このページの本文へ

ソニー、A4サイズ幅のプリントヘッドを搭載した“ラインショット”方式プリンター『LPR-5000』を12日に発売

2004年03月08日 16時21分更新

文● 編集部 佐久間康仁

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

ソニーマーケティング(株)は8日、2003年3月に開発表明を行なったA4サイズ幅のプリントヘッドを搭載するインクジェットプリンターを『LPR-5000』として製品化し、高速なフルカラー印刷を必要とするオフィスやSOHO向けに12日に発売すると発表した。価格は35万円。

『LPR-5000』
“ラインショット方式”のインクジェットプリンター『LPR-5000』

“ファーストプリント約10秒”を実現

LPR-5000は、CMYK(シアン/マゼンタ/イエロー/ブラック)の4色インクに対応するプリントヘッドをA4サイズ幅に並べ、ヘッドの下を用紙が追加する際に一気にインクを吐出することで印刷時間の短縮を図った“ラインショット方式”を採用するのが特徴。インク滴の不揃いによる色むら、あるいはノズルの詰まりによる筋むらを解消するため、1つのノズルから16方向にインク滴を偏向して吐出する“LD Shot(Lateral Deflection Shot)”技術を搭載。これにより、ノズルピッチは600dpiながら印刷解像度は最大2400×3600dpiを実現する。

印刷速度は、JEITA標準印刷パターンJ6/Ver.1(A4)を用いた同社のテストで、高速印刷モードでのファーストプリント(パソコンで印刷指示を出してから排紙完了まで)が約10秒。実印刷時間(用紙端がインクヘッドを通過し始めてから通過完了するまで)は約3秒で、最高画質モードでも約6秒を実現するという。連続印刷速度は、高速モードで毎分8枚、最高画質/高画質/標準モードで毎分5枚となる。

印刷ヘッドが左右に駆動しないため、動作音は標準モード/ファン停止時で37dB、ファン稼働時では42dBという静音設計。インクカートリッジは各色独立で、カートリッジ1本あたりの印刷枚数はイエローが約1160枚、マゼンタが約1270枚、シアンが約1240枚、ブラックが約1480枚(カラー文書、JEITA標準パターンJ6/Ver.1(A4)で測定)、またはブラックで約1860枚(モノクロ文書、JEITA標準パターンJ1/Ver.1(A4))。インクカートリッジの価格はCMYが各3500円、ブラックが4000円。カラープリント1枚あたりのインク単価は11.27円、モノクロでは2.14円となる。自動給紙トレイのセット枚数は、普通紙では約100枚、高品位コート紙/インクジェット専用紙では約60枚など。

インターフェースはUSB 2.0(Hi-Speed対応)と10/100BASE-TX対応Ethernetを搭載。インターネット経由で遠隔地からの印刷を可能にするIPP 1.0(Internet Printing Protocol)を標準サポートし、IPP 1.0の対応OSはWindows 2000/XP。また、プリンターのメンテナンスや動作状況のモニタリング、プリントジョブの停止/再開などの操作をウェブブラウザー(Internet Explorer 6.0以上/Netscape Navigator 7.0以上)から実行できる“ウェブモニター”機能を搭載する。

本体サイズと重量は、幅約319×奥行き478×高さ193mm/約12kg。消費電力は印刷時で最大約350W、標準約70W、待機時は約10W以下。対応OSは、Windows 98/98 SE/Me/NT 4.0(SP6)/2000(SP2以上)/XP。

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン