シャープ、高精細ディスプレーを搭載したA5モバイルノート『CV-50F』発売──15インチ液晶ディスプレーを搭載したA4スリムノート『AL-70F』も
2004年05月12日 15時48分更新
シャープ(株)は12日、ノートパソコン“Mebius MURAMASA”シリーズ新製品として、7.2インチワイド“高輝度ワンダーピクス液晶”ディスプレーを搭載したA5モバイルノート“CVシリーズ”2機種と、“Mebius”シリーズの新製品として、書き込み型DVDドライブを内蔵したA4ノート“ALシリーズ”2機種を6月4日から順次発売すると発表した。価格はすべてオープン。ラインナップと発売日、編集部による予想販売価格は以下のとおり。
『PC-CV50F』 | 『PC-AL70F』 |
- 『PC-CV50F』
- 黒筐体/Efficeon TM8600-1GHz/メモリー 256MB/HDD 20GB/IEEE 802.11b対応無線LAN機能/7.2インチ“ワンダーピクス液晶”ディスプレー
- 6月18日/19万円前後
- 『PC-CV50FW』
- 白筐体/Efficeon TM8600-1GHz/メモリー 256MB/HDD 20GB/IEEE 802.11b対応無線LAN機能/7.2インチ“ワンダーピクス液晶”ディスプレー
- 6月18日/19万円前後
A5モバイルノート“CVシリーズ”
- 『PC-AL70F』
- モバイルAthlon XP-M 2000+/メモリー 256MB/HDD 60GB/DVDスーパーマルチドライブ/15インチ“高輝度ピュアクリーン液晶”ディスプレー/Office Personal Edition 2003
- 6月4日/19万円台半ば
- 『PC-AL50F』
- モバイルAthlon XP-M 2000+/メモリー 256MB/40GB HDD/DVD±RWドライブ/15インチ“高輝度ピュアクリーン液晶”ディスプレー/Office Personal Edition 2003
- 6月4日/18万円前後
A4スリムノート“ALシリーズ”
高精細液晶ディスプレーを搭載したA5モバイルノート“CVシリーズ”
ホワイトカラーの『PC-CV50FW』 |
今回“Mebius MURAMASA”シリーズのラインナップに追加されたCVシリーズは、7.2インチワイド液晶ディスプレーに1280×768ドット表示が可能な“高輝度ワンダーピクス液晶”パネルを採用し、独Phoenix Product Design(フェニックスプロダクトデザイン)社のトム・シェーンヘル(Tom Schonherr)氏がデザインした筐体が特徴のA5モバイルノート。
“高輝度ワンダーピクス液晶”パネルは、同社独自の“超高開口率技術(Ultra High Aperture)(※1)”を用いることで同社の従来製品と比較して輝度(200cd/m2)を下げずに約207ppi(pixel per inch)の高精細表示(1280×768ドット/1677万色)を可能にした液晶パネル。また、同パネルは、開口率が高いためバックライトの光量を下げることが可能で、低消費電力にも貢献しているという。なお、ワンタッチでメニューやアイコンなどを拡大表示(1024×600ドット)するソフト『見やすいコン2』が付属する。
※1 超高開口率技術 従来の開口率では、高精細化が進むにつれて輝度が下がっていくが、光を通さない電極線やトランジスターの面積を小さくすることで開口率を上げ、輝度を下げずに高精細化を可能にする技術。同技術を採用した液晶パネルは、解像度の高さからパソコン用のほかに美術品の鑑賞や医療用のディスプレーとしても使用されているという。筐体デザインは、天面とディスプレー周りに光沢カラーを採用することでスタイリッシュで高級感ある新感覚のデザインに仕上がっているという。
付属のリモコン。文字入力は両側面に装備するレバーを上下に動かし“あ行”→“あ段”と選択して入力する |
本体に付属する専用リモコンは、音楽/動画の再生/停止操作のほかに、専用のランチャーソフト&文字入力ソフト『ペンタグラム』をボタン操作することで、アプリケーションの起動や簡単な文字入力などが行なえる。そのほか、本体を電源OFFの状態で専用ケーブル(USB 1.1/2.0対応)で接続することで外付けHDDとして使用できる“DirectHD”機能に対応する。
液晶ディスプレー。『見やすいコン2』使用時の表示状態 |
主な仕様は、CPUに低消費電力が特徴の米トランスメタ社のEfficeon(イフィシオン) TM8600-1GHz、チップセットに台湾ULi Electronics社のM1563M、メインメモリーにDDR SDRAM256MB(有料サービスにて512MBまで増設可能)、グラフィックスアクセラレーター機能にカナダATIテクノロジーズ社のATI MOBILITY RADEON(ビデオメモリー16MB)を搭載。HDDは20GBを内蔵する。
左側面。左からUSB 2.0×2、外部ディスプレー端子、CFスロット | 右側面。左からDirectHD用端子、SDメモリーカードスロット、マイク/ヘッドフォン端子、ACアダプター端子 |
通信機能はIEEE 802.11b準拠の無線LAN機能を搭載。インターフェースはUSB 2.0×2、DirectHD接続端子(USB2.0準拠)×1、専用外部ディスプレー出力端子(オプションの変換ケーブルにてミニD-Sub15ピンに対応)などを、拡張スロットはCFカードスロット(Type I/II×1)、SDメモリーカードスロットを装備する。
『PC-CV50F』の天面 | 『PC-CV50FW』の天面 |
本体サイズは幅225×奥行き158×高さ31.1mm(最薄部30.1mm)、重量は約880g。本体カラーはブラックとホワイトを用意し、光沢加工が施されている。バッテリー駆動時間は、標準バッテリーで約3.5時間、オプションのアドオンバッテリー使用時には約7.0時間となる(JEITA測定法1.0)。
OSはWindows XP Home Edition SP1aをプレインストールし、アプリケーションとして、ネットワーク自動切り替えソフト『おまかせインターネット』、イージーシステムズジャパン(株)と(株)デジオン共同開発のデータ移行/管理ソフト『安心楽々引越しパック for DirectHD』などが付属する。