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ビクター、マイクロドライブに記録するMPEG-2カムコーダー“Everio”『GZ-MC100』『GZ-MC200』を発売


2004年9月14日
“Everio”『GZ-MC200』と『GZ-M1200』
左の女性が手にしているのが、グリップスタイルの“Everio”『GZ-MC200』、右はポケットスタイルの『GZ-MC100』

日本ビクター(株)は14日、東京・銀座の同社新橋ビル内ショールーム“ビクターニッパーズギンザ”にプレス関係者を集め、1インチサイズのCF TypeIIスロット用HDD“マイクロドライブ”にMPEG-2形式で記録する手のひらサイズのカムコーダー“Everio(エブリオ)”『GZ-MC100』(ポケットスタイル)/『GZ-MC200』(グリップスタイル)を10月中旬に発売すると発表した。価格はオープンプライスで、編集部による予想実売価格はGZ-MC100が13万円前後、GZ-MC200が14万円前後(いずれも4GBのマイクロドライブを同梱)。



グリップスタイルのGZ-MC200を構えたところ
グリップスタイルのGZ-MC200を構えたところ
グリップスタイルのGZ-MC100を構えたところ
ポケットスタイルのGZ-MC100を構えたところ
日本ビクターのショールーム“ビクターニッパーズギンザ”1
日本ビクターのショールーム“ビクターニッパーズギンザ”2
JR新橋駅からほどちかい、日本ビクターのショールーム“ビクターニッパーズギンザ”には、新ブランド“Everio”のポスターが一面に張られていた

発表会には、AV&マルチメディアカンパニー カムコーダーカテゴリー長の北見雅則氏、同 技術統括部長兼商品企画部長の並木康臣氏、技術統括部技術総括責任者カムコーダー担当の市村 洋氏、商品企画部カムコーダーグループ グループリーダーの都築邦雄氏らが出席し、開発の背景や狙いなどを説明した。

AV&マルチメディアカンパニー カムコーダーカテゴリー長の北見雅則氏
AV&マルチメディアカンパニー カムコーダーカテゴリー長の北見雅則氏

最初に北見氏が、「本日東京を皮切りにシンガポール、上海(中国)、オーストラリア、欧州、ニューヨーク(米国)と、時差はあるものの本製品を同時発表した。発売も全世界でほぼ同じ10月中旬を予定している。1インチHDDは日立グローバルストレージテクノロジーズから供給を受けたもの。現在のAV機器(の記録メディア)のトレンドはテープからディスク、ソリッド(フラッシュメモリー)、HDDへと移行しつつある。これは何よりもランダムアクセスが高速という特徴につきる。今回、カムコーダーの記録メディアとしてHDDを選んだことにより、パソコンとの親和性、大容量という2つのメリットを得た」と述べ、新製品を全世界的に展開し、同社の新たな主力製品に育てていきたいという抱負を語った。



GZ-MC200の各機能/ボタンの配置(四面)
GZ-MC200の各機能/ボタンの配置(四面)
GZ-MC100の各機能/ボタンの配置(四面)
GZ-MC100の各機能/ボタンの配置(四面)

現在、デジタルスチルカメラ(DSC)とデジタルビデオカムコーダー(DVC)が、互いに動画撮影/静止画撮影機能を取り込み、歩み寄る傾向を見せつつあるが、ビクターの分析によると、ユーザーは画質や光学ズーム倍率などにおいて、必ずしも満足していないという。また、昨年は100万台を超える出荷だったカムコーダーが、今年は苦戦している。この苦境を打開する製品として期待し、ユーザーにも新たな提案をしていきたい、と新製品への意気込みを語った。具体的には、「カムコーダー市場のうち10%をHDD記録方式のカムコーダーで取っていきたい。また、従来の(DVカムコーダーを購入していた)ファミリー層だけでなく、ビジネスマン/ウーマンにもHDD記録方式のデジタルビデオの利便性を体験・理解してもらいたい」と目標を示した。

グリップスタイルのGZ-MC200で、レンズ角度を変化させたところ
グリップスタイルのGZ-MC200で、レンズ角度を変化させたところ

なお、Everioの語源は、“いつでも、どこでも楽しめるコンパクトなビデオカメラ”という商品コンセプトから“Every time(いつでも)”“Everywhere(どこでも)”のEverと、HDDを使ってテープとは違う快適な操作を実現すること意味する“Intelligent Operation(知的操作、高度な操作)”のioを組み合わせた造語。



技術統括部長兼商品企画部長の並木康臣氏
技術統括部長兼商品企画部長の並木康臣氏

続いて並木氏が製品の特徴などを具体的に説明した。GZ-MC200とGZ-MC100は、本体デザイン(サイズと重量)の違いのみで光学系やバッテリー、記録メディアなどは同一となっている。MC200は、レンズ部とボディーが並行にレイアウトされ、レンズ部を上方下方に傾けてロー/ハイアングルの撮影が可能な“グリップスタイル”を採用する。ボディーには、MPEG-2コーデックなどの本体回路や記録メディア、バッテリーを収納し、背面に1.8インチ(13万画素)の液晶ディスプレーを搭載する。一方、MC100は縦型ボディーの側面に90度開いて前方および後方に回転する方式で液晶ディスプレー(サイズや画素数はMC200と同一)を収納。同社が発売している同じスタイルのDVカムコーダーと同様に、液晶ディスプレーを開くと同時に撮影モードで電源が入る(MC200はダイヤルの切り替えで電源オンが必要)。



GZ-MC100(左)とGZ-MC200(右)のサイズ比較
GZ-MC100(左)とGZ-MC200(右)のサイズ比較
同じく2機種を背面から見比べたところ
同じく2機種を背面から見比べたところ

レンズは光学10倍ズーム(35mmフィルムカメラ換算で動画撮影時=48.7〜487mm相当、静止画撮影時=38.9〜389mm相当)、明るさを示すF値は1.8〜2.2。デジタルズームとの併用で、最大200倍のズーム撮影が可能。撮像素子は1/3.6インチ総212万画素(撮像エリアは動画撮影時123万画素、静止画撮影時200万画素)。

新開発の“MPEG2コーデックLSI”や画像処理エンジン“Megabrid”を搭載したメイン基板
新開発の“MPEG2コーデックLSI”や画像処理エンジン“Megabrid”を搭載したメイン基板
衝撃をHDDに直接伝わらないようにする“フローティングダンパーシステム”
衝撃をHDDに直接伝わらないようにする“フローティングダンパーシステム”

新開発の“MPEG2コーデックLSI”と画像処理エンジン“Megabrid(メガブリッド)”を搭載し、動画は解像度720×480ドットで最高ビットレート約9Mbps(映像は8.5MbpsのCBR固定ビットレートMPEG-2 PS、音声は0.5MbpsのDolby Digital)で記録(用意されている撮影モードとビットレート、および4GBメディアへの記録時間は表を参照)。静止画は最大1600×1200ドットのDCF準拠JPEGファイル(DPOF/PRINT Image Matching II対応)で保存される。MPEG-2コーデックLSIは本機種向けに新開発した家庭用ビデオカメラ向けで世界最小のMPEG-2コーデックLSI(2004年9月14日現在、同社調べ)で、本体の小型化にも貢献しているという。0.13μmプロセスルールで設計され、パッケージサイズは15mm角。画像処理エンジン“メガブリッド”は、静止画と動画のそれぞれに最適化した2系統の映像処理アルゴリズムを持ち、動画はノイズの少ないクリアな映像に、静止画はプリント時のクッキリ感を重視した補正をかけているとのこと。さらに動画には、暗いシーンでのノイズを約30%低減する(同社従来ビデオカメラ比)という、3次元デジタルノイズリダクション回路を搭載する。

表 動画の各撮影モードにおけるビットレートと記録時間(4GBマイクロドライブ使用時)
ウルトラファイン
720×480ドット/約9Mbps(CBR)/約60分
ファイン
720×480ドット/約6Mbps(CBR)/約90分
ノーマル
720×480ドット/約4.5Mbps(VBR)/約120分
エコノミー
352×240ドット/約1.7Mbps(VBR)/約300分

記録メディアはCF TypeIIスロットとSDメモリーカードスロットの2スロットを搭載。標準添付の4GB HDD(マイクロドライブ)を利用するほか、市販の高速タイプSDメモリーカード(書き込み速度が毎秒10MBタイプ)/CFカード(40倍速以上)でも動画記録が可能という(マイクロドライブの1GBタイプは非対応)。マイクロドライブの書き込み時に振動が伝わるのを防ぐため、“フローティングダンパーシステム”を開発・搭載している。これはマイクロドライブを装着してカバーを閉じると周囲をエラストマー(伸縮性のある高分子素材)で覆い、手などの振動が直接HDDに影響を与えない設計になっている。

Megabridエンジン、MPEG2コーデックLSI、フローティングダンパーシステムの3つを特に強調した
Megabridエンジン、MPEG2コーデックLSI、フローティングダンパーシステムの3つを特に強調した
家庭用ビデオカムコーダーでは世界最小という新開発の“MPEG2コーデックLSI”
家庭用ビデオカムコーダーでは世界最小という新開発の“MPEG2コーデックLSI”
“Megabrid”の役割
“Megabrid”の役割
“フローティングダンパーシステム”の模式図
“フローティングダンパーシステム”の模式図
Everioの開発のために培った新技術の数々を説明するパネル

パソコンとの接続用にUSB 2.0端子を搭載。パソコンなしでプリンターに直結して印刷を行なうダイレクトプリントの統一規格“Pict Bridge(ピクトブリッジ)”にも対応する。電源は専用リチウムイオン充電池もしくはACアダプターを使用し、専用充電池での連続撮影時間は最長約1時間5分。オプションの“長時間ベルトホルダーバッテリーキット”を利用すると、最長7時間50分の連続撮影が可能となる。

本体に付属するケーブル類
本体に付属するケーブル類
日本ビクターが販売する純正オプション類
日本ビクターが販売する純正オプション類

本体サイズと重量は、MC200が幅74×奥行き94×高さ56mm/約285g(非装備重量)もしくは約355g(撮影装備重量)、MC100は幅41×奥行き71×高さ103mm/約245g(非装備重量)もしくは約315g(撮影装備重量)。本体には、MPEG-2対応ビデオ編集ソフト『Power Director』、DVDオーサリングソフト『Power Producer』、DVD&MPEG-2ファイル再生ソフト『Power DVD』が付属する。

(編集部 佐久間康仁)


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