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キヤノン、ビジネス向けインクジェットプリンター『Satera BIJ1300/BIJ2300』など発売

2004年05月19日 18時34分更新

文● 編集部 新海宏一郎

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キヤノン(株)は19日、ビジネス向けのミドルレンジ製品群“Satera(サテラ)”の新製品として、ビジネス向けA4対応インクジェットプリンター『Satera BIJ1300』、同A3対応『Satera BIJ2300』、ならびにビジネス向けA3対応スキャナーユニット『Satera SCAN-200』を5月下旬から順次発売すると発表した。販売時期と販売価格は、BIJ1300が5月下旬で9万8000円(税別)、BIJ2300が6月下旬で12万8000円(税別)、SCAN-200が5月下旬で39万8000円(税別)。

『Satera BIJ1300』 『Satera BIJ2300』
『Satera BIJ1300』『Satera BIJ2300』

同社の調べでは、ビジネス向けミドルレンジクラス(同社ではSateraシリーズ)の高速印刷(A4毎分10枚以上)対応のカラーレーザープリンターは、SOHOなどでは高価でなかなか購入できないという。そのミドルレンジクラスをターゲットに、(株)リコーがインクジェットプリンターとレーザープリンターの両方の技術を採用した独自の“ジェルジェット”プリンター(A4毎分約8.5枚)を2003年11月に発表していることから、同社でもこのクラスの高速カラープリンター市場を広げるべく発表したとのこと。イニシャルコスト(初期購入金額)やランニングコスト(インクなどの消耗品費)を重要視するSOHOなどをターゲットに販売したいという。

『Satera BIJ1300』は、2003年5月に発表された『Satera N1100』の後継にあたるA4対応のビジネス向けインクジェットプリンター。幅1インチの“ワイドヘッド”と新開発のインク吐出制御/色再現処理エンジンを搭載することで、毎分約12枚(A4モノクロ/カラー)、ファーストプリント約11.4秒の高速印刷が可能。また、カラー印刷において文字/写真/図形でそれぞれ色合いを変えて読みやすくなるように自動調節する“オブジェクト別最適画像処理”機能などを搭載する。

印刷方式はバブルジェット方式を採用し、印字ヘッドは黒(Bk)が640ノズル、Y/M/Cが各1280ノズル。解像度は最高2400×1200dpi。インクは黒(Bk)が顔料系、Y/M/Cが染料系で、4色独立のインクタンクを採用する。印刷コストはモノクロ2.4円、カラー8.4円(同社調べ)。対応用紙はA4~ハガキ。給紙量は標準カセットに250枚、オプションの増設カセットユニットを併用することで最大1350枚までセット可能。

インクタンク インク交換の様子
インクタンクインク交換の様子

インターフェースはUSB 1.1。オプションで10/100BASE-TX対応のネットワークカード(NB-13FB)や新潟キヤノテック(株)のIEEE 802.11b準拠の無線LANアダプター『NetHawk RF-110E』に対応する。対応OSはWindows 95/98/Me/NT 4.0/2000/XP、Windows Server 2003、Mac OS 8.6以降、Mac OS X。本体サイズは、幅488×奥行き504×高さ269mm、重量約14kg。CPUはSH7709Aを搭載し、メモリーは16MBを搭載する。電源はAC100Vで、消費電力は最大40W、待機時が13W以下。アプリケーションとして、ステータス確認ソフト『GARO Status Monitor』などが付属する。

インクヘッド
インクヘッド

『Satera BIJ2300』は、A3ノビサイズに対応した上位モデル。印刷速度(A4サイズ)や消費電力、インターフェース、対応OSなどは1300と同等。本体サイズは幅601×奥行き662×高さ269mm、重量が約18kg。メモリーは24MBを搭載する。給紙量は標準カセットに250枚、オプションの増設カセットユニットを併用することで最大600枚までセット可能。

お詫びと訂正:当初、BIJ1300とBIJ2300の標準カセットの給紙量がともに500枚と記載していましたが、正しくはBIJ1300とBIJ2300ともに250枚です。ここにお詫びし訂正いたします。
『Satera SCAN-200』
『Satera SCAN-200』

『SCAN-200』は、A3サイズ読み取りに対応したフラットベッド型のスキャナーユニット。2002年9月に発表されたA4対応『SCAN-100』の上位モデルにあたる。スキャンしたドキュメントを自動的にパソコンやサーバーに保存する“Scan to PC”機能や、PDF/JPEG/TIFF形式に変換して電子メールの添付ファイルとして配布する“Scan to E-mail”機能、スキャンデータを本体のパラレルポートに接続したプリンター(対応プリンター:LBP-5800/5700/1910/3800/3700)に直接送出してコピー機として利用できる“Scan to Print”機能を搭載する。

センサーにはカラーCCDを搭載し、光学解像度は600×600dpi。スキャン速度は毎分30枚(A4、ADF使用時)。インターフェースは10/100BASE-TX、パラレル。本体サイズ/重量は、幅589×奥行き514×高さ360mm/12.7kg。消費電力は動作時27W、節電時16W。Scan to PCの対応OSは、Windows 98/Me/NT4.0/2000/XP、Windows Server 2003、Solaris 2.6以降、Liunx、Mac OS X。アドレスの入力などに使用する専用キーボードなどが付属する。

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