGE Z2』

『コニカミノルタDiMAGE Z2』は、2003年8月に発表した光学10倍ズームレンズを搭載した『DiMAGE Z2』の機能強化モデル。2.5インチCCDを有効400万(総420万)画素にしたほか、ADガラスを採用した7群11枚構成の“GT APOレンズ”を搭載し、色収差を大幅に補正。焦点距離は6.3~63.0mm(35mmカメラで38~380mm相当)/F2.8~3.7で、4倍のデジタルズームを併用すれば最大40倍(1520mm相当)に対応。ハイライト/シャドー部の階調描写を向上した独自の画像処理技術“CxProcess II”を採用することで高画質化を図ったという。また、AF専用センサーによる外光パッシブ方式と映像AF方式を併用したハイブリッドAFを採用し、レンズ駆動モーターやCCDからの読み出しの高速化により、フォーカス時間を広角側で約0.2秒、望遠側でも約0.3秒に高速化しただけでなく、新たに被写体の動きを先読みしてピント制御を行なう“動体予測フォーカス制御機能”を搭載。さらに、32MBのメモリーを内蔵し、毎秒10枚の連写が可能な“UHS(ウルトラハイスピード)連続撮影”モードや、“シャッターチャンス連続撮影”モードを搭載したことで、シャッターチャンスに強くしたという。レリーズタイムラグは約0.06秒(起動時間は約1.8秒)。

本体背面 本体側面
本体背面 本体側面
コニカミノルタ DiMAGE Z2

ファインダーは毎秒60フレームの“リアルライブビュー”となっており、液晶ディスプレーに表示されるビュー画像を、内部のミラー光学系を通じて電子ビューファインダーに表示することが可能で、表示を切り替える“スイッチファインダー”となっている。そのほか、動画撮影機能も強化されており、800×600ドット(SVGA)/毎秒15フレームに対応した“ハイグレードムービー”や、メモリーカードいっぱいまで動画を記録できる“ロングムービー”、夜間や暗いところでもカラー動画を撮影できる“ナイトムービー”をサポートする。静止画の記録解像度は最大2272×1704画素。記録形式はJPEG/Motion JPEGで、DCF 2.0/Exif 2.21/DPOF 1.1に対応。記録媒体にはSDメモリーカード/MMCを利用する(16MBのSDメモリーカードが付属)。インターフェースはUSB 1.1。電源は単3形電池×4本またはACアダプター(DC6V)。付属の単3形アルカリ電池では約250枚の撮影が可能。本体は柔らかさを出したボディーラインを採用し、しっかり構えられるようにグリップのホールディングを良くしたほか、操作部材も大きめにしたという。本体サイズは幅109.5×奥行き80.0×高さ77.5mm、重量は約305g(電池/メディア別)。

『コニカミノルタ DiMAGE Xg』
『コニカミノルタ DiMAGE Xg』

『コニカミノルタ DiMAGE Xg』は、光学3倍“フラットズーム”レンズと有効320万(総330万)画素の1/2.7インチCCDを内蔵し、約0.8秒の高速起動“ジェットスタート”が特徴の薄型デジタルカメラ。レンズは、両面非球面レンズ2枚を含む5枚の非球面レンズを採用した8群9枚構成で、焦点距離は5.7~17.1mm(35mmカメラ換算で37~111mm相当)/F2.8~3.6。ISO感度はAUTO/50/100/200/400相当。記録解像度は、静止画が最大2048×1536画素、動画は320×240画素(毎秒30フレーム)。ボイスレコーディング機能も搭載しており、最長180分の記録が可能。記録形式はJPEG/Motion JPEGで、DCF 1.0/Exif 2.2/DPOF 1.1に対応し、記録媒体にはSDメモリーカード/MMCを利用する(16MBのSDメモリーカードが付属)。

横置き
横置きにしたところ(シャインシルバー)

ファインダーは実像式光学ズームファインダーを内蔵し、モニター用の液晶ディスプレーは1.6インチの8万5000画素を搭載。撮影シーンをカメラが判別して最適な撮影モードを自動選択する“フルオートシーンセレクター”を搭載したほか、“ロングムービー”や“ナイトムービー”などの機能も搭載。画像処理技術は“CxProcess II”を搭載する。長時間露光時の粒状ノイズを低減する“スローシャッターノイズリダクション”を搭載し、最長4秒のスローシャッターに対応する。レリーズタイムラグは約0.06秒。インターフェースはUSB 1.1。電源は専用リチウムイオン充電池またはACアダプター(DC4.7V)。アルミ合金製のボディー外装を採用し、サイズは幅85.5×奥行き20.0×高さ67.0mmで、重量は約120g(電池/メディア別)。本体カラーには“シャンパンシルバー”“マリンブルー”“スイートレッド”の3種類をラインアップする。オプションとして、メタルチェーンネックストラップ『NS-DG100』(価格は2000円)、本革ネックストラップ『NS-DG200』(2500円)、同『NS-DG400』(1500円)、カメラケース『CS-DG400』(2000円)ほかを用意する。

DiMAGE X21
『コニカミノルタ DiMAGE X21』

『コニカミノルタ DiMAGE X21』は、光学3倍“フラットズーム”レンズと有効200万(総210万)画素の1/3.2インチCCDを搭載したエントリーモデル。起動が約1.0秒の“ジェットスタート”となっているほか、液晶ディスプレー部を含む厚さが24.5mm(ほかの部分は21.5mm)、重量が約115g(電池/メディア別)と小型軽量化が図られている。レンズは9群10枚構成で、焦点距離は4.8~14.4mm(35mmカメラ換算で37~111mm相当)/F2.8~3.7。記録解像度は静止画が最大1600×1200画素、動画は320×240画素。記録形式はJPEG/Motion JPEG。記録にはSDメモリーカード/MMCを利用する。

撮影機能は、シャッターボタンを1回押すと自動的に9カットを連続撮影し、1フレームに並べて記録する“マルチフレームショット”や“ロングムービー”、合成撮影(カップリングショット/フレーム合成)を搭載しており、カメラ前面には自分撮りの際に構図を確認できるセルフポートレートミラーも用意されている。液晶ディスプレーは1.5インチ6万画素を搭載する。本体サイズは幅86.0×奥行き24.5×高さ67.0mm。ストラップやカメラケースなどは『DiMAGE Xg』と共通となっている。

新ロゴ“コニカミノルタ”のシンボルロゴ

併せて、コニカミノルタフォトイメージング(株)とコニカミノルタカメラは、今後発売する両社の新製品のブランドを統合ブランド“コニカミノルタ”に原則として統一することにしたと発表した。これに伴い、コニカミノルタフォトイメージングは、ロールフィルム、レンズ付きフィルム、インクジェットペーパーなどの現行ラインアップを、従来の“コニカ”“コニカカラー”から“コニカミノルタ”に統一する。新デザインのパッケージは、国内では3月から、海外では4月から順次導入するとしている。ブランド変更の例は、“コニカ(Konica)”が“コニカミノルタ(KONICA MINOLTA)”、“コニカカラー(Konica Color)”が“コニカミノルタ(KONICA MINOLTA)”、“コニカクローム(Konica Chrome)”が“コニカミノルタクローム(KONICA MINOLTA CHROME)”、“コニカPAN”が“コニカミノルタPAN”、“Konica MONOCHROME”が“KONICA MINOLTA MONOCHROME”などとなる。

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