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キヤノン、一眼レフデジタルカメラの新製品『EOS 20D』を発表!9月下旬に販売開始予定

2004年08月20日 14時28分更新

文● 編集部 小板謙次

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キヤノン(株)とキヤノン販売(株)は20日、一眼レフデジタルカメラ『EOS 20D(イオス ニジュウディー)』を発表した。販売形態は、ボディのみの『EOS 20D』ほか『キヤノンズームレンズ EF-S17-85mm F4-5.6 IS USM』とのセット製品となる『キヤノン EOS 20D EF-S17-85 IS U レンズキット』、『キヤノンズームレンズ EF-S18-55mm F3.5-5.6 USM』とのセット製品の『キヤノン EOS 20D EF-S18-55 U レンズキット』といった3種類。

EOS 20D正面 背面
『EOS 20D』

また、このほか、『キヤノン スピードライト 580EX』、『キヤノンズームレンズ EF-S17-85mm F4-5.6 IS USM』、『キヤノンズームレンズ EF-S10-22mm F3.5-4.5 USM』、『キヤノンズームレンズ EF-S18-55mm F3.5-5.6 USM』を同時に発表した。製品の価格と発売時期は以下の表の通り。

製品名 編集部予想実売価格 発売日
キヤノン EOS 20D EF-S17-85 IS U レンズキット 26万円前後 9月下旬
キヤノン EOS 20D EF-S18-55 U レンズキット 21万円前後 9月下旬
キヤノン EOS 20Dボディー 19万円前後 9月下旬

すべての製品には、バッテリーパック『BP-511A』、バッテリーチャージャー『CCG-580』、インターフェースケーブル『FC-400PCU』、ビデオケーブル『VC-100』、ワイドストラップ『EW-100DGR』、RAW画像現像処理ソフト『Digital Photo Professional』に加え、画像取り込みなどのための『EOS Viewer Utility』、『EOS Capture』など収録の『EOS DIGITAL Solution Disk』、『Adobe Photoshop Elements 2.0』が同梱されている。

EOSブランドのデジタル一眼レフ製品は現在、プロカメラマン向けの『EOS-1Ds』『EOS-1D Mark II』、ハイアマチュア向けの『EOS 10D』、一般ユーザー向け『EOS KISS Digital』といったラインナップがある。『EOS 20D』は、製品名からもわかるように『EOS 10D』の後継製品に当たり、ハイアマチュアの市場を狙ったものだ。

製品の主なポイントは以下の通り。

●高画質
8.2M CMOS+DIGIC II
●快速・快適
5コマ/秒、23枚連続撮影
高精細・高速9点AF
起動0.2秒
1/8000秒高速シャッター
●基本機能&システムの充実
EF-Sレンズ装着可能
高品位デザイン・小型ボディー

EOS 10Dの後継機種とは言いながらも、プロカメラマン向けの『EOS-1D Mark II』に盛り込まれている技術を採用している点が目を引く。

■第二世代オンチップノイズ除去回路を搭載

高画質化については、『EOS 10D』の有効画素数630万画素(3088×2056)から820万画素(3520×2342)のCMOSセンサーにアップ(APS-Cサイズ:22.5×15mm)。画素サイズは7.4μmから6.4μmになっている。またEOS-1D Mark IIと同じ第二世代オンチップノイズ除去回路を搭載。ランダムノイズの低減と、固定パターンノイズの除去を行なっており、ノイズについてはEOS 10Dの1/3に抑えられている。

有効画素数820万画素(総画素数850万画素)を実現したCMOSセンサー
有効画素数820万画素(総画素数850万画素)を実現したCMOSセンサー(APS-Cサイズ:22.5×15mm)

ノイズ低減に対する要望はそんなに多いのかとのASCII24編集部の質問に対して同社では「高ISOで使いたいという要望が結構あった。例えば暗い体育館でバスケットボールの試合を撮影したいといったケースなど、被写体をとらえようとするとISO感度を上げたいという要望がでてくる。それ以外にも天体撮影とか夜景とか、別の次元の要望も結構あった」と回答した。また、高輝度、高感度になってくるとノイズとの戦いになってくるという技術的な面に触れ、センサー自体の暗電流も75%に低減していると話した。ちなみにノイズ除去回路は固定パターンノイズ除去回路、低ノイズゲインアンプ、オフセット除去回路、低ノイズ高速アンプという設計になっているが、EOS 10Dでは固定パターンノイズの除去とオフセット除去をかねた回路が2個搭載されていたという。なお、6.4μという画素サイズで高ISO感度を実現するために、マイクロレンズ間のギャップを1/3にすることによって感度を維持する工夫を行なっている。

ローパスフィルターもEOS-1D Mark IIと同じ3枚構成
ローパスフィルターもEOS-1D Mark IIと同じ3枚構成

画像処理エンジンにはEOS-1D Mark IIと同じ『DIGIC II』を搭載しているのも特徴。EOS 10Dと比較すると低消費電力を実現する一方で、被写体の色再現性、オートホワイトバランスの精度をアップしている。ローパスフィルターもEOS-1D Mark IIと同じ3枚構成となっている。

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