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エプソン、“フォトエンターテインメント”をコンセプトにしたプリンター&スキャナー3製品を発表


2004年3月16日
新製品発表会の出席者
セイコーエプソン、エプソン販売のプリンター/スキャナー新製品発表会の出席者

セイコーエプソン(株)とエプソン販売(株)は16日、東京・港区の六本木ヒルズで記者説明会を開催し、家庭向けの小型プリンター“Colorio me:(カラリオ ミー)”『E-100』、ビデオデッキのようにTVと組み合わせてリモコン操作で印刷できるフォトプリンター“Colorio(カラリオ)”『PM-D1000』、“デジタル暗室”をコンセプトに、本体のみでフィルム/紙焼きのスキャンやメモリーカードへの保存、トリミング、画質調整などが可能な反射・透過対応スキャナー“PhotoPC Factory(フォトピーシー ファクトリー)”『F-3200』の3製品を4月23日以降、順次発売すると発表した。価格はいずれもオープンプライス。各製品の発売時期と編集部による予想実売価格は以下のとおり。



家庭向け小型プリンター“Colorio me:”『E-100』
4月23日発売予定 / 2万円台前半
ビデオデッキ型フォトプリンター“Colorio”『PM-D1000』
5月発売予定 / 4万円前後
デジタル暗室“PhotoPC Factory(フォトピーシー ファクトリー)”『F-3200』
今夏発売予定 / 5万円前後

説明会には、セイコーエプソン(株)の取締役 情報画像事業本部本部長の平野精一(ひらのせいいち)氏、IJP事業部事業部長の三村孝雄(みむらたかお)氏、エプソン販売(株)の取締役社長の真道昌良(しんどうまさよし)氏、取締役 マーケティング本部長の清水久司(しみずひさし)氏らが出席し、製品コンセプトや開発の背景を紹介した。

平野精一氏
セイコーエプソンの取締役 情報画像事業本部本部長の平野精一氏
三村孝雄氏
IJP事業部事業部長の三村孝雄氏

平野氏は、「今日は会場に、いつもと趣向を変えて六本木ヒルズを選んだが、発表する商品も従来とは大きく異なる」と切り出し、「これまでのパソコンユーザーとは異なる女性や子ども、シニア層などをターゲットに据えて、“ユーザーのライフスタイルや自分らしさに合わせて写真を楽しむ”をコンセプトとする3製品を開発した。従来のプリンターやスキャナーといったカテゴリーでは説明できない。いわば“フォトエンターテインメント機器”という新たなカテゴリーを創出したい」と新コンセプト商品を投入する狙いを語った。

真道昌良氏
エプソン販売の取締役社長の真道昌良氏
都築陽子氏
チーム8を代表して挨拶に立ったセイコーエプソンのIJPマーケティング部の都築陽子(つづきようこ)氏

また、「特に、子育てや趣味に勤しむ女性や若い主婦をターゲットにした“Colorio me:”は、1年半前に企画を立てたが、当初でき上がったサンプル機について社内の女性スタッフに感想を聞いたところ、散々な結果だった。そこで、女性に使ってもらいたい製品は女性みずからが考えたほうがいいだろう、とエプソン販売も巻き込んで延べ13人からなる開発チーム“チーム8(エイト)”を発足させた。エイトの語源は、“Planning Team of the Woman, by the Woman, for the Woman(女性の女性による女性のためのプランニングチーム)”という3つのW⇒Team W3⇒Team 23⇒Team 8で、女性たちが満足いく製品つくりができたと自負している」と、製品へのこだわりを強調した。

大塚寧々さんと筧 利夫さんのイメージCM
“Colorio me:”に関しては、日常生活にマッチした写真印刷の風景を題材に、女優・大塚寧々さんと俳優・筧 利夫さんのイメージCMを制作、放映するという

L判/ハガキ印刷に特化した
コンパクトで“やさしい”ホームプリンター

“Colorio me:”『E-100』は、L判カードやハガキ印刷に特化した6色顔料系“つよインク”採用のコンパクトホームプリンター。女性をメインターゲットユーザーに定めて、“必要なものだけ、自分の手で印刷できる”“画質やコストにもこだわる”“(新開発の6色一体型インクカートリッジの採用で)メンテナンスが簡単”など、女性開発チームから出された本音の要求をひとつずつ実現したという。外観は“やわらかい印象のパールホワイト”で、使いたい場所に持ち歩けるようにキャリングハンドルを標準装備する。

“Colorio me:”『E-100』
“Colorio me:”『E-100』
排紙トレーとメモリーカードスロットのカバーを開けたところ
『E-100』の排紙トレーとメモリーカードスロットのカバーを開けたところ

よりコンパクトでメンテナンス性の高い新型プリントエンジンを開発し、インクは耐光/耐オゾン/耐水など保存性を向上させたという新開発の顔料系PX-Eを採用。インクノズル数は黒(Bk)/シアン(C)/マゼンタ(M)/イエロー(Y)/レッド(R)/ブルー(B)とも90ノズル。4辺フチなし印刷に対応し、インク滴は最小2pl(ダイレクト印刷時は3pl)の“MDST(マルチ・サイズ・ドット・テクノロジ)”対応で、印刷解像度は最高2880dpi(同1440dpi)を実現する。L判1枚あたりの印刷時間は1分53秒(同社測定値)。給紙は背面のASF(オートシートフィーダー)、印刷結果は前面トレーに排出するストレートタイプで、給紙枚数はL判カードで最大20枚、ハガキは10枚。インクカートリッジ1本での印刷可能枚数は約250枚以上(同社調べ)。

インターフェースは背面にUSB×2を搭載。一方はパソコンへの接続(USB 1.1相当)で、もう一方はパソコンなしに外部記憶機器を接続して画像データを保存したり、デジタルカメラと接続して直接印刷を行なう“USB DIRECT-PRINT”“PictBridge”対応のUSBホスト(USB 2.0)機能を持つ。前面にはCF TypeII/スマートメディア/メモリースティック(PRO、Duo、PRO Duo含む)/SDメモリーカード(miniSDカード含む)/MMC/xDピクチャーカード対応のメモリーカードスロットを搭載。USB接続のパソコンからメモリーカードリーダー/ライターとして読み書きできるほか、パソコンなしにメモリーカード内の画像を印刷することも可能。また、TV出力端子(コンポジット)を持ち、TV画面にスライドショー表示したり、印刷設定メニューを表示することもできる。

側面からみたところ
側面からみたところ。真道氏は「電気釜かトースターのような風貌で、日常生活にフィットする」と評した
背面の給紙トレー
背面の給紙トレーとインターフェース部

本体サイズと重量は、幅256×奥行き154×高さ163mm/約2.7kg。消費電力は連続印刷時平均13W、省電力モード時4.0W。動作音は40dB以下。電源は付属のACアダプターを使用する。本体には、印刷ユーティリティーソフトウェア“EPSON PhotoQuicker 3.5”“EPSON Print Image Framer Tool”“PIF DESIGNER”“アルバムプリント for EPSON”などが付属。パソコン接続時の対応OSはWindows 98/Me/2000/XP、Mac OS 8.6〜9.x、Mac OS X 10.2.0以上(USBケーブルは別売)。

なお、オプションで携帯電話やノートパソコンからワイヤレス印刷を実現する“赤外線通信カード(型番:PMPTIR1)”“Bluetooth Ver.1.1ユニット(型番:PMDBU2)”が用意されている。

ビデオラックを新たな居城とする
家族で楽しむファミリープリンター

前面給排紙を行なう新型プリントエンジンを開発・採用することで、幅430×奥行き420×高さ109mm(重量約8.3kg)というビデオデッキ風の外観と前面のみでの操作を実現した“Colorio”『PM-D1000』。同社では“直プリ(ちょくぷり)”をキーワードに、家族が集まる居間において大画面TVに接続し、撮影結果をTVに映し出して楽しんだり、お気に入りの1枚を気軽に印刷して親戚や友人に贈るなど、これまでの“プリンター=個人の所有物”という印象を払拭する利用シーンを提案している。

“Colorio”『PM-D1000』
“Colorio”『PM-D1000』
ビデオデッキとともに鎮座する『PM-D1000』
リビングを模したセットを用意し、TVの下のビデオラックでビデオデッキとともに鎮座する『PM-D1000』

対応用紙サイズはL判からA4サイズまでで、インクは染料系6色インク“PM-G”を採用。インクノズル数はBk/C/M/Y/ライトシアン(LC)/ライトマゼンタ(LM)とも90ノズル。4辺フチなし印刷に対応し、インク滴は最小3plのMDST対応で、印刷解像度は最高2880dpiを実現する。L判1枚あたりの印刷時間は1分05秒(同社測定値)。給紙は前面のASF(オートシートフィーダー)で、給紙枚数はA4用紙で最大80枚、ハガキは20枚。さらに、CD/DVDのラベル印刷用トレーも前面に内蔵する。インクカートリッジは各色1本単位で交換可能で、前面から1本ずつ装着できる。なお、本体前面に印刷/メニュー操作用のボタンを装備するほか、赤外線リモコン(単3乾電池2本使用)を付属し、離れた場所からTVと同様の感覚で印刷/スライドショーの画面切り替えなどの操作が可能という。

インターフェースは前面にUSB 2.0×2を搭載。一方はパソコンへの接続用で、もう一方はパソコンなしに外部記憶機器を接続して画像データを保存したり、“USB DIRECT-PRINT”“PictBridge”対応デジタルカメラに直接接続して印刷を行なうUSBホスト機能を持つ。前面にはCF TypeII/スマートメディア/メモリースティック(PRO、Duo、PRO Duo含む)/SDメモリーカード(miniSDカード含む)/MMC/xDピクチャーカード対応のメモリーカードスロットを搭載。TV出力端子(S-Video)を持ち、TV画面にスライドショー表示したり、印刷設定メニューを表示することができる。

消費電力は連続印刷時平均10W(電源部内蔵)。本体には、印刷ユーティリティーソフトウェア“EPSON PhotoQuicker 3.5”“EPSON Print Image Framer Tool”“PIF DESIGNER”“EPSON Multi-Print Quicker”“アルバムプリント for EPSON”などが付属。パソコン接続時の対応OSはWindows 98/Me/2000/XP(USB 2.0 Hi-Speed接続ではWindows 2000/XP)、Mac OS 8.6〜9.x、Mac OS X 10.2.0以上(USB 2.0 Hi-Speed接続はMac OS X 10.2.7以上)。

なお、携帯電話やノートパソコンからワイヤレス印刷を実現する“赤外線通信カード”“Bluetooth Ver.1.1ユニット”などのオプションが利用できる。

カメラ好き&印刷にもこだわる
シニア層をターゲットにした“デジタル暗室”

“パソコンの操作を覚えるのは億劫だが、カメラや写真へのこだわりは人一倍強い”と見られるシニア層/ハイアマチュアがメインターゲットの反射/透過両対応スキャナー“PhotoPC Factory”『F-3200』。PhotoPCという名前が示すように、パソコンなしに本体のみでスキャン結果のトリミング(範囲指定)や画像補正が行なえるほか、対応プリンター(『PM-4000PX』『PM-3700C』『PX-G900』)を本体のUSBポートに接続することで、パソコンを介さずにスキャン結果の印刷も行なえる。また、CF TypeII/スマートメディア/メモリースティック(PRO、Duo、PRO Duo含む)/SDメモリーカード(miniSDカード含む)/MMC/xDピクチャーカード対応のメモリーカードスロットを搭載し、スキャン/編集結果をメモリーカードに保存することも可能。

反射/透過両対応スキャナー“PhotoPC Factory”『F-3200』
反射/透過両対応スキャナー“PhotoPC Factory”『F-3200』。各種フィルムに対応するホルダーが付属する
『F-3200』の前面操作部
『F-3200』の前面操作部。2.5インチの液晶ディスプレーで、スキャン結果のプレビューやトリミング位置などが確認できる

走査方式はヘッド固定の原稿ホルダー移動方式を採用。スキャンセンサーはオンチップマイクロレンズ付き6ラインカラーCCD(α-Hyper CCD)、光源は白色冷陰極蛍光ランプ(反射原稿用/ポジフィルム用/ネガフィルム用の3タイプ)を搭載。印刷解像度は最高3200dpi(光学)で、ソフトウェア補間により最大1万2800dpiでの読み出しが可能。対応サイズは、反射原稿が最大102×153mm、透過原稿(フィルム)が35mmフィルム〜4×5インチ判。読み取り階調は各色16bit入出力(ダイレクト出力時は8bit出力)となる。読取速度は現時点で未公表。スキャン時のゴミ/ほこり除去はソフトウェア処理で行なう。

本体前面にはプレビュー用の2.5インチ液晶ディスプレーを搭載。単体での画像編集機能はトリミングのほか、明るさ/コントラスト調整、色調補正が可能。インターフェースはパソコン接続用にUSB 2.0とIEEE 1394、さらにプリンター接続用にUSB 1.1を内蔵する。

“フォトプリント”
F-3200とプリンターを組み合わせて“フォトプリント”(スキャン⇒印刷)を実行する手順
“プロフェッショナルラボ”
スキャン結果を編集して印刷、メモリーカードへの書き込みを行なう“プロフェッショナルラボ”を実行する手順

本体サイズと重量は、幅210×奥行き250(原稿ホルダーの稼働領域として、奥に150mm以上の空間が必要)×高さ94mm/約2.8kg。消費電力は動作時約26W、低消費電力モード時約9W。本体には、反射原稿/35mmストリップ/35mmスライド/ブローニー/4×5インチ判の原稿ホルダー、アドビシステムズ(株)のフォトレタッチソフト『Adobe Photoshop Elements 2.0』が付属する。

パソコン接続時の対応OSは、USB 1.1接続ではWindows 98/Me/2000/XP、Mac OS 8.6〜9.x、Mac OS X 10.2.0以上、USB 2.0接続ではWindows 2000/XP、Mac OS X 10.2.7以上、IEEE 1394接続ではWindows Me/2000/XP、Mac OS 8.6〜9.x、Mac OS X 10.2.0以上(Mac OS 8.6ではFireWire Support 2.1以上が必要)となる。

(編集部 佐久間康仁)


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