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ソニー、“P”シリーズで720万画素のハイスペックデジタルカメラ『DSC-P150』を発表

2004年08月03日 15時13分更新

文● 編集部 伊藤咲子

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ソニーマーケティング(株)は3日、デジタルカメラ“サイバーショット”シリーズの新製品『DSC-P150』を発表した。横長デザインのコンパクトなデジタルカメラ“P”シリーズとしては、初の700万画素を超えるモデル。サイバーショットの春モデル(500万画素の4機種)は女性層・男性シニア層をメインターゲットにしていたが、今回発表されたDSC-P150はスペック重視の20~30代独身男性をメインターゲットにしている。9月17日発売で、価格はオープンプライス。編集部による予想実売価格は6万円前後。

DSC-P150
DSC-P150

DSC-P150は、有効720万画素(総740万画素)の1/1.8インチ“Super HAD CCD”を採用したのが最大の特徴。解像度が高くなることで、CCDの1画素のセルサイズが小さくなり光を取り込む量が減るため、ノイズが出やすくなるというデメリットがあるが、同社独自の画像処理システム“リアル・イメージング・プロセッサー(RIP)”によって、ノイズの低減とより忠実な色再現を可能にしたという。またRIPにより、画像処理を高速化することで起動時間/撮影間隔/シャッターラグを短縮したり、消費電力も抑えた(従来比で約30%)という。レンズには焦点距離がf=7.9~23.7mm(35mmフィルム換算で38~114mm)/F2.8~5.2のカール ツァイス“バリオ・テッサー”(レンズ構成は5群7枚)を搭載し、光学3倍ズームに対応する。光学ズームとデジタルズームを組み合わせると、最大約14倍のズームアップが可能。最短撮影距離は50cm(マクロ時は6cm)。絞りとシャッタースピード(絞り2段階、シャッタースピード:30~1/1000秒)を調節できるマニュアル撮影も行なえる。

本体サイズは、有効510万画素の春モデル『DSC-P100』と同じ幅51.5×奥行き26.6×高さ108.0mm/重さ183g(撮影時質量)で、それ以前のモデルと比べて約9mm薄い。また、二段沈胴式レンズを採用し、ボタンを背面にレイアウトすることで、撮影時以外は正面に凹凸がほぼない“フルフラットボディ”デザインとなっている。外装は梨地加工のアルミニウム素材で、正面はヘアライン加工され、ダイヤカットによる“Cyber-Shot”ロゴが施されている(同じくフルフラットボディのDSC-P100にはヘアライン加工が施されていない)。背面のTFT液晶パネルは、約1.8インチ(13万4000画素)。

DSC-P150(ブラック) DSC-P150(シルバー)
DSC-P150(ブラック)DSC-P150(シルバー)

本体の起動時間は約1.3秒で、シャッターラグは約0.3秒、レリーズラグは約0.01秒、撮影間隔は約1.5秒(3072×2304ドット撮影時、同社実測値)。バッテリーパック『NP-FR1』を採用し、バッテリー持続時間は約160分で、最大約320枚の撮影が可能(CIPA規格に基づく測定方法によるもの)。

記録解像度/記録形式は、静止画が最大3072×2304ドット/JPEGで、音声付きの動画が640×480ドット(毎秒約30フレーム)/MPEG-1。記録枚数/記録時間はメモリースティックの容量に依存するが、付属する32MBのメモリースティック使用の場合で、3072×2304ドットの静止画が最大18枚、640×480ドットの動画が最大約1分20秒記録可能。最大記録サイズでの連写間隔は約1.1秒で、連写枚数は約5枚。新機能として、マクロ/フラッシュ/セルフタイマー機能への切り替え時に誤動作を防ぐためアイコンを短時間拡大表示する“アイコン拡大表示”機能、撮影直後に撮った静止画を約2秒間自動再生する“オートレックレビュー”中に次の撮影に移るためにシャッターを半押しするとレビューが解除される“オートレックレビューキャンセル”機能を搭載する。また、ダイレクトプリントの規格“PictBridge(ピクトブリッジ)”に対応し、プリント手順が簡略化されたほか、USB接続したプリンターがサポートする用紙サイズ(USレター/L判/10×15cm/ハガキ/A4/プリンターの標準設定)をDSC-P150側で選択できるようになった。

対応する記録メディアは、メモリースティック/メモリースティック PRO/メモリースティック デュオ/メモリースティック PRO デュオ。インターフェースは、マルチ端子、AV出力(マルチ端子)、USB端子(USB 2.0 Hi-Speed、マルチ端子)。主な付属アクセサリーは、NP-FR1、ACアダプター、32MBのメモリースティック、マルチ端子専用USB/AVケーブル。Windows用の静止画/動画加工編集ソフト『Picture Package Ver.1.0』と、MacOS X用の静止画/動画加工編集ソフト『ImageMixer VCD2』を同梱する。本体カラーは、ブラックとシルバーの2色。コンバーションレンズやケースなどのオプション製品はDSC-P100のものが使えるほか、新たに本皮素材キャリングケース『LCS-PHE』(4935円)を本体と同時に発売する。LCS-PHEはベルトを通せるループを備えるほか、ショルダーストラップが付属する。予備バッテリーやメモリースティックが収納できるミニケースも同梱される。

なお、同社のECサイト“ソニースタイル”では、9月10日に先行販売を開始する予定(価格や出荷日など詳細は現在未定)。(株)吉田の“吉田カバン”ブランドのオリジナルケースの販売なども検討しているという。


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