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キヤノン、“PowerShot”シリーズの新モデル5機種を発表──PowerShot初のカラーバリエーションモデルも


2004年8月20日

PowerShot G6/S70

キヤノン(株)とキヤノン販売(株)は20日、レンズ一体型デジタルカメラ“PowerShot”シリーズ5機種を9月中旬に発売すると発表した。ラインナップは、上級者向けで710万画素CCDを搭載した『PowerShot G6』と、中級者向けで710万画素CCDを搭載した『PowerShot S70』、少し使い慣れた初級者向けで500万画素CCDを搭載した『PowerShot A95』、400万画素CCDを搭載した『PowerShot A85』、デジタルカメラを初めて使う初心者向けで320万画素CCDを搭載した『PowerShot A400』。価格はすべてオープンプライスで、編集部による予想販売価格は、PowerShot G6が8万円前後など。

『PowerShot G6』
『PowerShot G6』
『PowerShot S70』
『PowerShot S70』
『PowerShot A95』
『PowerShot A95』
『PowerShot A85』
『PowerShot A85』
『PowerShot A400』
『PowerShot A400』
キヤノンのレンズ一体型デジタルカメラ(PowerShot/IXY DIGITAL)のラインナップと位置付け
上級者向け
『PowerShot Pro1』 継続販売
『PowerShot G6』 新発売(予想販売価格:8万円前後)
中級者向け
『PowerShot S70』 新発売(予想販売価格:6万5000円前後)
『PowerShot S60』 継続販売
『PowerShot S1 IS』 継続販売
初級者向け
『PowerShot A95』 新発売(予想販売価格:4万円前後)
『IXY DIGITAL 500』 継続販売
『PowerShot A85』 新発売(予想販売価格:3万5000円前後)
初心者向け
『PowerShot A400』 新発売(予想販売価格:2万5000円前後)
『IXY DIGITAL 30a』 継続販売
『IXY DIGITAL L』 継続販売

コンパクトに変身したハイエンド向けデジタルカメラ『PowerShot G6』

『PowerShot G6』
『PowerShot G6』

『PowerShot G6』は、2003年6月に発表した『PowerShot G5』の後継機種にあたり、有効710万(総740万)画素CCDと光学4倍ズームレンズを搭載した上級者向けデジタルカメラ。 G5から大幅に機能強化が行なわれており、主な変更点は下記のとおり。



記録素子の変更
有効500万画素CCD→有効710万画素CCD
AF測距点の変更
1点AF→9点“AiAF”
AFスピードの短縮(同社測定)
Continuous AF時:約55%短縮
Single AF時:約45%短縮
ズームスピードの短縮(ワイド端〜テレ端)
約2.5→約1.8秒
起動時間の短縮(ディスプレー表示時)
約3.8→約3.0秒
液晶ディスプレーの大型化
1.8インチ→2.0インチ(解像度は同等)
マクロモードの改善
テレ端で5cmまで寄れる“スーパーマクロモード”の搭載

レンズは、光学系の分光特性を710万画素CCDの感度特性に合わせて最適化した同社独自の“キヤノンレンズ”を採用したほか、色再現パラメーターのチューニングを施した画像処理エンジンを採用したことで従来機種と比べて色にじみが低減したという。液晶ディスプレーは、1.8インチから2.0インチに拡大され、ディスプレーを回転して自分撮りや接写時に見やすい角度で撮影できる“バリアングル”タイプ(横開き:180度、縦回転:前180度/後ろ90度)を採用する。従来、5cmの近接撮影はワイド端側でしかできなかったが、今回テレ端側でも約5cm(G5は約15cm)まで寄れる“スーパーマクロモード”を搭載した(ワイド端でも最短5cm)。これにより背景の少ない(映り込みが少ない)近接撮影が可能になったという。また、“シャッタースピード優先”や“絞り優先”モード時において適正な露出が得られなかった場合に、カメラが強制的に適正露出に設定する“セーフティシフト機能”を搭載した。たとえば、“シャッタースピード優先”の設定で適正露出が得られない場合、カメラが強制的にシャッタースピードを変更し、適正露出が得られるように調整するという。

正面と背面の比較
正面(上)と背面(下)の比較。左がG6
天面
天面の比較。上がG6
G5との比較

本体デザインにも大幅な改良が加えられ、内部デバイスのレイアウトを見直し、G5と体積比で約10%の小型化を実現したほか、一眼レフカメラ並のホールディングを実現したという大型のラバークリップを装備した。また、光学ファインダーは鏡胴によるケラレの発生しない位置に変更しているという。

また従来製品同様、独自開発の映像エンジン“DIGIC”を搭載するほか、明るい環境下などで3段階分の減光が可能な光量調整フィルター“NDフィルター”を内蔵している。同社では、ボケ味を演出した撮影やスローシャッター撮影が可能になるほか、マクロでのストロボ撮影の減光、逆光下の動画撮影時に発生しやすいスミア(※1)の削減にも効果があるという。

※1 スミア ヘッドライトや太陽などの強い光がレンズに直接に入ると上下に縞状の線が入る現象。

G6の背面
G6の背面

主な仕様は、撮像素子に1/2.5インチの有効710万(総740万)画素CCDを、レンズに非球面レンズ2枚を含む7群8枚構成の光学4倍ズームレンズ“キヤノンレンズ”を搭載。デジタルズームとの併用で最大約16倍まで対応する。焦点距離はf=7.2〜28.8mm(35mmフィルムカメラ換算時:35〜140mm相当)。レンズの明るさを示すF値は2.0〜3.0。シャッター速度は15〜1/2000秒(1.3秒以上の露光ではノイズリダクション処理が自動的に有効になる)。ISO感度はオート/50/100/200/400。連写速度は毎秒約2.0枚で最大128枚まで撮影可能。静止画の記録解像度は最大3072×2304ドットで、記録フォーマットはJPEG形式(DCF 1.0/DPOF Ver.1.1/Exif 2.2準拠)とRAW形式。“レックビュー”(記録直後の画像確認)中であれば、JPEG保存を選択していてもRAW形式での保存が可能。動画撮影は640×480ドット/毎秒10フレームで最大約30秒、および320×240または160×120ドット/毎秒15フレームで最大約3分の連続記録が可能。記録フォーマットはMotion JPEG圧縮のAVI形式となる。

G6のメディアスロットと電池室
G6のメディアスロットと電池室

記録メディアはCFカード(Type I/II)で、32MBのCFカードが付属する。ファインダーは実像式光学ファインダー(視野率約80%)を内蔵する。バッテリーは専用リチウムイオン充電池『BP-511A』を使用し、撮影可能枚数は約300枚(液晶ディスプレーオン時、カメラ映像機器工業会CIPA準拠での測定値)。側面にはUSB端子を備え、USBケーブルを同社製プリンターに直接接続して印刷する同社独自の“カメラダイレクト”機能と、ダイレクトプリントの統一規格“PictBridge(ピクトブリッジ)”に対応する。印刷機能では、新たに撮影した画像を指定したサイズにトリミングして、レイアウト後に印刷する“IDフォトプリント”や撮影した動画を一定間隔でフレーム抽出して、1枚の用紙に印刷する“ムービーフォトプリント”にも対応した(ともにカメラダイレクト利用時)。

本体サイズは幅104.9×奥行き73.1×高さ72.8mm、重量は約380g(本体のみ)。アプリケーションとして画像管理ソフト『ZoomBrowser EX 5.0』(Windows 98 SE/Me/2000/XP対応)、『ImageBrowser 5.0』(Mac OS X 10.1.5〜10.3対応)などが付属する。なお、専用オプションとして、フレアやゴーストの除去に有効なレンズフード『LH-DC30』(同時発売、4725円)やテレコンバーター『TC-DC58N』(1万8900円)、ワイドコンバーター『WC-DC58N』(1万3650円)、スピードライト『220EX』(2万1000円)などに対応する。




710万画素CCDを搭載した高級コンパクトデジタルカメラ『PowerShot S70』

『PowerShot S70』
『PowerShot S70』

『PowerShot S70』は、6月に発表した『PowerShot S60』の上位機種にあたり、1/1.8インチ有効710万(総740万)画素CCDと光学3.6倍ズームレンズを搭載した中級者向けコンパクトデジタルカメラ。 S60からの主な変更点は、CCDを有効710万画素に、筐体をアルミマグネシウム合金に、カラーをダークグレーとブラックのツートンに変更した点など。

『PowerShot S60』との比較写真
『PowerShot S60』(右)との比較写真。外観はカラー以外に大きな変更点はない

S60から引き続き搭載する光学3.6倍ズームレンズは、28mm(35mmフィルムカメラ換算時)相当から撮影でき、35mm相当のデジタルカメラと比較して、より広い画角で撮影が可能。特に室内などの狭い場所での撮影や、大人数での集合写真などに有効だという。また、レンズに薄型、高屈折が特徴の同社独自の“UA(Ultra high refractive index Aspherical)レンズ”(※2)を採用することで、焦点距離が短くなり、小型化(幅112×奥行き42×高さ58mm→幅114×奥行き38.8×高さ56.5mm)と高倍率化(3.0→3.6倍)を実現している。そのほか、従来同様に独自開発の映像エンジン“DIGIC”や、撮影シーンを予測してAF/AE/AWBを最適制御する“iSAPSテクノロジー”、カメラの縦/横位置を検出してAF/AE/AWB制御の精度を高める“SIセンサー”も搭載する。

※2 UAレンズ UAレンズはガラスモールド非球面レンズとして世界最高(2004年8月現在、同社調べ)の屈折率(屈折率:非公表)を持つレンズ。

S70の背面
S70の背面

主な仕様は、レンズに非球面レンズ2枚を含む7群8枚構成の光学3.6倍ズームレンズを搭載。デジタルズームとの併用で最大約15倍まで対応する。焦点距離はf=5.8〜20.7mm(35mmフィルムカメラ換算時:28〜100mm相当)。レンズの明るさを示すF値は2.8〜5.3。シャッター速度は15〜1/2000秒(1.3秒以上の露光ではノイズリダクション処理が自動的に有効になる)。ISO感度はオート/50/100/200/400。連写速度は毎秒約2.0枚で最大128枚まで撮影可能。静止画の記録解像度は最大3072×2304ドットで、記録フォーマットはJPEG形式(DCF 1.0/DPOF Ver.1.1/Exif 2.2準拠)とRAW形式。動画撮影は640×480ドット/毎秒10フレームで最大約30秒、および320×240または160×120ドット/毎秒15フレームで最大約3分の連続記録が可能。記録フォーマットはMotion JPEG圧縮のAVI形式となる。

S70のメディアスロットと電池室
S70のメディアスロットと電池室

記録メディアはCFカード(Type I/II)で、32MBのCFカードが付属する。ファインダーは実像式光学ファインダー(視野率約80%)を内蔵し、ディスプレー用に1.8インチ低温ポリシリコンTFT液晶ディスプレー(約11万8000画素)を採用する。バッテリーは専用リチウムイオン充電池『BP-2LH』を使用し、撮影可能枚数は約140枚(液晶ディスプレーオン時、カメラ映像機器工業会CIPA準拠での測定値)。側面にはUSB端子を備え、G6と同様に“カメラダイレクト”機能と“PictBridge”に対応したほか、パソコン/プリンターと接続し、転送/印刷の準備が完了した際に青に点灯する“イージーダイレクトボタン”を装備する。カメラダイレクト機能有効時には、“IDフォトプリント”や“ムービーフォトプリント”にも対応する。

本体サイズは幅104.9×奥行き38.8×高さ56.5mm、重量は約230g(本体のみ)。アプリケーションとして画像管理ソフト『ZoomBrowser EX 5.0』(Windows 98 SE/Me/2000/XP対応)、『ImageBrowser 5.0』(Mac OS X 10.1.5〜10.3対応)などが付属する。なお、専用オプションとして、2.0倍のテレコンバーターレンズ(TC-DC10、1万2600円)が同時に発売になる。


画像管理ソフト『ZoomBrowser EX 5.0』も今回のモデルチェンジに合わせてバージョンアップしている。前バージョンからインターフェースを変更したほか、表示処理エンジンを高速化することで、RAW画像の編集後のプレビューを素早く(約2秒、従来は約10秒)行なえるようになったという。G6とS70のみに同梱され、他のモデルと前バージョンのユーザーについては年末をめどに無償バージョンアップを予定している。




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