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東芝、高画質TV表示機能付き15.4ワイドノートパソコン“dynabook VXシリーズ”など2004年夏モデル第2弾を発表

2004年05月24日 15時16分更新

文● 編集部 佐久間康仁

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“dynabook VXシリーズ”
“dynabook VXシリーズ”。写真は外付けTVチューナーボックスが標準添付の上位モデル(型番:dynabook VX/2W15LDSTW)

(株)東芝は21日、今月6日に発表した“dynabook EX/TX/CXシリーズ”に続く2004年夏モデルの第2弾として、地上アナログ放送対応TVチューナーボックス標準添付モデルを含む15.4インチワイド液晶ディスプレー搭載のA4ノートパソコン“dynabook VXシリーズ”、モバイルPentium 4またはCeleron搭載で実売20万円を切るハイコストパフォーマンスなA4ノートパソコン“dynabook AXシリーズ”の2シリーズ4製品を6月中旬に発売すると発表した。価格はオープンプライスで、編集部による予想実売価格と主なスペックは以下のとおり。

dynabook VX/2W15LDSTW
Pentium M-1.50GHz/GeForce FX Go5200/80GB HDD&DVDマルチプラスドライブ内蔵/外付けTVチューナー標準添付
dynabook VX/2W15LDSW
Pentium M-1.50GHz/GeForce FX Go5200/80GB HDD&DVDマルチプラスドライブ内蔵
dynabook AX/2528PDS
モバイルPentium 4-2.80GHz/ATI MOBILITY RADEON 7000IGP/60GB HDD&DVDマルチプラスドライブ内蔵
dynabook AX/2525CMS
Celeron-2.50GHz/ATI MOBILITY RADEON 7000IGP/40GB HDD&CD-R/RW&DVD-ROM対応コンボドライブ内蔵

液晶TV並みの高画質化機能を搭載

“dynabook VXシリーズ”の背面
“dynabook VX”の天面

dynabook VXシリーズは、1280×800ドット/1677万色表示のワイド15.4インチ“高輝度Clear Super View”液晶ディスプレーを内蔵する、AV志向のA4ノートパソコン。輝度を従来の170cd/m2から220cd/m2に約30%向上。さらに、グラフィックスアクセラレーターチップ(GeForce FX Go5200)に入力するアナログ映像信号、およびグラフィックスアクセラレーターから液晶ディスプレーに出力するデジタル映像信号を補正する専用LSIを搭載、画質調整には同社のTV開発担当者も参加したという。専用LSIとソフトウェア補正によって、

ブラック/ホワイトエンハンサ
デジタルシャープネス
色補正
標準的な“スタンダード”、暗い場所で見るために色をおとなしくした“シアター”、より色鮮やかに調整する“ダイナミック”の3レベル
デジタルオーバードライブ
応答速度が遅くなる中間調領域に高めの電圧をかけることで、パネルの応答速度が改善し、残像感が減る効果が得られる
エッジエンハンサ
デジタルノイズリダクション
3次元Y/C分離
10bitADコンバート

という8つの高画質化機能を実現する。これらのうち、上から4つはTV/DVD/ビデオ入力映像表示の全画面表示で、下の4つはビデオ入力映像でのみ機能する(設計上の仕様)。また、同じ回路設計でも液晶パネルの個体差によって色味が変わってくるが、製造時に差を感じない程度まで調整しているという。

“dynabook VX”の4側面
“dynabook VX”の4側面。上から前面/背面/左側面/右側面

さらに、ビデオ入力(アナログ信号)もしくはIEEE 1394経由のDV入力(デジタル信号)を、MPEG-2ファイルに変換しながら直接DVD-RAM(DVD-VR形式)またはDVD-RW(DVD-Video形式)に記録する“ダイレクトレコーディング機能”を搭載。いったんHDDにキャプチャーして、MPEG-2ファイルに変換、DVDオーサリングソフトなどで書き出す方法に比べて、ひとつ操作手順でオリジナルDVD作成が可能となる。

パソコンとしての主なスペックは2機種とも共通で、CPUにPentium M-1.50GHz、チップセットにIntel 855PMを採用。メモリーはPC2700対応DDR SDRAM256MB(最大2GB)、グラフィックスアクセラレーターは米エヌビディア(NVIDIA)社のノートパソコン向け2D/3DグラフィックスアクセラレーターチップGeForce FX Go5200(ビデオメモリー64MB)を搭載する。

HDDは80GB、光ドライブはDVD-RAMおよびDVD±R/RWに対応するDVDマルチプラスドライブ(同社では“DVDスーパーマルチドライブ”と呼称)を内蔵する。書き込み性能は、DVD-RAM最大2倍速/DVD-R最大4倍速/DVD-RW最大2倍速/DVD+RW最大2.4倍速/DVD+R最大2.4倍速/CD-R最大16倍速/CD-RW最大8倍速。また、Windowsを起動せずにDVD-Videoの再生/表示を行なう“クイックDVD”機能を搭載。付属リモコン(受光部は本体内蔵)での操作が可能。液晶ディスプレーとキーボード部をつなぐヒンジ部には、harman/kardon製スピーカーを内蔵する。

通信機能はIEEE 802.11b/g準拠の無線LAN機能と10/100BASE-TX準拠のEthernet、世界61地域対応のV.90準拠56kbpsファクスモデムを搭載。拡張スロットはPCカード(TypeII×1、CardBus対応)とSDメモリーカードスロットを内蔵する。インターフェースはUSB 2.0×4、IEEE 1394×1、アナログRGB出力、ビデオ入力×1、S-Video出力×1、オーディオ入出力など。

バッテリーはリチウムイオンタイプで、駆動時間は約3.5時間(JEITA測定法1.0による同社測定値)。プレインストールOSはWindows XP Home Edition SP1a、プレインストールアプリケーションはMicrosoft Office Personal Edition 2003、Microsoft Office OneNote 2003など。本体サイズと重量は、幅360×奥行き270×高さ35.9(最薄部25.4)mm/約2.8kg。


“dynabook AXシリーズ”
“dynabook AXシリーズ”

dynabook AXは、同社の夏モデルでは、唯一Pentium M以外のCPUを搭載するノートパソコン。角に丸みを持たせた“ラウンドフォルム”の新筺体を採用する。CPUは上位機種がモバイルPentium 4-2.80GHz、下位機種はCeleron-2.50GHzを搭載。カナダATIテクノロジーズ社のグラフィックスアクセラレーター内蔵チップセットATI MOBILITY RADEON 7000IGPを採用し、メインメモリーから最大128MBをビデオメモリーとして共用する。液晶ディスプレーはどちらも15インチXGA/1677万色表示で、上位機種がつるつるの表面処理で発色を高めた“Clear SuperView”液晶ディスプレー、下位機種は“SuperView”液晶ディスプレーを内蔵。

メインメモリーはPC2100対応DDR SDRAM256MB(最大1.2GB)、HDDは上位機種が60GB、下位機種は40GBを搭載。光ドライブは上位機種がdynabook VXと同じDVDマルチプラスドライブ、下位機種はCD-R/RW&DVD-ROM対応コンボドライブ(CD-R最大24倍速/CD-RW最大10倍速/CD24倍速/DVD8倍速)を内蔵する。



“dynabook AX”の天面 “dynabook AX”の4側面
“dynabook AX”の天面“dynabook AX”の4側面。上から前面/背面/右側面/左側面

このほかのスペックは2機種共通で、通信機能は10/100BASE-TX対応Ethernet、および世界61地域対応のV.90準拠56kbpsモデムを搭載。拡張スロットはPCカード(TypeII×1、CardBus対応)を装備。インターフェースはUSB 2.0×3、IEEE 1394×1、パラレル×1、アナログRGB出力、S-Video出力×1、オーディオ入出力など。

バッテリーはリチウムイオンタイプで、駆動時間は上位機種が約1.5時間、下位機種は約2.0時間(JEITA測定法1.0)。プレインストールOSはWindows XP Home Edition SP1a、プレインストールアプリケーションはMicrosoft Office Personal Edition 2003、Microsoft Office OneNote 2003など。本体サイズと重量は、幅343×奥行き282×高さ49.5(最薄部37.5)mm/約3.5kg。

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