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松下電器産業、2番組同時録画“どっちも録り”機能搭載DVD/HDDレコーダーなど“DIGA”シリーズを発表


2004年9月13日

松下電器産業(株)は8日、DVD/HDDビデオレコーダー“DIGA(ディーガ)”シリーズの新製品として、400GBのHDDを搭載し、ネットワーク経由で映像の視聴が可能な『DMR-E500H』など5製品を発表し、新製品発表会を都内のイベント会場で開催した。各製品の主な特徴や発売日、編集部による予想実売価格(メーカーの設定はすべてオープン)は以下のとおり。


冬商戦に向けて新たに5機種が市場に投入された“DIGA”
『DMR-E500H』
400GB HDD/DVD-RAM/Rドライブ(8倍速)/地上アナログ(VHF、UHF、CATV)&BSアナログ対応チューナー/SDメモリーカードスロット(動画、静止画対応)/EPG(G-GUIDE)/ネットワーク経由での再生機能/ジョグシャトル対応リモコン
9月21日出荷予定日 18万8000円前後
『DMR-E330H』
250GB HDD/DVD-RAM/Rドライブ(8倍速)/地上アナログ(VHF、UHF、CATV)対応チューナー×2/SDメモリーカードスロット(静止画対応)/EPG(G-GUIDE、野球延長機能搭載)/ジョグシャトル対応リモコン
10月21日出荷予定 13万5000円前後
『DMR-E220H』
160GB HDD/DVD-RAM/Rドライブ/(8倍速)/地上アナログ(VHF、UHF、CATV)対応チューナー×2/SDメモリーカードスロット(静止画対応)/EPG(G-GUIDE、野球延長機能搭載)/ジョグシャトル対応リモコン
10月21日出荷予定 11万円前後 
『DMR-E250V』
160GB HDD/DVD-RAM/Rドライブ(4倍速)/VHSデッキ/地上アナログ(VHF、UHF、CATV)対応チューナー/EPG(G-GUIDE)/ジョグシャトル対応リモコン
9月21日出荷予定 12万3000円前後
『DMR-E87H』
160GB HDD/DVD-RAM/Rドライブ(8倍速)/地上アナログ(VHF、UHF、CATV)対応チューナー/EPG(G-GUIDE)
10月1日出荷予定 8万5000円前後



ネットワーク機能を搭載したフラグシップ機『DMR-E500H』

『DMR-E500H』は“DIGA”シリーズのフラグシップ機で、HDDは400GBを搭載(最大約709時間録画可能)。光ドライブはDVD-RAM/Rドライブを搭載しており、書き込み・書き換え速度はDVD-R最大8倍速、DVD-RAM最大5倍速。4.7GBの映像を書き込むとDVD-Rは約8.7分、DVD-RAMは約12分で完了する。録画モードは“XP(4.7GBのディスクに約1時間可能)”/“SP(同約2時間)”/“LP(同約4時間)”/“EP(同6または8時間)”の4つを搭載している。TVチューナーは地上アナログ(VHF、UHF、CATV)とBSアナログ(BS9のハイビジョン放送を除く)に対応している“ゴーストリダクションチューナー”を搭載している。

フラグシップ機の『DMR-E500H』
同機に搭載されているドライブはDVD-R8倍速、DVD-RAM5倍速のもの

同機には“モバイル&ホームネットワーク”と呼ばれるネットワーク機能が搭載されている。同社が21日にサービスを開始するインターネット接続とTV番組を提供するサービス“DIMORA(ディモーラ)”を利用すれば、パソコンや携帯電話から同機に対して、リアルタイムでの録画設定や画像の送受信が可能。DIMORAは有料番組情報コンテンツ“TVnano/番組サーチ”(月額210円〜)や無料のテレビ番組ガイド“Gガイド”などが提供される“DIGA"向けの番組サイト。登録はDIMORAのホームページから可能だ。また、同機2台をLANに接続すると、一方の機器に録りためた静止画や動画(MPEG-2)を、もう一方の機器で視聴できる機能も搭載した。この機能は、セキュアーな機器から“コピーワンス”などのコピー/視聴コントロールが施された映像をIPネットワーク経由で視聴する規格“DTPC-IP(Digital Transmission Content Protection over IP)”を利用したもので、地上デジタルやBSデジタルなどを録画した映像もネットワーク経由で閲覧が可能だ。本体にはウェブサーバーが内蔵されているため、パソコンで同機にアクセスすることも可能となっており、本体内に保存してある画像やMPEG-4で録画した動画をパソコンで閲覧できる。また、録画されている映像のタイトル編集もパソコンから可能だ。

HOSI
ネットワークで映像を視聴するには、同機をLANで接続するか、パソコンから同機のIPアドレスを指定してアクセスする

本体前面は、PCカードスロットとSDメモリーカードスロットが1つずつ用意されている“SD/PCカードダブルスロット”となっており、各メディアから本体のHDDやDVD-RAMに静止画を記録できる。また、SDメモリーカードには、SD-Video準拠のMPEG-4映像(SD動画)を出力可能で、MPEG-4のSD動画に対応した携帯電話や同社のシリコンビデオカメラ“D-Snap”に接続すれば、屋外で視聴も可能となる。320×240ドットのQVGA映像を、1.5Mbps(30フレーム/秒)で出力する“エクストラファイン”モードを新たに搭載したためコマ落ちなどがなくなり、携帯デバイスで違和感なく視聴できるようになった。

映像には、今年の春モデルから搭載された画像エンジン“NEW ディーガエンジン”を搭載。これは今回発表されたすべての機種に搭載されている。VBR(Variable Bit Rate)録画時に画質を向上させる“スーパーハイブリッドVBR”や、モスキートノイズやブロックノイズを1画素単位で除去できる“インテグレイテッドDNR(デジタル・ノイズ・リダクション)”、横揺れを軽減するTBC(タイム・ベース・コレクター)とランダムノイズを除去する3次元DNR(デジタル・ノイズ・リダクション)により、ビデオデッキを接続してダビングするときに発生する画質劣化を軽減できる“インテリジェント・ダビング DNR”などの機能が搭載されているため、高画質な映像を楽しめるという。また、この機種のみ映像を処理する映像DACは“216MHz/12bitビデオDAC”を採用しているため、映像の階調や解像感、奥行感が再現されるという。

オーディオDACには192kHz/24bitのものを採用し、DVD-Audio 5.1chの再生に対応。最高画質(XPモード)での録画を選択した際には、ドルビーデジタル方式以外にリニアPCMでの録音も可能になった。また、ビデオなどからダビングする際に音声のレベル調整をする“Audio REC ボリューム”と、音声のレベルを画面に表示する“OSD(On Screen Display)レベルメーター”も新たに搭載した。

HOSI
“NEW ディーガエンジン”と“216MHz/12bitビデオDAC”で、高品質な映像を実現する



TVチューナーを2基搭載した『DMR-E330H』『DMR-E220H』

『DMR-E330H』と『DMR-E220H』は、HDDの搭載容量以外は機能がまったく同じ兄弟機。地上アナログ放送に対応したTVチューナーとエンコーダーを独立して2基ずつ搭載するため、HDDに別々の番組を同時に録画できる“どっちも録り”機能を搭載。また、電子テレビ番組ガイド(EPG)のデータに「最大延長は〜」などの文字列が存在すると、自動的に録画予約の終了時間を自動修整。後続番組の終了時刻が自動延長され、録り逃しを防ぐ“野球延長機能”を新たに搭載したのが特徴。

TVチューナーを2基搭載した『DMR-E330H』。HDDは250GBを搭載
『DMR-E220H』は160GB HDDを搭載したモデル
“野球延長機能”は、EPG(G-GUIDE)の文字列を参照して動作する
独立した2つの録画回路の搭載で“どっちも録り”が可能になった

HDDは上位機種の『DMR-E330H』が250GB(最大約443時間録画可能)、下位機種の『DMR-E220H』が160GB(最大約284時間録画可能)を使用。光ドライブはDVD-RAM/Rドライブを搭載しており、書き込み・書き換え速度はDVD-R最大8倍速、DVD-RAM最大5倍速。4.7GBの映像を書き込むとDVD-Rは約8.7分、DVD-RAMは約12分で完了する。録画モードは“XP(4.7GBのディスクに約1時間可能)”/“SP(同約2時間)”/“LP(同約4時間)”/“EP(同6または8時間)”の4つを搭載している。TVチューナーは地上アナログ(VHF、UHF、CATV)に対応。ただし、フラグシップモデルの『DMR-E500H』に搭載されているゴーストリデューサー機能は非搭載となっている。

本体前面にはPCカードスロットとSDメモリーカードスロットが1つずつ用意されており、各メディアに記録された画像を本体のHDDやDVD-RAMに静止画を記録可能。しかし、『DMR-E500H』に搭載されているSD-Video準拠のMPEG-4映像(SD動画)をSDメモリーカードに書き出す機能は搭載されていない。

映像には“NEW ディーガエンジン”だけでなく、“どっちも録り”の際に、独立した2つのチューナーから入力される映像の動きや複雑さに合わせて、2つの映像の圧縮率を別々に制御する“新・リアルタイム VBR”機能も搭載したため、同時に記録しても高画質に録画が可能という。オーディオDACには192kHz/24bitのものを採用し、DVD-Audio 2chの再生に対応。最高画質(XPモード)での録画を選択した際には、ドルビーデジタル方式以外にリニアPCMでの録音も可能だ。


“新・リアルタイム VBR”機能と相互干渉を排除したモジュールにより、高画質な映像を同時録画できるようになる



VHSビデオデッキも搭載した3in1の『DMR-E250V』とベーシックモデルの『DMR-E87H』

『DMR-E250V』はDVD/HDDレコーダーに簡易S-VHSデッキ(S-VHSの対応は再生のみで録画はVHS相当)を搭載してたモデル。主にファミリーユーザーをターゲットにした機種だ。地上アナログ放送(VHF、UHF、CATV)対応のTVチューナーを2基搭載し、DVDまたはHDDとVHSテープに同時録画できるのが特徴。HDDは160GBを搭載(最大約284時間録画可能)。光ドライブはDVD-RAM/Rドライブを搭載しており、書き込み・書き換え速度はDVD-R最大4倍速、DVD-RAM最大3倍速。4.7GBの映像を書き込むとDVD-Rは約15分、DVD-RAMは約20分で完了する。録画モードは“XP(4.7GBのディスクに約1時間可能)”/“SP(同約2時間)”/“LP(同約4時間)”/“EP(同6または8時間)”の4つを搭載している。EPG(G-GUIDE)での録画予約は、HDDやDVD-RAMだけではなく、VHSビデオも可能(ただし、VHSビデオにはG-GUIDEの番組名は入力できない)。1台でHDD/DVD/VHSテープの間でダビングが可能で、VHSからHDDへのダビングの際にはビデオテープの“頭出し信号(VISS)”を読み取り、自動的にプログラムリストを作成する機能が搭載されている。


DVD/HDD/VHSでの記録や再生が1台で可能な『DMR-E250V』

『DMR-E87H』は、今回発表された中で最も安価な機種で、『DMR-E500』に搭載されていたSDメモリーカード/PCJードスロットやネットワーク機能、ゴーストリデューサー機能を非搭載にしたベーシックモデル。HDDは160GBを搭載(最大約284時間録画可能)。光ドライブはDVD-RAM/Rドライブを搭載しており、書き込み・書き換え速度はDVD-R最大8倍速、DVD-RAM最大5倍速。4.7GBの映像を書き込むとDVD-Rは約8.7分、DVD-RAMは約12分で完了する。録画モードは“XP(4.7GBのディスクに約1時間可能)”/“SP(同約2時間)”/“LP(同約4時間)”/“EP(同6または8時間)”の4つを搭載。TVチューナーは地上アナログ放送(VHF、UHF、CATV)対応のものを1基搭載する。


基本的な機能で構成された『DMR-E87H』。HDDやDVDの基本的な録画ができればいいという、割り切ったユーザー向けの製品

各製品の本体サイズ/重量と搭載する入出力端子は以下のとおり。

『DMR-E500H』
幅430×奥行き302×高さ79mm/約5kg、S端子入力×3/コンポジット映像入力×3/アナログ音声入力×3/IEEE 1394×1/S端子出力×2/コンポジット映像出力×2/アナログ音声出力×2/5.1ch出力×1/デジタル音声出力×1、D1/D2映像出力×1/検波入出力端子×1/検波入出力端子×1
『DMR-E330H』
幅430×奥行き302×高さ79mm/約4.8kg、S端子入力×3/コンポジット映像入力×3/アナログ音声入力×3/S端子出力×2/コンポジット映像出力×2/アナログ音声出力×2/デジタル音声出力×1、D1/D2映像出力×1
『DMR-E220H』
幅430×奥行き302×高さ79mm/約4.8kg、S端子入力×3/コンポジット映像入力×3/アナログ音声入力×3/S端子出力×2/コンポジット映像出力×2/アナログ音声出力×2/デジタル音声出力×1、D1/D2映像出力×1
『DMR-E250V』
幅430×奥行き371×高さ89mm/約7.2kg、S端子入力×3/コンポジット映像入力×3/アナログ音声入力×3/S端子出力×1/コンポジット映像出力×2/アナログ音声出力×2/デジタル音声出力×1、D1/D2映像出力×1
『DMR-E87H』
幅430×奥行き274×高さ79mm/約4.2kg、S端子入力×3/コンポジット映像入力×3/アナログ音声入力×3/S端子出力×2/コンポジット映像出力×2/アナログ音声出力×2/デジタル音声出力×1、D1/D2映像出力×1



シェア40%をとるための最強のラインナップが揃った

製品のプレゼンテーションでは、松下電器産業のパナソニックAVCネットワークス社ネットワーク事業グループAVビジネスユニットDVDレコーダーカテゴリーカテゴリーオーナーの河村一郎氏が、今回の全ラインナップの詳細について説明した。まず、今回の5製品の中で主力となるのは、フラグシップ機の『DMR-E500H』ではなく、TVチューナーを2基搭載した『DMR-E330H』や『DMR-E220H』であろうとした。とくに“野球延長機能”や同時に2番組を録画できる“どっちも録り”機能は、たいへん便利で需要もあるはずだと語った。

フラグシップモデルの『DMR-E500H』に搭載されているネットワーク機能にも言及し、コピーコントロールが施された映像をネットワーク経由で視聴するため「民生機で初めて“DTCP-IP”に対応した」と説明。ネットワークの接続設定もUPnP(ユニバーサル・プラグ・アンド・プレイ)に対応しているため初心者でも難しくないはずだと語った。

隔離
松下電器産業パナソニックAVCネットワークス社ネットワーク事業グループAVビジネスユニットDVDレコーダーカテゴリーカテゴリーオーナーの河村一郎氏

DVD/HDDレコーダー市場の拡大については、松下電器産業の常務役員パナソニックマーケティング本部本部長である牛丸俊三氏が解説した。まず今年はオリンピックイヤーということで、新三種の神器と呼ばれる“DVDレコーダー”“薄型テレビ”“デジタルカメラ”といった製品が売れたとデジタル市場の概観を述べた。“DIGA”シリーズについては、国内市場で35%、国内販売累計は150万台に達したと説明。8月現在、国内のDVDレコーダーの世帯普及率は10%を突破し、この冬には350万台の市場規模になるだろうとした。「今後はアナウンス効果で爆発的な普及が始まる。世帯普及率も、この冬には15%に達するだろう。この秋が勝負」と意気込みを語った。

今回5機種を一度に市場に投入したことに関しては、DVD/HDDレコーダーの急速な普及によりユーザー層が多種多様になってきたためとし、マニア層からファミリー層、DVDレコーダー初心者など、いろいろな層をターゲットにした製品をラインナップしなければならないと説明した。今回新機種5モデルを投入したことにより「パナソニックのAV史上、最強のラインナップを用意した」と、この製品群に対する自信をアピール。今回の5機種を投入することにより、最終的なシェアとしては40%以上を確保したいと語った。

松下電器産業の常務役員パナソニックマーケティング本部本部長 牛丸俊三氏
8月時点で、DVDレコーダーの普及率は10%を突破したという。今年中に15%の大台に乗ると予想している
DVDレコーダーとビデオデッキの総数の推移の様子。ビデオから順調に置き換わっているのがわかる
ボーナスに買いたいものの1位はDVDレコーダーという結果が出たという。今回5製品を一気に投入したのは、この需要を見込んでのものだ

(編集部 美和正臣)


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