松下電器産業(株)は30日、“DIGA”シリーズの最上位モデルとして、片面2層記録のBlu-rayディスク(容量50GB)に対応したビデオレコーダー『DMR-E700BD』を7月31日に発売すると発表した。価格はオープンプライスで、編集部による予想実売価格は30万円前後。
“DIGA”『DMR-E700BD』 |
“DIGA”『DMR-E700BD』は、片面2層記録で50GBの容量を持つBlu-rayディスクに対応したDVD/Blu-rayビデオレコーダー。地上デジタル/BSデジタル/110度CSデジタル放送および地上アナログ放送のチューナーを内蔵し、デジタルハイビジョン放送(ビットレート24Mbps)を50GBディスク使用時で約4時間30分録画できる(“コピーワンス”番組も録画可能)。映像処理エンジンとしては、“DIGA”シリーズに搭載されている“DIGAエンジン”に加え、同社の薄型テレビに採用されている“PEAKSプロセッサ”も搭載し、オーバーサンプリング148MHzによるビデオのDA変換(ハイビジョン時)や録画画質を向上させる“スーパーハイブリッドVBR制御”を備える。
対応メディアは、録画が23/25/50GBのBlu-rayディスク(シールドタイプカートリッジ対応)、DVD-RAM、DVD-R(4倍速メディアサポート)、再生がBlu-ray、DVD-RAM、DVD-R、DVD-Video、音楽CD(CD-R/RWを含む)。同社によると、現在仕様策定中の再生専用Blu-rayディスクには対応せず、決定した仕様次第ではバージョンアップにより対応する可能性もあるという。また、DVD-RAM/Rの再生では、“追っかけ再生”や“タイムワープ(同時録画再生)”などのタイムシフト再生機能を持つ(Blu-rayでは使用できない)。なお、DVD-RAM/Rには“コピーワンス”番組の録画はできない。
ディスクに録画した番組を一覧する“プログラムナビ”は、テキストによる一覧(画面左)と画像リストによる一覧(右)の2パターンが選択できる。なお、操作系はプルダウンメニューを基本とした設計になっているとのこと |
地上デジタル/BSデジタル/110度CSデジタル放送および地上アナログ放送のテレビ番組ガイド(EPG)に対応し、録画予約や録画番組のタイトル自動設定、放送時間延長(デジタル放送のみ)、ジャンルや出演者などによる番組検索などが可能。ドライブ部は、カートリッジタイプのBlu-rayおよびDVD-RAMディスクに対応したローディング機構およびカートリッジシャッターの開閉機構、トレイを採用。密閉型のドアを備え、防塵性能と耐振動特性に優れているとしている。
“『DMR-E700BD』の背面 |
インターフェース類は、アンテナ受信入端子力が地上アナログ/地上デジタル入力/BSおよび110度CS入力が各1系統、S映像端子/コンポジット映像端子/2チャンネルアナログ音声端子がそれぞれ入力3系統/出力2系統、D映像出力端子(D1およびD3対応)が1系統、光デジタル音声出力端子(光角型コネクター)が1系統、10BASE-TのEthernetポートを装備する。本体サイズは幅430×奥行き406×高さ120mm、重量約9.1kg。本体パッケージにはリモコンが付属する。
『DMR-E700BD』と同日に発売される片面2層/50GBのBlu-rayディスク | 片面2層Blu-rayディスクの構造。従来の記録層とカバー層の間にもう1層追加された形になっている |
また、本製品の発表にあわせ、同社より片面2層/50GBおよび片面1層/25GBのBlu-rayディスクも発売される。いずれもカートリッジタイプで、価格はオープンプライス。編集部による予想実売価格は、片面2層タイプが7500円前後、片面1層タイプが3500円前後。
パナソニックAVCネットワークス社ホームAVビジネスユニット長の周田悦治氏 | DVDビデオレコーダーの普及率予測 |
日本とギリシアでは6時間の時差があるため、今年のオリンピックは録画してみるユーザーが多いのではないか、と松下は予測する |