このページの本文へ

クリエイティブメディア、米E-MUのハイエンド向けオーディオ製品を扱う新ブランド“Creative Professional”を発表──24bit/192kHz対応AD/DAコンバーター搭載サウンドカードも発売

2004年06月11日 13時58分更新

文● 編集部 新海宏一郎

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

クリエイティブメディア(株)は11日、シンガポールCreative Technology社の傘下の米E-MU Systems(イーミュシステムズ)社が開発し、エンソニック・ジャパン(株)が日本語マニュアル(PDF)を添付して5月31日まで販売していたプロフェッショナルオーディオ向け製品を、新ブランド“Creative Professional(クリエイティブ プロフェッショナル)”として販売すると発表した。併せて24bit/192kHzに対応したAD/DAコンバーターを搭載したPCIスロット用サウンドカード『Creative Professional E-MU 0404(クリエイティブ プロフェッショナル イーミュ)』を6月下旬に販売する。価格はオープン。同社直販サイト“クリエイティブオンラインショップ”での販売価格は1万5540円。

Creative Professionalブランドの新設は、電子楽器、サンプラー、DTM機器などを扱うE-MU SystemsのE-MUシリーズの販売をエンソニック・ジャパンから移し、個人向けサウンドカード“Sound Blaster”シリーズと合わせ音楽製品のラインナップを広げるというもの。なお、従来E-MU製品などの販売を行なっていたエンソニック・ジャパンは、5月31日をもって販売と一部製品のサポートを終了している(サポート終了製品はこちらを参照)。今後、クリエイティブメディアが販売するE-MU製品は、クリエイティブメディアがサポートを行なう。

“Creative Professional”ブランドとして6月中旬より販売される5製品

『Creative Professional E-MU 1212M』 『Creative Professional E-MU 1820M』 『Creative Professional E-MU 1820』
『Creative Professional E-MU 1212M』『Creative Professional E-MU 1820M』『Creative Professional E-MU 1820』
『Creative Professional Emulator X Studio』 『Creative Professional Emulator X』
Creative Professional
『Creative Professional E-MU 1212M』
S/N比120dB、24bit/192kHzに対応したAD/DAコンバーターを搭載したハイエンド向けサウンドカード
2万6040円
『Creative Professional E-MU 1820M』
1/4インチバランス入出力、フォノ入力、スピーカー出力、2chのMIDI入出力などを搭載した外付けボックスを同梱したDTMクリエーター向けオーディオシステム
6万2790円
『Creative Professional E-MU 1820』
1820Mからデジタル機器間で同期が可能なワードクロックとSMPTE対応の『Syncドーターカード』を省略した廉価版
5万2290円
『Creative Professional Emulator X Studio』
E-MU 1820Mにソフトウェアサンプラー『Emulator X』を同梱したサンプリングシステム
7万3290円
『Creative Professional Emulator X』
Emulator X Studioに同梱されているE-MU 1820MをE-MU 1212Mに変更した廉価版
4万1790円


『Creative Professional E-MU 0404』
『Creative Professional E-MU 0404』

今回発表された『Creative Professional E-MU 0404』は、アナログ/デジタル/MIDI入出力端子を装備しスタジオ録音などを行なうプロフェッショナルユーザー向けサウンドカード。32bitアーキテクチャー(アキュムレーター精度(※1)は67bit)の高精度“E-DSPチップ”を搭載することでCPUに負担をかけずに各種エフェクトやオーディオルーティングの処理が可能。また、量子化数24bit/サンプリング周波数192kHz、S/N比116dBに対応した旭化成エレクトロニクス(株)のデジタル音声をアナログ音声に変換するD/Aコンバーター『AK4395』と、量子化数24bit/サンプリング周波数192kHz、S/N比111dBに対応した日本テキサス・インスツルメンツ(株)のA/Dコンバーター『PCM1804』を搭載(同社の個人向けサウンドカード“Sound Blaster Audigy 2”シリーズは全チャンネルS/N比108dB)することで、楽器や音声の微細なニュアンスやスタジオの雰囲気を再現しやすくしているという。

※1 アキュムレーター精度 演算結果を一時的に記憶するレジスターの精度。アキュムレーターの精度が高いと演算誤差が少なく高音質になる。

主な仕様は、サンプリング周波数が44.1/48/96kHz、ビットレートが16/24bit。インターフェースは、アナログ入出力(RCAピンジャック)/光デジタル入出力(S/PDIF、角型)/同軸デジタル入出力(ピンジャック)/MIDI入出力。対応オーディオデバイスドライバーはMME/WDM(48kHzまで)/DirectSound/ASIO 2.0。対応OSはWindows 2000(SP4)/XP SP1以上。カードサイズは幅156×高さ107mm。PCIスロット(2.1以上)を搭載し、Pentium III-500MHz以上のCPUを搭載したパソコンが必要。ソフトウェアとして、(株)スタインバーグ・ジャパンの音楽編集ソフト『Steinberg Cubasis VST 4.0 E-MUエディション日本語版』『Steinberg WaveLab Lite 2.5 E-MUエディション日本語版』などが付属する。

オプションとして、業務用デジタルオーディオ同期インターフェース『Sync ドーターカード』(価格未定)や、サンプリングソフト『Emulator X』(価格未定)などを用意する。



カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン