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ソニーマーケティング、BBeB規格の電子書籍ビューワー“LIBRIé”『EBR-1000EP』を発表


2004年3月24日

ソニーマーケティング(株)は24日、電子書籍ビューワー“LIBRIé(リブリエ)”『EBR-1000EP』を発表した。これは、“BBeB”(Broad Band e-Book)規格を採用する“BBeB Book Format”の電子書籍や、“BBeB Dictionary Format”の電子辞書を閲覧するための端末。同フォーマットの電子書籍コンテンツは、ソニー(株)と出版社など15社による電子出版事業会社である(株)パブリッシングリンクの会員制電子書籍配信サービス“Timebook Town”で配信される。LIBRIéという愛称には、「スペイン語の本(Libro)、本屋さん(Libreria)に“e-Book”(電子書籍)の“e”を加え、新しい本の世界を提案。本のソムリエがe-Bookの世界に読者を誘う」(ソニー)という意味が込められているのだという。

『EBR-1000EP』
『EBR-1000EP』

BBeBは、ソニー(株)が開発した著作権保護技術“OpenMG”を採用した電子書籍向けの規格で、EBR-1000EPか専用ビューワーソフトをインストールしたパソコンで閲覧できる。Timebook Townのウェブサイトで電子書籍を購入すると、暗号化された電子書籍と“ユーザーキー”で封印された“暗号解除キー”がダウンロードされるが、これをEBR-1000EP/パソコンで読むには、インターネット経由でサービス専用サーバーに機器ID登録を事前に行ない、“ユーザーキー”と機器IDを関連付けさせる必要がある。EBR-1000EPは通信機能を搭載していないが、パソコンとの間で、USBケーブルやメモリースティックを使ってデータをやり取りする。

EBR-1000EPの本体サイズは幅126×奥行き190×高さ13mmで、四六版(単行本)サイズとほぼ同等。重さは約190g(ソフトカバー、乾電池は含まず)。表示パネルの大きさは6インチ(800×600ドット、約170dpi)で文庫本サイズとほぼ同じ、モノクロ2階調/4階調グレースケールの表示に対応する。液晶パネルの左横にはページ送り用のボタンを、液晶パネルの下にはQWERTY配列のキーボードとジョグダイヤル、コントロール用のボタンを備える。

表示パネルには、“マイクロカプセル型電機泳動方式”の“E INK方式電子ペーパー”という技術を採用している。表示パネルの内部には、直径が50〜70μmのマイクロカプセルの中に黒白の粒子と透明の液体が封入してあり、黒粒子はマイナス、白粒子はプラスに帯電させてある。電圧をかけるとそれぞれ逆方向に移動する仕組みで、電圧の向きを制御することにより、任意の表示が可能となる。紙と同様に、コントラストや色調が変わらないため、射光角度や作業位置を微調整しなくても、「文庫本が読める程度の明るさがあれば、閲覧可能」(ソニー)という。また、電源切断後も静止画像を画面上に残せるので、バッテリー寿命も延びるとしている。

EBR-1000EPの内蔵メモリーは約10MB。BBeB Book Formatはテキスト形式を採用しており、コンテンツの容量は250ページの小説1冊で500KB程度なので、内蔵メモリーに250ページの小説20冊を記録できるほか、外部メモリーとしてメモリースティック/メモリースティックPROに対応する。2月に発表された“メモリースティックROM”の辞書コンテンツは、BBeB Dictionary Formatを採用しているので、EBR-1000EPで使用可能。

文字の表示は5段階の拡大に対応し(最大200%)、どのページまで読んだのか記録しメモをすることができる“しおりメモ機能”、文章の一部分やページの一部分を本体内蔵メモリーに記録できる“スクラップブック機能”を備える(一部コンテンツは著作権者によって記録が制限されている)。また、コンテンツプロバイダーは音声データ(独自フォーマット)を付けた電子書籍を作成可能。

電源は単4型電池×4本またはACアダプター(5.2V)で、最大電池持続時間は約1万ページ(ソニー標準モードによる測定)。インターフェースはメモリースティック(PRO対応)、USB、スピーカー/ヘッドフォンジャック。USBケーブル、パソコン用のビューワーソフト『LIBRIé for Windows』、ACアダプター、電源コード、単4アルカリ電池(4本)、ソフトカバー(合成皮革)を同梱する。発売は4月24日。価格はオープンプライスで、編集部による予想実売価格は4万円前後。ソニーマーケティングのECサイト“ソニースタイル”では、EBR-1000EPを販売するほか(予約開始時期未定)、“新・読書スタイル提案”をコンセプトとしたメールマガジンの配信などを企画しているという。

なお、『LIBRIé for Windows』は、4月1日からLIBRIéのページでダウンロードにより無償提供する。対応OSはWindows XP/2000 Professional/Me(XP/2000を推奨)。

(編集部 伊藤咲子)


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