このページの本文へ

ソニー、30GB HDD搭載の車載用AVナビシステム“XYZシリーズ”3機種を発表――パソコンの音楽や動画ファイルが持ち出せる!!

2004年04月06日 00時00分更新

文● 編集部 伊藤咲子

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

ソニーマーケティング(株)は6日、車載用のAVナビシステム“XYZ(ジィーゼット)シリーズ”として『NV-XYZ77』『NV-XYZ55』『NW-XYZ33』の3機種を発表した。6.5VインチのWVGA TFT液晶ディスプレー、30GB HDDを搭載し、新開発のナビゲーションソフト“XYZモーションストリートガイド(仮称)”を内蔵する。発売は6月10日で、価格はオープンプライス。編集部による予想実売価格はNV-XYZ77が21万円前後、NV-XYZ55が18万円前後、NW-XYZ33が16万円前後。

NV-XYZ77(ブラック)
NV-XYZ77(ブラック)
NV-XYZ77(シルバー)
NV-XYZ77(シルバー)
タッチパネルオペレーションタッチパネルオペレーション

ディスプレーの画面サイズは約144×78mm(800×480ドット/115万2000画素)で、36万2144色の表示に対応する。タッチパネル式のパネルを採用し、ナビゲーション機能やAV機能(後述)などすべての操作をタッチパネルで操作する。また『デュアルジョグリモコン』が付属しており、ナビゲーション機能用の“ナビジョグ”、AV機能用の“AVジョグ”の2つのジョグダイヤルを使って操作できる。

NV-XYZ77と55が詳細市街地図、NV-XYZ33が詳細道路地図を内蔵し、ナビゲーション機能のXYZモーションストリートガイドは、NV-XYZ77とXYZ55のみ対応する。XYZモーションストリートガイドは、交差点手前約300メートルから、交差点を曲がった直後までを、実際の街並みに近いリアルな3D動画でドライバーを案内する機能を特徴としている。3D地図データは、東京23区および全国13の政令指定都市の中心部の交差点約5000ヵ所を対象に、実写映像をもとにドライバーの視点で目印になる建物などを強調して作成。1/10以下のサイズに圧縮された3D地図データは、新開発の3D動画描画技術“XYZマップエンジン”によってデコードされ、リアルタイムで走行中の見え方を自動生成/描画するという。3Dアニメーション/高データ圧縮技術/データ処理の高速化技術は、ソニー(株)と(株)ソニー木原研究所が共同開発したナビシステム用の技術を採用している。

XYZモーションストリートガイドXYZモーションストリートガイド(写真は東京・渋谷の道玄坂下)

地図データは都道府県単位での詳細地図などの追加や更新に対応しており、パソコン経由で、インターネットサービス(7月中旬開始予定)やDVDディスクからデータを更新できる。1048ジャンル(NV-XYZ33は554ジャンル)の検索に対応し、名称や住所等で目的地を探せるほか、“みんなでご飯”など次の行動の希望を入れて検索する“シチュエーション検索”も行なえる。GPSアンテナはマイクロストリップ平面アンテナ方式で、NV-XY77は振動ジャイロセンサーを搭載する。地図データを更新するためにパソコンと接続する際には、付属のホームステーション『NVA-HS1』(NZ-XYZ55は別売り)を使用して、USB 2.0経由でデータをやり取りする。



パソコンと連携するAV機能を強化

AV機能として、音楽再生機能(ATRAC3/ATRAC3plus/MP3対応)、ビデオ再生機能(MPGE-1/-2対応)を搭載し、パソコンのHDDに記録したAVコンテンツを持ち出して閲覧することができる。音楽再生機能については、“バイオ”シリーズにプレインストールされているWindows用の音楽管理・再生ソフト『SonicStage Ver2.0』を同梱しており、パソコン上で同ソフトで管理している音楽ファイルを、パソコンとXYZシリーズとの間でやり取りできる。音楽は、NV-77が出荷時の状態で約5000曲(1曲4分/ATRAC3plus/48kbpsで計算)記録が可能。ビデオは、MPEG-2(4Mbps)で約4時間の記録が可能。

コンパクトフラッシュ(CF)スロットとメモリースティックスロットを備えており、CFスロットに市販の通信カードを挿入すれば、電子メールやウェブの閲覧が可能な“Webブラウザ&Mail機能”が利用できる。また、静止画(JPEG/TIFF/BMP)を閲覧可能な“フォトビューワー機能”を搭載しており、ドライブ先でデジタルカメラで撮影した写真を、CF/メモリースティック経由で本体にバックアップするなど、外付けHDDのように利用することも可能。XYZシリーズでは、サムネイル表示のほか、撮影した日付け順に写真を表示するカレンダー表示や、保存したサムネイル画像をらせん状に並べて選択した画像を拡大表示する“スパイラルブラウジング”が行なえるという。

スパイラルブラウジング
スパイラルブラウジング

また、拡張ステーション『NVA-TS1』を接続することで、テレビやDVDビデオが閲覧できる。NVA-TS1は4系統ダイバーシティーアンテナを搭載し、受信チャンネルは1~12ch(VHF)/13~62ch(UHF)。入力端子は映像×1/音声×1(RCAピンジャック)、バックカメラ入力端子×1(同)、出力端子は映像×1/音声×1(同)。NV-XYZ77にのみ付属し、オプションとしても販売される(希望小売価格3万6750円)。

本体サイズは幅204×奥行き49×高さ104mm(突起部含まず)で、重さは約720g。3機種に付属するカーステーション『NVA-CS1』とGPSアンテナをダッシュボードに固定し、シガーライター電源にソケットを差し込んで取り付ける。別売りのNVA-CS1(希望小売価格2万6250円)、もしくは同じく別売りのリアステーション『NVA-RS1』(希望小売価格2万6250円)を用意することで、別のクルマなどに付け替えることも可能。また、エアコン送風口に取り付けが可能なスタンドを、3機種とも付属する。本体カラーはシルバーとブラックで、NV-XYZ33のみそれに加えてホワイトが用意される。パソコン側の対応OSは、Windows XP/2000 Professional/Me。



カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン